2002-04-01から1ヶ月間の記事一覧

命名

日本酒の名前というのは蔵の名前に酒のクラス付けのランクをつけることが多いものです。 たとえば、「磯自慢吟醸」「初亀純米大吟醸」などと。 もっと詳しくなると、「菊姫山廃純米無濾過生原酒」という具合に蔵の名前の後に山卸廃止仕込み、純米、無濾過、…

お金持ち

お得意様がお料理を召し上がりながら、話がスポーツのことになりました。 「親方は何かスポーツはやってるの?」 「いえ、今はウオーキングくらいでしょうか。○○さんはいかがですか?」 「あんまり時間がないもんだから、家に機械を買ってねぇ」 「ああ、あ…

名演 その10

1974年 東京 郵便貯金ホール ケニー・ドリュー〜ニールス・ヘニング・ペデルセン コンサート 広いホールのステージにピアニストとベーシスト、たった二人のミュージシャンが演奏を始め、ペデルセンのソロが始まってすぐ、「おーーー!!」ため息ともどよ…

フラストレーション

「安い値段の料理で宴会をしたい」とか、「これからも使うのでまけて欲しい」などというご注文をお受けすることはまずありません。 が、 長いお付き合いをさせていただいているお得意様からの紹介で、どうしても断りきれないご予算おさえめの宴会をお受けせ…

自国料理の自信

日本という国は良きにつけ悪しきにつけ、外来の文化、思想、物品など多種多様なものを自国に取り込み、変化発展させることで成長を続けてきたと言われます。 料理の世界なども全くその典型で、洋食などフランス料理とは全く別の世界で発達し、ひとつの領域を…

そろそろ前菜に「粽」を登場させなくてはいけない季節です。 ものの本によると、中国「楚」の屈原(漢文でならった憶えがかすかに・・・)を供養したのが由来だとか。旧暦の五月五日の命日にもち米にうるち米を混ぜたものを笹でくるみ、井草でぐるぐる巻きに…

ぬき板

最近では「プロが使う調理器具」と称して,素人が板前の使う器具を使うのが流行りでもあります。長時間に渡って酷使に耐えるような道具は機能的に優れていますので、高価でも家庭で具合よく長く使うことができます。 下手をするとプロより立派な道具を使う方…

赤むつ

土曜日の朝、生放送の旅番組で「赤むつ(ノドグロ)」を取り上げていました。 お決まりの漁港からの中継。茶パツ、作務衣のような法被のような作業着を着た板前さんが捕れたての赤むつをお刺身にひき、大根ツマ、菊の花、大葉(紫蘇の葉)、トサカ(海草)と…

新しい風

日本酒の品揃えで有名な酒屋さんに伺うと、今紹介してくださる酒の多くは¥2000以上\4000未満の価格帯のものです。 「ウチの場合は美味しさに説得力があればいくら高くてもかまわないですから」と申し上げても、「この辺は値段の問題じゃなく勢いがあります…

小説家

ガス・ヴァン・サント監督、ショーン・コネリー主演「小説家を見つけたら"FINDING FORRESTER"」をヴィデオで見ました。 ロードショーでは人気もなかったのか上映期間が短くて映画館では見逃してしまっていたのですが、予告を見た時点で興味をそそられていた…

中国茶の誤解

再び更なる中国茶のブーム・・・・というよりは大企業の新たなる中国茶戦略で頻繁にCMを目にします。 今度は中国緑茶だとか。 曰く、「中国の人はほんとうは緑茶をのんでいる」「緑茶には何百という種類がある」と。 今もっとも定着した凍頂烏龍茶というは台…

カツ

日本酒の新たなラインアップが揃いました。 王禄(島根) 大吟醸 斗瓶囲い 無濾過生原酒 意宇(おう) 純米大吟醸 無濾過生原酒 渓(けい)直汲み 純米吟醸 限定生原酒 超辛純米 無濾過本生 早瀬浦(福井) 純米大吟醸 純米吟醸生 「浦底」純米吟醸おり酒 季…

文七元結

タウン誌のコラムを書くために、何度も聞いている古今亭志ん朝さんの「文七元結(ぶんしちもっとい)」をウオーキングの最中に再再度聞きつづけました。 昨年の秋以来、20-30題くらいの志ん朝さんの落語を聞きつづけています。一時期同じようにたくさん…

