2001-01-01から1年間の記事一覧

スキー

知り合いの娘さんが高校でスキーツアーに行ってきたそうです。 「どこまでいったの?」 「すぐ名前忘れちゃうんだよね」と娘さん。 「えーーと、カン、ペイ、タカハラ・・・?」 「へ?カンってどういう字?」 「ほら、クサカンムリにカンって書く」 「もし…

田作り〜身欠きにしん

「親方、身欠きにしんってこんなに時間かけるんですかぁ。いただいた身欠きにしんのパックの裏に書いてあった作り方は、もっとずっと簡単でしたよ」とパートでお手伝いに来てくださっている主婦。 お節に入れる身欠きにしんは、一晩とぎ汁に漬け、翌朝むすこ…

お節の仕込み

大根膾 10kg 二色玉子用 こしあん 10kg 田作り 3kg 仕込みの量がおせち料理バージョンになって、普段より二まわり大きい大鍋を使い始めました。 ずっと以前、量をこなしていた頃には、こしあんだけでも25kgはあって、和菓子屋さんの餡ねり器を使って…

恋人たちのクリスマス〜お父さん

日本ではクリスマスに宗教的意味のほとんどないことなどわかりきったことではありますが、恋人たちのためのクリスマスなんてのもいつからのことだったか?たぶんこの十年くらいの流行りモンです。 カソリックの方から見れば、クリスマスは家族と過ごす日であ…

嫁 姑 小姑

昨日お話したように、今日は結婚式に出席です。 朝のワイドショーをチラッと見ると和泉元弥婚約の話題を取り上げていました。 結婚後、どの夫婦もが大なり小なり抱えなくてはいけない嫁姑問題、嫁小姑問題、嫁親戚問題。 先代が亡くなったために、和泉家と若…

礼装

明日はいとこの結婚式。 年配の方はなにも年も押し詰まったときにしなくてもとおっしゃるし、若い2人にとってはイブの夜の限りなくロマンチックな披露宴になるわけなのですが、おめでたいことであるならばいつだってどんなときだっていいモンです。目出度い…

お燗

燗酒の注文を頂戴しました。 近頃好感触の「緑川 正宗」をお持ちすると、 「甘いなぁ・・・もっと辛いのないの?」 (えっ?緑川が甘いの?) とは、おくびにもださずに 「では、この辺のところのお味をみていただけますでしょうか」 久保田 百寿 吉平 三年…

おせちその3

話題の牛肉ですが、一部で値段が下がったりしてお徳かもしれません。 おせち料理の定番ではないのですが、作り置きできる便利な一品としてお正月にどうでしょう。 "牛肉の白ワイン煮" 牛肉ロース薄切り 500g 白ワイン 300cc(安いものでOK) 濃い口醤油 7…

土鍋

お世話になっているギャラリーで中村文夫さんという信楽の作家さんの個展をやっています。 土鍋などを中心に耐熱の器の数々が展示されていて、数点をいただいてきました。 オーブンや蒸し器、直火に対応できる器というのは造形的な美しさだけでなく、機能的…

長谷川きよし 久しぶり

いい映画というのはどこを切り取っても惹きこまれます。 事実、先だってBS2で連続放映されていたフランシス・フォード・コッポラの「ゴッド・ファーザー」のシリーズは、仕事が終わった後、TVをつけたと同時にどの場面からでも目が話せなくてつい最後まで毎…

お酒は土地ではない

昨日、「お酒は新潟に限る」とおっしゃるお客様のことを書きました。 ほんの少し前まで、お酒は地方による特色がかなりあったそうです。 その土地で出来る米を使い、その土地の伏流水を使い、冬寒い気候だからこその寒造りでしたから、その土地の特性が出る…

新鮮信奉

「酒は新潟に限る」とおっしゃっていたお客様がいらっしゃいます。 一昔前と違って新潟酒の品揃えは貧弱なほうですので、とりあえず「八海山大吟醸」やら「鄙願」「亀の翁」など定番で我慢していただいていました。それでもなんとか通っていただいているうち…

ワインをおいしいと思うとき

お得意様が持ってこられたワイン 「リッシュブルー 1988 ドメーニュ・ド・ラ・ロマネコンティ」をご相伴させていただきました。 世界のワインの最高峰のひとつと言われる「ロマネコンティ」に隣接する畑で、同じくロマネコンティ社が造るボトルです。 この世…

邦題

掲示板をご覧の方は覚えていらっしゃるかもしれませんが、ちょっと前、映画の邦題の話題がありました。 最近作アンジェリーナ・ジョリー〜アントニオ・バンデラスの"POISON"(ポワゾン)はいかにも原題のように見えますが実は邦題。原題は"ORIGINAL SIN"(原…

おせち料理その2

次は黒豆。 私ン処では丹波産の大粒の新物を使います。 買われるときにはなるべく筋のいい専門店に足を運ぶのがいいでしょう。昨年のひねた黒豆が多く出回りますので注意してください。 ①丹波産黒豆を倍くらいのとぎ汁につけ一晩置きます。 とぎ汁が少ないと…

