2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

グルメな始まり

本棚を整理をしているときに山本益博さんの「東京 味のグランプリ200」が出てきました。第一版は1982年。たぶん最初からみたはずです。もしかすると一億総グルメ化の始まりはこの本にあったのではないかと思うのです。 私自身が自腹でさまざま飲食店を訪…

備忘録として

荒木経惟「写真ノ話」読了 中野翠「甘茶日記」読了 中学生の頃、高校生だった姉とその同級生の会話を聞いていると、カミュとかサルトルとかのお話がポンポン出てきて、はるか先を行く大人に思えたものです。4年の年の開きは永遠に埋められないように感じる…

モンドヴィーノ

お得意様に「是非見てください」と教えていただた映画「モンドヴィーノ」 地方都市では当然のように上映されず、DVDの発売を待っていたのですが、レンタル屋さんの片隅にポツンと置かれているのを発見して早速見ました。 映画は世界のワイン事情のドキュメン…

おにゅー

コンピュータが新しくなりました。15年前から数えると4台目?いえ5台目(プライベートも含めると6台かも)でしたっけ?それさえ忘れてしまいました。 二ヶ月ほど前からフリーズしてしまうことが多くなって、いつやられてしまうか・・・と、ハラハラしながら…

もち鰹

昨日から「もち鰹」が始まりました。 この地の方々は鰹が大好きです。一見で見える方など「鰹ある?」と聞く方がどれだけ多いか。肌感覚では日本で一番鰹好きの土地柄ではないかと思うほどです。 とはいえ、私自身は鰹よりは上質の白身を使いたいほうで、め…

京都の底力

4月も終わりに近づくと、筍は大きく大味になってきます。主に使う岡部町の筍もそろそろお仕舞いかという時に入手できたのが京都の白子筍です。 写真で見るように大きくて大味のように思うとそれが大間違い。しっとり柔らかで、エグミが少なく、味わいは限り…

真っ当な普通

○○へお出かけ、と、決まると、「どこで何を食べようか」がとても大事になります。必要以上にこだわって連れ合いに嫌がられたりするのですが、「どこかそのへんで適当に」というのは私にはありえません。適当に探したて美味しいものに出会うことは皆無です。…

西京味噌

鰆や甘鯛などの味噌漬には欠かせないのが京都の西京味噌です。 他の味噌では代用できない独特の味わいだと思っているのですが、田舎町では西京味噌漬を献立に載せる料理人がほとんどいないのか、食材屋さんで味噌漬用の西京粒味噌を扱う店があまりありません…

豆料理その3

気がついたら、豆が四種類仕込まれて冷蔵庫に入っています。 定番の大豆。ヒジキと一緒に人参、コンニャク、干し椎茸などと焚くお惣菜料理。細かく切ったザーサイト一緒に炒め料理。素揚げにしてニンニク味噌と和える料理。 花豆。甘く焚いて裏漉しして苺と…

お手頃ボルドーの熟成

十年以上熟成したボルドーワインは、もともとはお手ごろなものでもそれなりの値段で市場に出回ります。ワインブーム以前でしたら、欲しいときにワイン屋さんへでかければいつでも手に入ったのですが、リーズナブルな値段のボルドーワインは若いうちに飲まれ…

ライブの魅力

一昨日、「net購入を始めて、銀行預金残高を考えずにCD物欲におぼれそうな私を制御するにはどうしたら?」というお話にお得意様がコメント欄で、 ”CDでは得られないもの、例えば「生」をきいてしばらく余韻にひたっていればその間は購入意欲がとまるかも” と…

取材

めったにメディアで取り上げられることなどない私の店ですので、取材慣れしていません。 そんなメディア受けしない店に、先週末、奇特な編集者さんが取材に見えてくれました。「接待に使える店」というような企画の特集に載せてくださるのだそうです。その編…

ついにnet購入

CDやDVDの類は入手が難しい輸入物以外は、長いお付き合いのショップで買っていたのですが、つい先日全面新築工事で新しくなったそのショップのCD棚の傾向が、見るも無残な姿になってしまっていて40年近いお付き合いを断念しなければならなくなりそうです。…

