斬られるシェフ、板長


「シェフ、板長を斬る 悪口雑言集」と言う本が出ています。


東京のレストラン、料理店を様々な評価本、紹介本を片手にチャレンジした筆者が、それらに掲載されるコメント褒め言葉と実際のギャップに疑問を感じ、しだいにそれが怒りに代わっていったというのです。


筆者いわく、「評価本と自分の印象が違いすぎる」「店、料理人をヨイショする内容が多い」「ワインの知識が乏しいライターが多すぎる」「職人気質であるはずの料理人が、有名評論家に担ぎ上げられてマスコミに出まくる」「番組では美味しそうな料理を作っている鉄人なのに、店は美味しくない」などなど


それだけ聞けば「なるほどありそうだ」「私も経験がある」と頷きそうですが、実際に本を読むと、イタリアン、フレンチ、和食の有名店が「そこまで言うか」ばかりに悪口を言われまくっています。


料理屋の批判を中心に集めた内容はネット以外ではあまり見た経験がありません。


料理系の内容でなかったら、この手の批判ばかりが並ぶ本は手にしなかったと思います。


全く批判、悪口というのは難しいものです。


どんなに納得できる批判でも、そればかりが続くとその方の品性や人間性がくっきり現れてきます。


どれほどの食通で、ワインをよくご存知、金払いいいお客様でも、この方にはあまり自分の店には来ていただきたくないな・・・・と思ってしまいます(私ン処へ見える可能性は99.9%ありませんが)


が、
筆者が和食料理店で必ず問題にしている、「おまかせコース」の弊害と不明瞭な料金には私たちは目をむけなけいればいけません。


「品数、量は同じで使っている食材が違う」というコースの設定の和食の悪弊スタイル。料理、食材の違いの説明を求めても明瞭な答えが返ってこないおまかせのコース。


私たちでは当たり前の・・・・というより、もしかしたらその上に胡坐をかいているかもしれない今のスタイルは考えるべきなのでしょう。


そのことはまた明日。