2003-06-01から1ヶ月間の記事一覧

おもしれぇぇ

視力をなくし、二人暮しだった父に死なれ、一軒家で一人暮らしをするミチル。すぐそばの駅で殺人事件が起こり、犯人として追われたアキヒロはミチルの家に逃げ込んだ。見えないミチルに気付かれないよう、こっそりと同居するアキヒロ。そのうちミチルはアキ…

友 遠方より来る

初めてお越しのお客様の時には、その方々の性別、年齢、身なり、玄関からお入りなった時の雰囲気など意識しないでも自然に観察しているものです。 お召し上がり具合はどうであろうか。 お酒の選択は。 料理のペースは。 修正すべきところはできる限り修正し…

出品酒

今年も全国新酒鑑評会が行われ、ぼつぼつ出品酒が手に入ってきました。 昨年も一般市場へでない無濾過生原酒を頂戴した地元「花の舞」 静岡県岡部町「初亀」、静岡県大東町「開運」、静岡県藤枝「志太泉」、石川県珠洲市「宗玄」 入荷待ちの岩手県二戸「南部…

キス〜カマス〜トビウオ

淡路産キスと御前崎産カマスです。 私たちは魚の大きさを長さでは言い表さないのですが、釣りをなさる方には”cm”がわかりやすいのでしょうね。 キスが27cm カマスは37cmありました。 巨大です。 後に見える黒いのが頭のでかい私が使っているキャップです…

ぬかの力

グリストラップ辺りにどうも異臭が。 (グリストラップ:業務店には必ずある汚泥、油脂を垂れ流さないための装置) つい最近掃除したばかりなのに・・・・・と思って、蓋を開けてみると、異臭はぬかの仕業でした。 夏が近くなり、献立の漬物にヌカ漬けが比率…

携帯

先日、高速道路で車が炎上する映像がニュースで流れていました。そのスクープ映像は携帯電話の動画画像であったそうです。 これまででしたら、たまたまヴィデオカメラやカメラを持った人が通りかかったために残ったスクープ画像が、これからは誰もがまさに”…

アラ

今日のランチ 鮪の鉄火丼は生の極上ミナミ鮪。おいしそうな鮪です。超お奨め。 「アラ」とか「中落ち」といわれる魚の骨とそれに付いた身の部分があります。一匹の魚を三枚おろし、五枚おろしにしてボーンレス(骨なし)にしなくてはお刺身にも焼き魚にもな…

長いお付き合い

10年〜15年ほど前でしたら、食材を仕入れる仕入れ業者のほとんどが長いお付き合いを保っている店ばかりでした。 たぶん店を新しくして、食材を突き詰めていくことが可能になってからなのでしょうが、「長いお付き合い」だけでは対応できない店がしだいに…

ジェシー・ノーマン

あまり馴染みのない音楽やプレーヤーの演奏を聞くとき、よく知っている曲をやってもらうと一気に親しみがわくことがあります。逆にCD全編通して未知の曲の場合は、聞くのに苦痛のこともあります。 ところが稀有のソプラノ歌手ジェーシー・ノーマンは当てはま…

マニュアル敬語

「お勘定のほう9000円になります」 「はい、一万円からお預かりします」 「ほう」「から」というのを、文化庁の調査とかでニュースでも取り上げていました。 「私にはとっても違和感のある言い回しである」ということは以前にも日記でも書きました。 「○○円…

かまど

長谷製陶さんの伊賀焼き「かまどさん」は、今ではデパートや通販でも有名になってしまいましたが、私ン処では発売当初から使っています。この優れものの飯炊き釜のおかげでご飯のバリエーションがずいぶん増えました。 唯一の欠点は伊賀焼きの宿命、割れやす…

入院

医療ミスでうちの子(犬)が4〜5日の入院をしていました。 自宅に来るまでは、そこそこかわいいのだろうとは思ってはいたものの、たかがペット・・・・という認識は一挙に崩れ、「いなくてはならない」存在になりました。 ましてや入院ともなれば、心配で心…

昇格

毎日の献立は100%私が考えます。 コースがひとつの流れになっていますので、他の人の献立と結合させると、一品が優れていても全体のバランスが崩れてしまうことがあります。 私が献立で思い悩むように、調理場の若いスタッフは毎日のお惣菜に四苦八苦してい…

