2012-01-01から1年間の記事一覧

 tweetでお節料理実況

昨年に引き続きお節料理の進行具合をtwitterhttp://twitter.com/benichi2215で実況しています。 板前日記の更新ができない分twitterでは事細かに料理の内容をtweetとしています。ぜひごらんになって見てください。 日ごろは一分一秒単位でお客様の料理を作っ…

日本の誇り

ブラジルの言葉に「サウダージ」というのがあるそうです。 日本の小説の題名になったり、映画のタイトルになったりしていますのでご存じの方も多いかと思います。昔調理場スタッフだった日系ブラジル人女性にその言葉の意味を聞くと「うーーん」としばらく考…

和一(わいち)さんの黒織部

もっとも信頼し、尊敬する陶芸家版画家 林和一さんにお願いしてあった黒織部が焼き上がったと連絡をいただいて、アトリエを訪ねてきました。 できあがりはこんな感じ もともと右側の器を個展で頂き、「もうちょっと大きく、タチもすこし高く」と依頼したので…

暴力の認識

アメリカでまた痛ましい事件が起こりました。 コネティカットで起こった銃乱射事件、犠牲者が子供達というのが本当にいたたまれません。 つい先日、BSで録画してあった「フランス特殊部隊GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件」を観ました。あまり強…

 手書き〜熟成の期間

同じお酒のラベルですが、よく見ると二つの字はちょっとだけ違うのがわかると思います。朱の印鑑の位置も違いますよね。 つまりラベルは手書きってことです。 印刷するまでもなく手書きで済んでしまうほどの量しか生産されていないと言うことでもあります。 …

お客様の不思議

接待でお越しになった超有名企業の偉い方が帰り際に「今度は日本酒好きの家内を連れてきます」とおっしゃられました。 ほどなくお越し頂いた奥様は、その通り日本酒への造詣がとても深い方。一ヶ月もしないうちに再び、今度は奥様がお一人でお料理とお酒を楽…

二十年後はない?

「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」を大変面白く読んでいます。 MAKERS 21世紀の産業革命が始まる作者: クリス・アンダーソン,関美和出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2012/10/23メディア: 単行本購入: 28人 クリック: 1,027回この商品を含むブログ (83件)…

 英語の発音

pod-castでピーター・バラカンさんの話を聞いていると、驚くべきことをおっしゃっていました。 「凄く違和感があるのが、飛行機離陸の時に聞くキャビン・アテンダントのアナウンスなんですよぉ。耳をそばだててよく聴けば何を言っているのかわかるんですけど…

さりげない笑顔

週末にでかけた温泉宿は扉温泉の「明神館」でした。 近頃では星野グループを始め、旅館にも若いスタッフが多く働くようになってきたと聞いていましたが、「明神館」も見事に20-30代のスタッフばかりが表にたってお客様に接していました。昔の「温泉宿=おば…

 日本酒の熟成

10年以上前のお話です。 県内のある蔵のお酒を久しぶりに飲んでみると、昔の姿は想像できないほど素晴らしいお酒に成長していたことがありました。 聞けば、ご主人ご本人が杜氏としてお酒造りをするようになり、いいと思われることはすべて試しているという…

 のんびり温泉

夫婦二人で温泉なんて、新婚時代に一回のみ、温泉地に行かなかったわけではありませんが、常に子供達がいっしょというのが長く続きました。 週末に連休をとって温泉場行き。思い出してみると新婚以来26年ぶりの夫婦二人だけの温泉旅行でありました。場所は信…

 お節料理注文受け付け開始

お節料理 ご注文の受付をサイト上で始めました。 巷には「えっ?この値段でこの内容?」と驚くようなデフレ格安お節料理、工業製品のように大量に作られるお節料理、送られてくる間に解凍して完成する冷凍お節などなど、これを革新というのか、進歩的という…

恨ミシュラン

世界中を見渡して、日本ほど食のレベルが高い国はないといわれることがしばしばあります。 世界中各国の料理が食べられる店が存在し、食材と調理技術の水準が高く、何よりきめ細かなサービスがあらゆる店で受けられる。 フランス在住のあるお客様は「日本で…

 食材など

三浦半島松輪漁港の鯖 この秋の最上です。 鯖というと一つの箱に数本づつ入って運ばれるのですが、この鯖はお一人様用のケースに鎮座ましまして入荷しました。漁師さんの気合いがそんな処にも見える魚。包丁を入れた瞬間に脂がたっぷりのっているのが指先に…

 ド宴会には歌がつきもの

ド宴会には歌がつきものでした。 若い方は想像しにくいでしょうが、私たちのような料理屋でも昔は酔えば歌がでたものです。芸者衆が入る(昭和40年代くらいまでは当たり前のように芸者衆も宴会にはつきものでした。コンパニオンなんて影も形もない頃です)本…