輪島塗

輪島塗はとても高価な器ですが、修理がきくメリットがあります。写真のお椀は私が物心ついたころには店にあったはずなのですが、私が店に入ってからは全く見ることがない器でした。 で、古くなってくすんでしまった表面を磨いてもらう作業に出すことにしまし…

備忘録として

「おそめ」石井妙子著 読了。一代記として渾身の一作。伝説のマダムの半生としての力強さとともに昭和初期から40年くらいまでの女性の社会的立場を理解するための貴重な作品です。たった半世紀前の日本の女性の立場を実感できます。

蛤真蒸(はまぐりしんじょう)

蛤が美味しくなってきました。 写真にあるこのくらいの大きさのものを生剥き(きむき@生のまま剥く)にして、先日仕込んでおいた鱧だけのすり身で真蒸にします。今の時期の蛤は剥くと中に汁がたっぷり出てきます。この汁で鱧のすり身を伸ばして、山芋、卵白…

1977年の穐吉敏子さん

穐吉敏子さんの敏子〜タバキンビックバンドのニューポート・ジャズフェスティバルでのライブアルバムがリリースされました。 1974年に「孤軍」を発表して新しいビックバンドの形を提示し、創作意欲にあふれていた時期です。メンバーもご主人のルー・タバ…

末席

祖父、父、私・・・と三代に渡って所属しお世話になっているある会の、創立50周年のパーティがありました。三十代半ばでメンバーになったとはいえ、平均年齢65歳という会の中では未だに若手の私。「若手」というのが妙に嬉しい響きに思えてしまう年齢で…

ペティ・ナイフ

包丁と言うのは消耗品です。研げば減り、小さくなって使い勝手が悪くなれば新しくしなければなりません。 4年位前に紹介したペティ・ナイフがだいぶ減ってきて新しいものを手に入れました。いずれにしても和食の料理人にはあまりなじみのない種類の包丁です…

お造りこんな風に

今のお造りはこんな風に。。。。やってきた新しいデジカメCANON IXY60で試し撮り。 遠州灘の鯛1.5kgは6時間前に〆て氷〆一時間。まさに桜鯛と言われるように桜の咲く頃の鯛は身が肥え脂が乗って美味しさが増します。 浜名湖産さより さよりは三枚におろし…

アンキモ

以前にお話をしたことがあるのですが、アンキモといえば冬の食材と思われがちです。居酒屋さんなどのメニューには必ず「アンキモ」とでていますね。でも私たちの間では「アンキモは梅の頃」と言われ、冬から春にかけての品物なのです。 この辺りでは上質な肝…

みにくいあひるの国

子供を育てるとき、「おまえはダメな子だ」「絶対モノにならない」「なんて躾の行き届いていない子なんだ」と言われつづければ、どんな子供も「僕ってだめな子なんだ」と思い込んで自信を無くしたまま大きくなるでしょう。日本という国は人を教育するとき、…

豆料理その3

煮豆はオフクロの味のひとつではないかと思うのですが、近頃ではこのお惣菜の定番を家庭で料理する方は少なくなっていると聞きます。核家族化が進んで少人数になった家族のために面倒くさい煮豆は料理するものではなくて「買ってくるもの」になってしまいま…

ジャッキー・マクリーン

アルトサックスフォン奏者ジャッキー・マクリーンが亡くなりました。 私たちのように1960年代にジャズを聞き始めたファンにはジャッキー・マクリーンといえば、やっぱりマル・ウォルドロン「レフト・アローン」での切々と歌い上げるジャッキーのアルトで…

備忘録として

岸本洋子「ガンから生きる」 やっぱり岸本洋子さんただものではなかった。 伊藤礼「こぐこぐ自転車」 中高年自転車愛好家の悲喜こもごもが。。。。

デジカメ壊れる

いよいよデジカメの具合が悪くなってきました。ホワイトバランスがめちゃくちゃでおかしな色でしか仕上がりません。今のカメラが確か使い始めて4-5年。デジカメは進歩の具合も含めて使い捨ての時代です。一眼レフデジカメも10万円代でかなりしっかりした…

ホワイトアスパラ

ホワイトアスパラを使い始めたのは5-6年前からだったでしょうか。国産のいいものや、ヨーロッパからのいいものが手に入るようになって俄然使う気が出てきた食材です。ただこれまで和食で利用されてきた食材ではありませんでしたので、定番といえるような料…