2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

牛豚鳥

アメリカでのBSEが発覚してから以降、牛丼が大変である・・・・と連日ニュースが報道しています。 もう食べられないとあせる消費者が殺到することで、牛丼がメニューからなくなる日が早まり、昨日はあるチェーン店でついに牛丼が発売停止になりました。 …

濃いお客様

仕入れでいつも顔をあわせる有名お寿司屋さんが「○○さんが行きたいとおっしゃっているんですが、○○日カウンター席は空いていますか?」と ○○さんというのはちょっと離れた場所にある名前の知れたケーキ屋さんです。 そのケーキ屋さんのことはお客様から何度…

ボンボン留学生

1980年、大阪での修行後アメリカをフラフラ旅行していたことがあったことは以前にも書いたことがあります。 英語は学校で習っただけ、修行中、休憩時間に欠かさずに聞いていたNHKラジオの英和会話教室を除けば会話の勉強など皆無だった私は、アメリカへ渡…

蕪蒸し

冬の定番「蕪蒸し」 京都あたりの料理屋さんへ伺うとこの時期必ず出てくる料理です。 魚介類の具に、摩り下ろした蕪をのせ、蒸しあげてあんを張ります。 具の王様はなんといっても甘鯛です。三枚におろした遠州灘産の甘鯛に塩をあて半日寝かせます。 蕪は京…

女子十二楽坊

女子十二楽坊というが流行っていてTVなどでよく耳にするのであります。 特に興味のない音楽なので「へーーー、どうしてこういうのが受けるんだろう?」くらいにしか思っていなかったのですが、先日DVDでLIVEを見ることがありました。 通して聞いて…

新製品

「是非ご検討を」を営業マンが持ってきてくれたアサヒ「塾撰」を試飲してみました。 三月発売、主に料飲店をターゲットにしたプレミア ドラフトなのだそうです。 スーパードライの切れ味だけでなく、コクもあって、喉にしみるような刺激感なかなかいいビール…

新作?

身欠鰊 海老芋あんかけ 献立だけ見れば別に目新しい気もしません。四日ほどかけていつものように焚き上げた身欠鰊に、皮をむいて蒸し上げ、裏ごしして出汁でのばして塩味であたりをとったあんをかけます。もちろん熱々です。 今年の海老芋は気候の関係か出来…

安室奈美恵〜鈴木蘭々

朝、仕入れから帰ってくると、大概TVには「はなまるマーケット」のインタビューコーナーが映っています。 今日は「芸能界を一時はなれてNY生活をおくっていた鈴木蘭々」でありました。 そうか、鈴木蘭々はNYに行っていたんだぁ・・・・ということさえ…

焼酎もう一つ

「久保田の万寿(日本酒)ないの?」 とお客様に問われて 「申訳ありません。置いていません」 とお答えするのは悔しくありません。 が、 「磯自慢ブルーボトルないの?」「黒龍石田屋ないの?」「十四代ないの?」 と言われて 「手に入りません」 とお答え…

ブーム

世は焼酎ブームであります。 田舎町にも焼酎バーができ、芋焼酎の注文は私ン処のような料理店でも大変増えました。7〜8年かけてあれこれラインアップを考えてきた取り組みがやっと陽の目を見た・・・・といってもいいのですが、リストをご覧になって注文す…

隠れた銘酒

年末に入荷した日本酒有名どころ・・・・・たとえば、十四代「龍泉」「龍月」「双虹」 八海山「限定大吟醸」「金剛心」 田酒「純米大吟醸斗瓶」同じく「山廃」 磯自慢「純米大吟醸山田錦」同じく「愛山」「中取り35」 黒龍「八十八号」「しずく」「二左衛門…

ブックレビュー

本棚を見られるのは恥ずかしいモンであります。 私など、「なぁんだ、えらそうなこと言ってて、この程度の本しか読んでないのか」と、絶対言われそうです。 本を選ぶにも人によっては、「本屋で背表紙を見ると俺を呼んでいるのがわかる」とまで言う人もいま…

折詰

すでに昔話になってしまいそうなのですが、昔は成人式でも近しい親戚や仲人親(これも死語になりつつあります)が、成人の祝いをするご家庭にお祝いの品を届けたものです。 いただいたお宅では成人を迎える子供の親が、お披露目をして宴席をもうけたのです。…

昔話その2

料理をすべて出し終え、調理場の若いスタッフを帰してから、いつものように事務仕事をこなしてひとりポツンと包丁を研ぎながら、そういえば・・・・と昔を思い出していました。 修行時代、25年も前ですが、その当時の調理長は今の私とは違って一番遅く出て…

街の料理屋は生き残れるか?

仲間のふぐ料理屋さんが昨年秋に閉店し、年末にやはり仲間ですぐ近所の日本料理店が閉店しました。一軒おいてとなりに開店した中華料理店は20日でやめてしましました。 ふぐ料理屋さんは「浜松でふぐならこの店」と言われた店です。 日本料理店のほうも二…

ロールキャベツ

谷野さんがつくるサヴォイ・キャベツです。 フランスのサヴォア地方で品種改良されたのでサヴォイというのだとか。普通のキャベツより二周り小さくて葉っぱがちりめん状になっています。葉はしっとり柔らかで美味しいです。 このキャベツにズワイガニの茹で…

土瓶

新作の土瓶が出来上がってきました。 今回も村木律夫さんにお願いをして焼いていただいたものです。これで村木さんの土瓶は三回目です。 これまで使っていた土瓶が欠けてきたり割れたりしたものですから、その修理もお願いしました。 右後が一部金接ぎをして…

見てはいけないもの

こんな商売をしていますので、当然のように親戚筋にも何件かの飲食店があります。正月のお休みに挨拶へ出かけた処は車で一時間ほどの場所。 仕事中に通用口から入って「こんちわーー」 何気なく調理場から客席を覗くと、知り合いが着物姿の若いおねーちゃん…

真意

ある首相の演説 自由と幸福は突然天から降ってはこない。 すべては諸君の意思と働きにかかっている。 我々自身の国家のみが頼りとなる国民の未来は、我々自身のうちにのみ存在するのだから。 国民自身が国民を向上させるのだ。 勤勉と決断と誇りと屈強さによ…

遅ればせのお節その2

遅ればせのおせち料理をさらに。 私ン処の定番、長年必ずお重に入れているお料理に二色玉子があります。 二色の玉子の芯にアンコを入れていますので、三色玉子なのですが、二色または錦玉子などと呼びます。 北海道産の小豆の渋皮を除いた漉し餡にきざらと水…

遅ればせのお節

本来なら12月中にお話をするおせち料理の話題なのですが、バタバタ追われているものですから毎年時間がありません。お客様から「○○」ってどうやって作っているの?・・・などというmailもいただいたりしていますので、ちょっとご紹介を。 代表的な黒豆はお…

新年

新年明けましておおめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 毎年正月の朝はゆっくり始まります。 シンプルなお雑煮と、昨日までに作り上げたおせち料理、冷蔵庫の中からみつくられた極上の日本酒(今年は農口尚彦作”如”)、輪島塗の業者が毎…