2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

大晦日

ご注文のお節料理を受け取りにご来店してくださった杜屋さんがお土産にくださった、「柚子ジンジャージャム」をお湯に溶かして飲みながら、やっとほっと一息入れています。 ジャムなのに甘ったるさがなく、ジンジャーのパンチと柚子の酸味がきりっと引き締ま…

年の瀬

いよいよ今年もあと一日。 巷では「今年一年を振り返る」行事やTV番組、特集記事がそこかしこでみられますが、私達の商売では今一年を振り返るゆとりなんぞ全くありません。 明日のお節料理の仕上げに向かって緊張感は最高潮に達し、周りを見るゆとりは100%…

受け継いだもの

今日の午後から最終日まではお節料理の仕込みだけに専念できます。 お節料理に入る品物にはこの時期一回だけ作るものがたくさんあります。 黒豆、田作り、キントン、二色玉子、昆布巻き、慈姑などの煮物などなど、お節料理にしか使わない料理は経験豊富な料…

既製品率

クリスマスケーキをクリスマス直前に作る大手菓子店はほとんど存在しないように(秋に作って冷凍するそうです)、お節料理に既製品を入れることは大手では当たり前になっています。 11月にもなれば素人が見れば驚くくらい分厚いお節料理専用のカタログが送ら…

タイガーの周辺 亀田の周辺 談志さんの周辺

数年前、どこかのTV番組であったか、タイガー・ウッズを語っていたスポーツライターが 「スーパースターになったタイガー・ウッズの周辺は鉄壁のガードで固められています。タイガーのオメガネにかなった恋人でもできようモンなら(結婚以前のお話でした)弁…

職人育成

昨日の日記で「認識不足」と書いたのは、若者を取り巻く職人への意識の現状の”私の”認識不足の意味でした。 若者の料理人への憧れや料理に対する夢はメディアではもうちょっと高く、ステキに語られることが多いせいか、いつの間にか現場にいるにも関わらず料…

認識不足

調理師学校から勉強に来ている研修生も後二日で終了です。 なれない現場にも関わらずしっかりがんばってくれました。 「ところでさぁ、同級生の日本料理志望の学生って何人いるの?」と私。 「10人です」 「そん中で和食の個人店に就職が決まっているのは?…

「パブリック・エネミーズ」〜今年の映画

男性から見ても今一番セクシーな俳優ジョニー・ディップ主演・・・ということで、ものすごく楽しみにしていた「パブリック・エネミーズ」 やっぱりマイケル・マン(監督)はマイケル・マンらしいというのか、ドンパチの迫力は超一級なのに、物語としてのダイ…

音楽過多

コンピューター ハードディスクの容量がぎりぎりになってきていたものですから、あわてて「どうしたら?」とPC専属ドクターに相談すると、「明らかにituneの音源過多」を指摘されました。 過多って言ったって、ituneに入れたCDはこの2-3年に購入したものが中…

ハゼの洗い

地元では当たり前、全国どこでも同じであると疑っていなかったものが、「えーー!この地だけなのぉ?」という視点で上手いこと番組を仕立てているのが「ケンミンショー」とかいう番組。 TVメディア支配とインターネットの普及で、全国一律化はますます進み、…

来年の手帳は気に入ったものが手に入りましたか? 文具好きの私としては手帳にもそれなりの美しさと機能性を求めたいと、この十数年はワタリウム美術館のon Sundaysの中から選ぶことが続いています。 なにより毎年デザインを選ぶ楽しさと、必要最小限の薄さ…

公のホームページ

以前にある公共機関のホームページ作りのアドバイザーのようなことをしたことがあります。いわゆる有識者のくくりに入るんでしょうが、私の場合、ただ比較的早くからwebに興味を持っていたという理由だけで有識であろうはずもありません。 作成の過程なのか…

ご相伴ワイン

今日のご相伴ワイン ボルドー グラーヴ地区 ラ・ミッション・オーブリオン1975年 ありえないほど美味しい。 香り・・・んなことどうでもいい。味わい・・・んなこと考える時間があったら幸せに浸りたい。余韻・・・「美味い」だけが渦巻いている。 美味しい…