おせち料理

そろそろおせち料理のことが気になり始めます。仕込みの時間に少しでもゆとりがあると、おせち料理の段取りをしなくてはいけません。 で、 家庭でできるお正月料理の料理講座を何回かやってみましょうか。 まずは 「数の子」もしくは「子持ち昆布」 ① 塩抜き…

名演その7

中学から大学まで音楽はジャズ一辺倒でした。 大学でフルバンドに所属して、それまで六年間手にしていたトランペットは、周りの同じ新入生の余りのすごいテクニックに恐れをなしてあっさりと諦め、やってみたいと思っていたベースを習い始めました。 幸運に…

グルメ・ランキング

自分の実力は全く棚に上げておいて、ひとりの食べ手として、店を評価する力はそこそこあると思っています。 調理場の苦労もサービス陣の努力も素人の方以上によくわかりますし、逆に手の抜き方、営業利益の面での店の成り立ちも理解できるほうだと思います。…

がらるっど〜たまがっど

樫樽長期熟成「がらるっど」は芋焼酎 樫樽長期熟成「たまがっど」は麦焼酎 私ン処の芋・麦焼酎の二枚看板です。 この二つの焼酎を造る国分酒造の部長さん(といってもすごく若い)が寄って下さり、焼酎の熟成のこと、ブームのこと、製造法のことなどお話をお…

取材

県西部を中心にしたグルメ雑誌の和食特集の取材がありました。 来年二月の出版予定だそうですが、私ン処は「特別な日に行きたい店」として取り上げてくれるのだそうです。自らの進んで宣伝しているのはホームページくらいのものですから、こういうお話は有り…

連載

お付き合いをしていうるタウン誌で、コラムのようなものを一年間連載させていただくことになりました。(月一12回だけですが) コラムのようなものといったって、自分のサイトの「板前日記」のように書き散らせばいいというわけにはいかず、地域限定とはいえ…

ちょっと前にこんなだった前庭の柿が・・・・ こんな風になりました。 どうやら実のつきがいい年は紅葉はいまいちのようで、風の強い日にあっという間に葉が落ちて、鮮やかに色づいた実だけが残っています。 街のど真ん中に柿の実がなっているのは珍しいもの…

ハリー・ポッターと賢者の石

公開初日にして早くも大騒ぎの「ハリー・ポッターと賢者の石」なのであります。 先日「ポワゾン」のチケットを買っている最中に、横で「ハリー・ポッター」の座席の予約販売をしていました。「○○日は完売です」「○○日は○時からの席に空きがあります」ってす…

私だけ?

昨日、彫刻家の友人の三人展へ行ってきました。 三人の個性がうまいこと調和したいい三人展だったのですが、ギャラリーのBGMに感じのいいジャズが流れていました。 ピアノがレッド・ガーランド?ベースはサム・ジョーンズ? ギャラリーの雰囲気とあまりにマ…

半斗瓶

左が常時日本酒のラインアップに並んでいる「奥播磨 鑑評会出品別仕込み平成11年」の一升瓶 右が同じく「奥播磨」の「純米吟醸 袋絞り斗瓶取り」を半斗瓶で酒屋さんに寝かせていただいてあったものです。 並べることで、大きさがわかっていただけるでしょう…

ドキ!

リーーーンと電話が鳴って、 「今、お宅のお弁当いただいた者ですけど」 ドキ! 何か不始末でもあったか? 弁当に髪の毛でも入っていた? 箸を入れ忘れた? 数を間違えた? 配達場所を間違えた? 配達の途中で交通事故でもあった? 請求書の金額が違っていた…

新装開店

先週は新装開店の店2軒を含め、三つの初めて伺う料理店へ出かけてきました。 ひとつは、料理店の経営者として一番尊敬する先輩の店。 外装内装、献立など、コンセプト全体を新たにした居酒屋さんを立ち上げられました。 普通だとコンサルタントを使って出来…

芋煮

秋の川原は気持ちがいいです。 風はほんのちょっと肌寒くっても、日があたる所はポカポカと暖かくて焚き火にはもってこいです。 この季節には「芋煮」です。 小学生の子供たちは火付けと火の番、ワイワイいいながらもマッチ一本だけで見事に火をおこしました…

納得すること

実は自分自身が見ていたのではなくて聞いた話。 ニュースステーションに出ていた大江健三郎の言葉。 「大人に向けて書くのと、子供に向けて書くのはどちらが難しい?」と聞かれていた。それに対して直接は答えないで、次のように言った。 「私は大人に向けて…

名演その6〜トミー・フラナガンを悼んで

ジャズ・ピアニスト トミー・フラナガンが亡くなりました。 名盤「オーバーシーズ」だけでもジャズ史にのこるピアニストでありますが、長く、ホントに寄り添うようにつとめたエラ・フィッシュジェラルドの伴奏。 名盤ソニー・ロリンズ「サックスフォン・コロ…