マニュアル敬語


「お勘定のほう9000円になります」
「はい、一万円からお預かりします」


「ほう」「から」というのを、文化庁の調査とかでニュースでも取り上げていました。


「私にはとっても違和感のある言い回しである」ということは以前にも日記でも書きました。


「○○円からお預かりします」の「から」はずいぶん気になっていたのですが、「○○のほう」の「ほう」が頻繁に現れ始めたのは最近のことのような気がします。


いずれにしても使っているのは、十代後半から二十代の若い世代か、敬語の使い方を知らずに歳をとってしまった中年くらいのものなのです。


驚いたのはこれを「マニュアル敬語」と呼ぶのだと言うことです。


実際にはファミレスやコンビニなどで「から」「ほう」がマニュアルにはなってはいないのですが、若者が「から」「ほう」をつけたほうが丁寧に聞こえると信じてるから広まったのだと知りました。


仕事場で先輩や同僚が使っている「から」「ほう」がかっこよく、敬語を使っているように聞こえて自分も使い始める・・・・って感じなのでしょうか。信じられません。


一部では、マニュアルには載っていないけれども違和感がない、と、是正しない大手のファミレスもあると言うことです。


こういうのはいやです。


気持ち悪いものは気持ち悪いとちゃんと主張していないと、正しくないものがはびこります。


大体若者が発信するものにメディアが過剰に反応しすぎです。一過性のお遊びを「若者文化」などと呼ぶこと自体変です。文化であるはずがありません。


年寄りは若者に変なものは変、おかしいものはおかしい、と大きな声で言いましょう。知力も経験も見識もずっと豊かなのですから。


・・・・・と各世代は自分の世代が中心に世の中回っている・・・・・とあくまで自己中心的に考えてしまうのです。


そういえば最近会話の中で「○○じゃないですかぁ↓」(かぁは語尾が下がる)が気になり始めました。


最近ではあまり聞かなくなった「語尾上げ質問調言葉」と同じように一気に広まりそうです。


一人二人が自分独特の言い回しとして使っているくらいだと気にならないのに、「あの言い方かっこいい」とばかりに猫も杓子も使い始めると気持ちが悪くなります。


ここでも「から」「ほう」と同じように、変な「かっこいい」が気持ち悪さを増幅します。