2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

目が釘付け

今朝、起きがけにつけたTVから目に飛び込んできたのは珍しいトロンボーンとピアノのデュオ。クラシックでこういう演奏は聴いた覚えがありませんし、特に有名な演奏家も私の貧弱な知識ではお目にかかったことがありません。 が、 その演奏の音楽性の高さ、技…

美術史

何が憧れるかって、「美術史を専攻してます」という言葉に迷うことなくひれ伏してしまう私です。ただのイメージだけなのかもしれませんが、学問として選ぶ美術史というのは、世の中へ出てキャリアとして役立つ経済や政治、法律、化学などと違って、食べるた…

唐墨

今日の唐墨はこんな感じ。もう2-3日ってところかな。

豊作

食材と違い、秋の映画は夏から打って変って豊作です。三週続けて映画館に足を運ぶのは久しぶりかも。 先々週は「幸せのレシピ」 「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー賞ノミネイトされた子役、アビゲイル・ブレスリンがお見事。”No Resavations”に「…

唐墨 もうちょっと

今年はボラの子の入荷が遅く、唐墨の仕上がりが11月に入ってからになりそうです。値段も少々高め。松茸も不作でしたし、夏の暑さの影響は様々なところに出ているようです。でも、お客様の口にのぼるときには、いつもと変わらない姿でお出しできるように・…

産地不明

産地偽装ではないのですが、わかりにくい表示を消費者が信じ込んでいたものが案外違っているケースというのはよくあります。メディアで騒がれなければそのまま放って置かれるのかもしれません。 山形のダダ茶豆が全国区で有名になり始めた頃、同じ豆をすぐ南…

料理の人

この日記にも日本酒やらビールやらワインやら、お酒のことがたくさん出てきます。お店に見えられる一見のお客様も、調理長が自らお酒をお部屋にもっていってサービスするのが珍しいのか、ちょっとでもその分野に興味のある方はお酒の話をふってこられます。…

サラ・ヴォーン〜その続き

ホントもうしょうもない自慢話にもならないことなのですが、サラ・ヴォーンの前座をやったことがあります。 といっても学生時代に私が所属していたジャズ・バンドが東京でのサラ・ヴォーンの三公演での前座をやったということで、私自身は一年生でまだレギュ…

名演その24〜スウィング&ドライブ

ジャズを語るときに使われる言葉にスウィング グルーブ ヒップ クール ドライブなどという言葉があります。それらは言葉は説明をするよりも音楽そのもので示した方がわかりがいい感覚的なものです。 名演奏として名高いサラ・ヴォーン「枯葉」(原題”Crazy a…

エシェゾー

お客様にドメーニュ ジャック・カシューの「エシェゾー1996」を開けていただきました。11年を経てガラス一杯に広がる豊かなブーケ。若々しいくて見事に熟した果実の味わい。ジャック・カシューの底力を初めて思い知りました。1990年代前半、ジャック・カシュ…

鮮度と賞味期限〜別ヴァージョン

松輪の鯖という鯖があります。 三浦半島 松輪漁港にあがる魚で、関鯖と同じようにブランド力を持った鯖です。 回遊せずに根について肥えた鯖であるがゆえに美味しいといわれるのですが、魚そのものの味わい以上に松輪の漁師の技術の高さゆえに鮮度が保たれ身…

鮮度と賞味期限

今日のニュースでは「赤福問題」がさらに深刻になりつつあるようです。不二家、白い恋人についで賞味期限をめぐる大きな会社の問題は探せばいくらでもぼろが出そうな感じがします。 昨日お話したガージェリービールは、これらの「大量生産>冷凍保存>安定供…

ガージェリービール

ブラウマイスター樽生 琥珀の時(こはくのとき)という二つの生ビールは長い間店の看板になるビールでした。琥珀の時は発売当初から、ブラウマイスターは一般発売の二年ほども前から内緒で使わせていただいてお客様にも好評のビールだったのです。 ただ、日…

ムルソーがムルソーになるための時間

ムルソーというのは、フランス ブルゴーニュ地方の白ワインです。 大好きなワインですので、店のセラーにもアルノ・アント、マダム・ビーズ、ルフレーブ、ミクルスキー、ピエール・モレ、コント・ラフォンなどの有名な造り手のムルソーが寝かされていて、日…

親の顔

先日みたインタビュー番組にNHK大河ドラマ「風林火山」で劇的なデビューをした女優柴本幸が登場していました。この手のドラマはごくたまに見るだけですが、デビュー作であること知って驚いたほど存在感を示していたのが印象的な子です。 インタービューでも…