なるほど

二-三日前お話した和食の悪しき風習といわれた「説明のないおまかせコース」について敬愛する方からこんなお話をいただきました。 アメリカ的契約ビジネスが主流になるに従って、和食の世界を理不尽に感じる方はもっと増えていくかもしれませんね。 いまはあ…

インタビュー

取材の際に、例えばワインのラインアップについて答えたとき、 「フレンチ・レストランにも負けないようなワインリストにしたいと思います」と 「その辺のフレンチ・レストランに負けるつもりはありません」では ワインリストの内容が同じでも、与える印象に…

限界説

「個人サイト四年限界説」というのがあるのだそうです。 素人が趣味で片手間に続けるサイトに限界があるのは当然で、確かに、毎日ように覗いていた個人の日記サイトが、ちょっとしたきっかけで止められてしまうことは今までもよくありました。 あんなに面白…

悪しき風習

昨日の続きであります。 「シェフ、板長を斬る 悪口雑言集」という本では、和食部門で取り上げた店ほとんどで語られている「説明しないコース設定」のお話をしています。 例えば この店も日本料理の悪しき商習慣「説明しないコース設定」制度をとっています…

斬られるシェフ、板長

「シェフ、板長を斬る 悪口雑言集」と言う本が出ています。 東京のレストラン、料理店を様々な評価本、紹介本を片手にチャレンジした筆者が、それらに掲載されるコメント褒め言葉と実際のギャップに疑問を感じ、しだいにそれが怒りに代わっていったというの…

マトリックス

「マトリックス リローデッド」を見てきました。 シネコンでは三箇所で上映、しかも月曜日だと言うのに満席です。「ハリポタ」をしのぐ勢いなのだそうです。 当然、周りは若い世代。 前作もこれほど人気があったっけ・・・・と、ちょっと「?」ながら、ウォ…

カレー

手前味噌という言葉があるように、素人料理にも各々の自慢があります。 パスタやカレーなど男の料理自慢の最たるものでしょう。 かく言う私も、カレーは専門分野外ですので、素人自慢の域を脱しません。オーソドックスなビーフカレーやスピニッチ・マトンら…

もうひとつの四年の歳月

農口流「如」(のぐちりゅう ごとし)と大書されたラベルのこのお酒は、四年の歳月を経て初めて現れました。 菊姫の杜氏を長く勤め引退後、加賀市 鹿野酒造へ請われて入った能登杜氏の名匠 農口尚彦さんのことは何度もこのサイトで紹介しました。 日本中の杜…

四年の歳月

四年ぶりのご来店でした。 その方がある大会社の浜松支店の支店長をなさっていらした頃、仕事上でもプライベートで奥様とも頻繁においでいただいていたのですが、今は東京本社のふかふか絨毯の上にいらっしゃいます。 名古屋での仕事を終えた後、本当にしば…

ドゥデ・ノダン

シャルム・シャンベルタン1967 ドゥデ・ノダンというフランス、ブルゴーニュ地方サヴィニーレ・ボーヌにあるネゴシアンが造ったワインです。 お得意様がお持ちになったこのワインをご相伴させていただきました。 36年という熟成を経て色はオレンジ色からレン…

豆かんと蜜豆と餡蜜

うす甘く味をつけた寒天とほんのり塩味の赤えんどう豆に黒蜜をかけて食べる豆かんは好きなデザートのひとつなのですが、お客様受けはイマイチだったりします。 で、 ずっと以前に見かけた、尊敬する「ととや魚新」山本正明さんの献立にほうじ茶で作った寒天…

オタク

小林信彦さんの「名人 志ん生、そして志ん朝」を読んでいると、こんなお話が出ていました。 古今亭志ん朝が東京で独演会をあまりやらないのはお客が固定してしまうからだと、噂できいた。志ん朝さんの場合<志ん朝おたく>のような人たちがいて、独演会を占…

オムニバス

音楽好きには理解しにくいのですが、TVなどでヒットした曲を集めたオムニバス盤、”Fine”のようなCDが結構売れているのだそうです。CD屋さんに山積みになっていました。 聞けばだれもが思い出す80年代のヒット曲を中心にしているそうで、BGMに最適と、その…

知らなかった

学生の頃歴史は得意でした。 ウソです。赤点すれすれの他の科目に比べてほんのちょっと点数がよかっただけです。 が、 録画しておいたTVの歴史番組を見て初めて知りました。 聖徳太子を知らない日本人はいません。(と思います)授業では、推古天皇の摂政で…