酒屋さんとのお付き合いその3

大吟醸が注目され始めた20年近く前、大吟醸一本いただくのに回りの下物(普通酒など)をたくさん買わないともらえないという状況がありました。 いまでも人気のお酒を買うのに、「抱き合わせ」で他のお酒を何本か買わされることがあります。(私はそういう…

浜防風

浜名湖の新生海苔が終わる頃になると、遠州灘浜の浜防風がお刺身のあしらいになり始めます。 ある方がいつも天然の防風を砂がついたまま持ってきてくれます。 職人的な仕事では、針で茎を裂いて水にさらして錨のようにして「いかり防風」と呼んで盛るのです…

酒屋さんとのお付き合いその2

昨日お話したように、料理店にとって酒屋さんとのお付き合いはとても大事です。 私ン処でも、何軒かの熱心な酒屋さんのおかげで今のお酒のラインアップが出来上がっています。ひょんな事からお付き合いが始まる場合、一生懸命探していたお酒を扱っていること…

酒屋さんとのお付き合い

今注目される日本酒の蔵の多くは小さな蔵です。生産量が少なく、まじめに手をかけて造る、当然入手は難しくなります。 十四代しかり、綿屋しかり、田酒しかり。 私ン処は優良な酒屋さん達のご好意で比較的いいものを頂戴できているのですが、一度お客様から…

借金〜詐欺

孫引きではありますが、ある本に紹介されていたお話。 バブル崩壊で100億円という借金を抱えた御仁の言葉 「自己破産したいのに銀行は”まだいいでしょう”と言って自己破産させてくれないんですよ。不良債権を引き受けるのがイヤだから。今は月給20万円…

プリンストン

本年度アカデミー賞、作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞・・・・・・これだけ取れば、NO.1と言ってもいい映画「ビューティフル・マインド」を見てきました。 監督ロン・はワードの前半から中盤にかけての話の展開の仕方は見事で、精神を病んだ天才数学者の…

ホワイト・アスパラ

香川産のホワイト・アスパラです。 大きいです。 やっとこの大きさのものが入荷するようになって、献立にも登場しはじめます。 私が子どもの頃、アスパラと言えば缶詰入りののホワイト・アスパラしかなくて、サラダなどにこれが入っていると、子供心にも「な…

シドニー・シェルダン

シドニー・シェルダンはとりたてて興味のない作家なのですが、間違えて撮ってあったヴィデオにシェルダンの原作だと言う「真夜中は別の顔」が入っているのに気づきました。 「"真夜中は別の顔"?一時期本屋に平積みでたくさん置いてあったシドニー・シェルダ…

再びラーメン〜YOSHIKI

ちょっと前に「ラーメン屋さんのこだわり」と題して日記を書きました。 ご批判にヒヤヒヤしながら書いたものですから、憧れの方からご賛同のmailを頂戴したりして、思わず一人悦に行っていたのですが、さらに今日読んでいた福田和也さんの本の中にこんな一文…

桜海老

駿河湾の桜海老です。 海が少しでも荒れると漁ができないそうで、三月下旬に解禁になっていても、桜が散る頃になって今日入荷しました。 鮮度が落ちるのがとても早い食材ですのでその日に使い切らなくてはいけません。 東京の状況は知りませんが、生の桜海老…

コスト・パーフォーマンス

コスト・パーフォーマンス:費用対効果(値段と価値とのつりあい) 単位価格に対する処理能力(コンピューターの処理能力の評価に用いる) とあります。 先日話題にしたレストランガイド「東京レストランガイド」の評価欄にコスト・パフォーマンスが大きなフ…

お花見〜宇多田ヒカル

お花見に出かけてきました。 朝、せっせと8人分のお弁当を作り、 おにぎり各種 鮎子揚げ物 出し巻き玉子 新ジャガ 鳥団子 新筍 湾内蛍烏賊 牛肉網焼き 桜麩 漬物各種 ヴーヴ・クリコ シャンパン お花見にビールもいいけど、シャンパンは格別です。 昼間から…