お惣菜

研修生の大切なお仕事のひとつお惣菜つくり。 昨晩は年末の忙しモード全開でしたので、のんびりしたお勉強のお惣菜作りでは仕事が回らなくなってしまいます。 というわけで、私が朝の仕込みのときから片手間に作った大根と牛肉の煮込み。 牛肉はシャロレー牛…

 備忘録として

伊坂幸太郎「ラッシュライフ」:どこかに単行本で買ってあったはずなのに見つからずにbookoffで。 中沢けい「楽隊のうさぎ」 齋藤美奈子「文章読本さん江」 西原理恵子鴨志田譲「どこまでも アジアパー伝」 藤沢周平「日暮れ竹河岸」 山田風太郎「戦中不戦日…

 真逆じゃん

前回のお話では、「怒られたからといって上達が早くなるわけではない。体験的に知っている」などとしたり顔でほざいていた私ですが、実はずっと昔全く逆の経験をやっぱりしたり顔で語っていました。 もう五年も前の板前日記には「訓練、勉強の早道は恐怖体験…

初心者教育

初めて経験するなれない調理場、 先輩は「見て盗め」と教えてくれない。 横目で仕事を見ながら同じ仕事をやらされても上手くできず、 「アホッ! こんな簡単の仕事もできんのか!」とどやされ トイレでそっと涙をぬぐう。 TVのドキュメンタリー番組だったら…

インタビュー

メディアに取り上げられる機会はとても少ない、大向こうには受けない店なのですが、たまにグルメ誌で取り上げてくださることもあります。 昨日そんな取材がありました。 写真撮影とインタビュー。 「おたくのこだわりは?」などという質問から始まったりする…

〜みたいなお酒。

一見のお客様で日本酒好きの方が「○○みたいなお酒頂戴」(○○は案外有名銘柄であることが多い) とか 「新潟のお酒(もしくは秋田のお酒)頂戴」(東北・北陸地方であることが多い。さらに”辛口”と指定されることがきわめて多い) などというご注文をされる方…

花垣

福井県大野の南部酒造 花垣 意欲的に新商品に取り組んでいらっしゃいます。 極上の「七衛門」 貴醸酒の七年と五年熟成 食後酒にも使えそうです。

猪 海胆

猪は信州伊那から 海胆はお安い時にまとめて購入して塩蒸しにします。裏ごしをしてソースや海胆キントンに

蟹鍋

「一年分の蟹が食べたいなぁ」というお得意様のリクエストにお答えして、活せいこ蟹と活ズワイ蟹の入荷を待って蟹料理です。 せいこ蟹も活かしものですので、身はしっとり子はたっぷり。こういう小さな蟹をお客様にほぐしていただくのは申し訳ないので、六杯…

スウィート・ポテト

紫芋(鹿児島産)と安納芋(種子島産)で二色のスウィート・ポテトを作ってみました。

 お節料理通販

おせち料理のnet通販をいたします。 ご注文はこちらから。

日々の出汁

日本料理の基本 出汁は朝夕二回毎日ひきます。 昆布は利尻と真昆布を使用別に使い分け、鰹節は同じように二種類を使い分けて、朝と夕方削りたてを使います。 乾物屋の老舗が軒を連ねるこの古い街のおかげで、幼馴染の乾物屋(乾物屋全部が友人です)が30gで…

河合寛次郎記念館

週末の京都、圧巻だったのは初めて訪れた河合寛次郎記念館。これまで映像では何度か様子を見ていたものの、こんな街中に、変哲もない表の姿からは想像できないほどの重厚な美意識の塊の建築、威圧するほどの登り窯、圧倒されました。 帰ってから知った登り窯…

研修生

調理師学校から一カ月の予定で研修生が来ています。 若さが初々しい女子二人、「板前の職場は怒鳴り声が飛ぶ厳しいところであろう」と緊張してやってきたのでしょうが、拍子抜けするほどふつーーの環境に驚いているかもしれません。 料理人見習いレベルがど…