 ど宴会

私が料理の世界に入った昭和50年代は、日本料理店の主流は宴会でした。 料理屋には食事を愉しむために行くというよりも、宴会に出席するため、もうちょっと小規模でも会合のために出かけることが多かったのです。 宴会には芸者衆 コンパニオンのお酌が入り、…

 離職率

つい先日、メディアでは新卒若者の離職率の高さが報じられていました。 特にサービス業では一年以内の離職率が50%を越えたのだとか。大手居酒屋チェーン店に正社員で入社した若者のインタビューでは、長時間労働、昼夜逆転の労働環境、当初の説明とは違う…

 ドラマより映画再見

TV

「清盛」の低視聴率ぶりは地上波をほとんど見ない私でも知っています。 しかしながら、低視聴率でも一年は間違いなく続く大河ドラマのありがたさよ。途中で中断することもなければ、演出の変なてこ入れや役者の交代もありません。よく考えれば、NHKの制作陣…

名店の愛すべきほつれ

私など一生手が届かないほど高いレベルで仕事をしているお店。憧れの料理人のお店。料理好きなら誰もが知る有名店は全国に数多あります。 私なんぞ、同業ではありますが、気持ちの上ではほとんど神格化してしまうほどの名店もあるのですが、そういう店に伺っ…

 iphone5で撮ってみた

facebookやtwitterでの写真はもうすっかりiphone頼みになってしまいました。 板前日記の写真に携帯写真なんてもってのほか・・・であったはずが、iphone5で撮った写真はなんとか使えたりするかも。ということでipohne5で撮った映像です。 香茸 松茸以上の…

 現役復帰

もう身もだえするほど羨ましい。。。というか、はっきりほとんどねたましいといったほうがいいかもしれません。いいないいないいな。 ほんの数日前、私が学生時代に所属していたバンドのOB達の演奏です。 一緒にステージにたったメンバーも中に何人もいて、…

 Bluetooth スピーカー

iphone5がやってきて、やっと音楽環境がもとに戻りつつあります。 iphone4使用時に、使用頻度が高すぎたせいかミュージック機能がダメになってしまい、ipodの安いヤツを購入して音楽 podcastはこちらで聴いていました。同様に使っていたBluetooth スピーカ…

 奈良漬け

夏に仕込を始めた奈良漬けが仕上がりました。 今年は胡瓜50kg分 一年を通じてお弁当のお漬け物に添えます。 仕込み始めてから2-3ヶ月、手間は少々かかりますが、買ってくるよりはずっとお手頃に、自分の思う味に仕上げることができます。 数年前、元々…

 唐墨 丹波黒

今年も干し始めました、唐墨。 鯔子の質は例年以上に上質です。30kg分が仕上がるのは10日から二週間後。 丹波篠山 いくたさんの丹波黒枝豆も届きました。 今年ははねてしまうB品もいただくことができましたので、「丹波黒枝豆 菱の実 銀杏 赤足海老の…

 Nコンの感動から「創作」に思いをはせる

毎年話題にしているNコン(NHK全国学校合唱コンクール) 録画しておいた番組の初っぱな高校生の部、トップバッターの宮崎学園高校ですでに感動の嵐、涙を抑えることができませんでした。 この数年、宮崎学園高校のパフォーマンスの素晴らしさは群を抜い…

山下達郎シアターライブ

近所の映画館に思いかけずやってきた「山下達郎シアターライブ」 もう、ものすっごく楽しみに出かけてきました。 達郎ファン歴35年、アルバムもたぶんもれなく持っている(ありがたい頂き物も含め)のではありますが、この商売をしていますと、コンサート…

 影武者二題

名優大滝秀治さんの訃報を聞いたのが先ほど。たまたま昨日、録画しておいた黒澤作品「影武者」で大滝さんの姿を見ていました。 もちろん1980年にリアルタイムでも観ていた作品ではあるのですが、改めて映画のスケールの大きさに圧倒された昨日でした。あれほ…

気づかなかった

以前に取材をしていただいた記事が本になってすでに店頭に並んでいることを知ったのは、同業者のfacebookを通じて昨日のこと。 そういえば、九月中頃の出版とか聞いたっけ、と、休憩時間の買い物途中に近所の本屋さんを覗いてみると、ありました、 「浜松 上…

 値引きとモチベーション

世間はデフレの時代であります。 少しでも安く、ちょっとでもお得なモノに人々が群がり、工業製品は生き残るためにコストをぎりぎりまで下げようとしています。 時代の波は飲食業界にも容赦なく押し寄せてきています。 有名レストランの49%offのクーポン…

 時代を切り取る著作

本屋で目にとまった小熊英二さんの「社会を変えるには」という新書は、表題が昨今のキャッチーなタイトルとはかけ離れている分よけいに目につきました。 小熊英二さんが書いたのでなければ「社会を変えるには」という題名ではおそらく手に取っていなかったは…