2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

 正しい宴会のすごし方

いわゆる「宴会」の席では、ゆっくり料理を食べていてはいけないのです。 それが村社会日本の掟ってもんです。 というと、「あんなに料理を食べない人を責めていたおまえの言うことか」と非難されそうですが、本来日本の宴会というやつは料理を食べ、酒を飲…

 エンディングノート

就職後の人生のほとんどを会社に捧げた熱血営業マンが、引退の直後、末期癌を宣告されます。何よりも段取りを大切にしてきた彼は、人生の終末までの道のりをエンディングノートとして計画たてるのです。その姿を娘、砂田麻美監督が追い続けたドキュメンタリ…

 隠れた銘酒その2

宮城県栗原 金の井酒造が造る「綿屋」という銘柄があります。 「綿屋」銘柄で全国展開をはかったのはたぶん十数年前でしたか。全国展開とはいっても小さな蔵ですので出荷量はしれています。 店では様々な綿屋を使ってきましたが、できればこれだけで勝負させ…

 料理人の腕組み

私にもっとも似合わない料理人写真は、あの腕組みをしてにらみつけるようなポーズ。 自信満々の料理人ならまだしも、私にはあのポーズほど自身にほど遠いものはないと思っています。 できれば、手を前にして、いつでもお辞儀ができるポーズが一番私らしい、…

ご相伴ワイン

ビアンヴニュ−バタール−モンラッシェ2001 ルモワスネ ルモワスネの白自体飲むのは久しぶりなのですが、中でもビアンヴニュ−バータールです。ルモワスネがこのグランクリュを造っていることを全く知りませんでした。 ブルゴーニュの白ワインの中でもとりわけ…

 指導者の査定

昨年末も例年のように調理師学校から生徒が研修にやってきていました。 一ヶ月間、女の子が二人。 二人ともとても気立てのいい娘で、仕事ができるできない、挨拶ができるできない、返事ができるできない、言葉遣いがちゃんとしているしていない、身だしなみ…

 山葵

一般の方々が本山葵を買ったり手に取ったりすることはあまりないかもしれません。 毎日本山葵を使っている私たちでも、茎付き葉付きの山葵を目にすることはめったにありません。時期になれば、「葉山葵」「山葵の茎」だけの単体で市場に出ることはあっても、…

隠れた銘酒

長い間日本酒に携わってきても、見逃していたお酒は数限りなくあります。 石川県白山市 吉田酒造「手取川」はもう15年近く前から何度も使っているお酒でした。が、この「露堂々(つゆどうどう)」の存在をしったのはつい2-3年前。うかつにも長いこと存在を知…

 餡練り機を捨てた日

昨年のお節料理でも例年通り栗きんとんは80kgを仕込みました。 紅あずまは11月の末から時間のある時を見計らい、少しずつ蒸し、裏ごしして置き、仕上げは店の休日を使って、大鍋で練り上げるまさに体力勝負の仕込仕事です。 16年前に店を新築すると…

 「とんび」「平清盛」

TV

NHKの番組表(TVに出てくるヤツ)にドラマ「とんび」の文字を見て思わず録画を。地上波のTVドラマって久しぶりです。 重松清の作品って泣かされている気がしないうちに泣かせる絶妙なさじ加減が好きなんですが、子を持つ親にとって「とんび」は最強の子育て…

失敗を引きずる

世界中のあらゆる人たちが仕事上でもプライベートでもどこかで失敗をするものです。 そしてその中には、夜中にふと思い出してしまって「ワァーー!」と叫びだしてしまいそうになるくらい、いつまでも心の中に引きずる事柄があるはずです。 私なんぞ、凡の極…

 5000万円の隣の324万円

築地初競りで大間産の鮪に五千数百万円の値段がついたことがメディアで騒がれました。 私たちは、釣自慢が魚を長さ(CM)で語るのを横目で見つつ、魚はキロ単価で語るように、この大間産鮪も21万円/kgであったことをその日の早朝から話題にしていました。つい…

 アレルギーと好き嫌い

この数年「○○と○○が食べられません」と最初におっしゃってくださるお客様が増えてきています。もちろんこちらからも少人数の場合はお伺いするようにしています。 この「食べられません」が昔は好き嫌いであったのが、昨今の傾向はアレルギーである場合も多い…

新年

遅ればせながら 新年あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 さて、 「弁いち」は今日から始動し始めました。元旦から三日間の休みは、人生でもっともだらだらできた三日間でした。 もともとが貧乏性ですから、三日も四日…