ハス芋

谷野ファーム 谷野さんに頂戴したハス芋です。 こんなに大きくなるものだとは知りませんでした。私たちの手元に入るときにはすでに30cmくらいに切りそろえた茎だけの状態でくるものでしから全体像をしりませんでした。ビックリです。

伝統の力

昨日の続き 中学高校の合唱コンクールをみて感じるのは指導者の力です。野球のようにスター選手でなりたつチームと違って、合唱にはスターソリストは必要ありません。どんぐりの背比べ、素人同然の子供たちをどのように訓練して、どうやって曲つくりをしてい…

黒皮茸

苦味や渋味というのは高度な味覚をもって初めて楽しめるものなのだそうです。味の文化が発達していなければ認識できないということなのでしょうね。 天然の黒皮茸は苦味渋味がしっかりした独特の茸で、黒皮茸だけを使って調理してもお客様は引いてしまうかも…

合唱コンクール

甲子園の高校野球を知らない人はいませんが、全国合唱コンクールを聴いたことのある方はどのくらいいらっしゃるでしょう? 私の場合、高校野球には全く興味がありませんし、合唱コンクールも歌われる歌がいかにも合唱界でしか理解できない面白くない曲ばかり…

備忘録として〜「昭和史」半藤一利

図書館で借りた「昭和史」半藤一利を二週間かけてゆっくり読みました。この本は確か出版直後、「週間ブックレビュー」のインタビューコーナーで取り上げられ、半藤さんのお話を興味深く聞いたものでした。 若い編集者に勉強会で語ったものを文章として書き下…

子うるか

鮎は天然だけを使いたいと思っています。7月から手に入る天然鮎は、ありがたいことに気田川、寒狭川、浦川といった地元のいい川のものだけです。揚げ物にする遠州灘の子鮎から始まって、川に入った小ぶりの若鮎、塩焼きにするコケの香りのする成魚、9月の…

朝鮮通信使

以前にインタービューでお見えいただいた鈴木真弓さんに、彼女が長い時間をかけて取材をしている朝鮮通信使のお話をお伺いしてその歴史を初めて知りました。確かに高校の歴史の時間に、江戸時代には朝鮮通信使というものがあったと教科書にあったのは記憶し…

焼き松茸

「料理屋の土瓶蒸しに入っていた松茸がマッチ棒サイズであった」などと嘆く方がいらっしゃいます。松茸の値段を考えればさもありなんと思うわけですが、土瓶蒸しならまだしも焼き松茸となるとマッチ棒サイズに切った松茸では、焼き上がりにはなくなってしま…

能力の差〜続き

美術関係のお得意様が昨日の話題に関連したお話を教えてくださいました。 ”志村ふくみさんからうかがったお話。 黒田辰秋さんから志村さんがこう言われたのだそうです。私たちに必要なのは「運、鈍、根」だ・・・と。運と根は分かりますけれど、問題は鈍だと…

能力の差

ノロマであることの痛みは充分にわかっているつもりでいます。 運動音痴な私は、小学校の頃逆上がりがなかなかできなかったですし、自転車に乗れるようになったのも近所の子よりも遅く、野球は9番ライトのミソッカスでした。ノロマの劣等意識は、ほかの事で…

弟子虐待

相撲の世界では弟子の虐待が大変な話題になっています。虐待はありえませんが、我々の世界でも弟子に厳しいのは当たり前のように思われています。 先日お客様がある高級店のお話をしてくださいました。若いご主人の仕事が素晴らしく、私も以前から一度勉強さ…

最終日

井上ひさしさんの蔵書は20万冊といわれています。どうやって20万冊を読んできたかというと、情報の取捨選択が上手だったのですね。購入した本は目次と、後半に目を通すと、どこを読むべきか、読まなくてもいいか、すべてを丹念に読むべきかが判断できるのだ…

エア・チェックの手法

若い方はご存じないでしょうが、私の青春時代にはFM放送のエアチェックがLPを買えない貧乏学生にとっては必須でした。時代はまさにカセットテープが世の中で現れ、「FMレコパル」なんていう雑誌も創刊されて、番組をチェックしては音楽を取り貯めていたので…

松茸

松茸がやっと入荷しました。 「今年はいくらだったの?」と私。 「¥55000です」 「いいねぇ。じゃ、もらうね、初物だし」 と、いただいたのが写真の岩手産松茸。 よく見たらこの400gで¥55000でした。1kg単価が¥55000じゃぁなかったのね。 冷や汗が出ま…