2007-01-01から1年間の記事一覧

お節料理仕込みは佳境へ

昨日は一般営業の最終日。 おかげで朝は130個ほどの昼食用のお弁当、夜はとりあえずの満席の中、お節料理の仕込みも平行して行わなくてはならなくて頭の中はいっぱいいっぱいでありました。 で、 やっと今日から大晦日までの三日間はお節料理に集中できます…

興行収入ベスト10

今年の映画 国内興行収入ベスト10はこんなところなのだそうです。 1:『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(109億円)2:『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(95億円)3:『HERO』(81億1000万円)4:『スパイダーマン3』(71億円)…

お節仕込み

写真は千社唐(ちしゃとう)です。お節料理の定番。 とはいっても、「ものすごく美味しい」というほどのものではありません。彩りのための一品です。 料理の見栄えには彩りがとても大切です。緑、赤、黄色、黒、白・・・様々な色が交じり合って華やかさが生…

思いがけないメッケモン

フランス ブルゴーニュ ボーヌ・ロマネ村にあるドメーニュ・アンヌ・グロにぞっこんである、ということは折に触れて語ってきました。 実は似たような名前のドメーニュがもう一つヴォーヌ・ロマネ村にはあります。ドメーニュ・アンヌ・フランソワーズ・グロ。私…

神の手

この時期には調理師学校から生徒が研修にやってきます。約一ヶ月、現場を実体験するとてもいい企画です。 今年やってきたのは二人の十代の女の子。お客さん扱いでなく追廻として仕事をしてもらいます。とはいっても、私の店では初日からでも魚の三枚おろしも…

原価

ずっと昔、吉兆ご主人の湯木貞一さんのお話にこんなのがありました。 「由緒ある茶懐石の料理場合、予算はあまり気にすることがありません。使っているお道具が○百万 ○千万円なんですから、それに比べたら料理の原価など知れたものです」と。 そこで、一万円…

丹波黒豆

先日お話したように、今年の丹波黒豆の出荷量は悲劇的に少ないそうです。 いくた農園さんのおかげで難を逃れた結果、今日乾燥を終えた黒豆、しかも無農薬、しかも作り手が見えるヤツが到着しました。まさに私にとっては黒いダイヤです。 大切に使わせていた…

お節料理

今年もお節料理の注文を承ります。 昨年に引き続き、サイトでの通信販売もご用意しています。ご注文はこちらから 地域によっても異なりますが、1月1日の午前中には届きます。 ご注文をお待ちしております。

有頂天な私

自慢話です。話半分で聞いてください。 お得意様が東京のさるカウンター割烹で食事をしていた時のことだそうです。 「向うの方で客が浜松の話をしてたんだよねぇ。田舎町にもいい店があるんだよねぇ”弁いち”って・・・て聞こえるんだよ。贔屓客の私の方が嬉…

2007ベストセラー

東販の調べた2007ベストセラーは以下のようなものなのだそうです。 1位 「女性の品格」坂東眞理子 2位 「ホームレス中学生」田村 裕 3位 「鈍感力」渡辺淳一 4位 「日本人のしきたり」飯倉晴武 5位 「新・人間革命(17)」池田大作 6位 「田中宥久子の造顔マ…

脱落

どれほど自分が美味しいと思っていても、お客様に理解されないものはお出ししても意味がありません。 普段お座敷での料理では、見込みがなさそうなものはすぐに消えてなくなるのですが、お節料理のように一年に一回の仕事ですと踏ん切りがつかないことがあり…

外国の方?

これも恒例、この酒屋さんに出かけるときにはいつもの蕎麦屋さんにも立ち寄ります。 いつもの蕎麦屋さんと言っても一年に2−3回。決してお得意ではありませんが、一見でもありません。いつだったか「もう何度も来てるのに、また”今日は遠くからお越しですか…

お宝満載

昨日の休日、年末恒例の日本酒の仕入れに出かけてきました。 この時期は各蔵から極上の大吟醸が次々と出荷されます。今年の春まだ浅い頃、寒造りされた最上の大吟醸は、夏を越して今世の中へ現れるのです。一年に一回だけ、しかも多くは超限定のシロモンばか…

個人情報保護

料理屋は口が堅くなくては務まりません。 よくこの日記でもお客様のことを書くことがありますが、ほとんどの場合個人が特定できないようにフィクションをたくさん混ぜ込んでいます。もし、日記で自分の悪口を書かれたと思われた方がいたとしたら、それは間違…

食糧危機?

先日丹波黒豆の出荷量が悲劇的に少ないというお話をしましたが、足らないのは丹波黒豆だけではないそうです。 北海道産の黒豆も上質なものは極少なく、お正月には欠かせない「たつくり」も入荷量がすくないようです。極当たり前にある鶏肉も手に入れるのが大…

週末の賑わい

さすがに師走第二週の金曜日 今日は街の中が賑やかです。まさに忘年会のピーク。 飲みすぎにはご注意を・・・といいたいところですが、近頃では飲みすぎてへべれけになっていらっしゃる方を見かけることは忘年会シーズンでも多くはありません。 一年の憂さ(…

お嬢様

松井今朝子さんが祇園の料理屋さんの娘のであることは、直木賞受賞後いくつかのメディアで見聞きしていました。今日読んでいた料理雑誌でその料理屋さんというのが「川上」さんであることを知りました。あの板前割烹の超名店「川上」さんです。そういえば「…

あめ色

この時期、毎日のように平目を使います。もちろんできるだけいい素性のものを選ぶわけですが、一目見てうなってしまうようなヤツに出会うことはまれです。 今日の平目にはうなりました。水槽で見た時点で分厚い魚体に見惚れた上に、おろしてみると身色がつや…

引退はいつ?

根が自堕落で、できることなら何もしないでダラダラ生きていたいと思う方なので、生活のめどさえ付けばできるだけ早い引退を若い頃から考えていました。ところが、先輩である団塊の世代の方々の退職を間近に見るようになると引退の寂しさも充分理解できるよ…

お節料理

今年もお節料理の注文を承ります。 昨年に引き続き、サイトでの通信販売もご用意しています。ご注文はこちらから 地域によっても異なりますが、1月1日の午前中には届きます。 ご注文をお待ちしております。

丹波黒豆危機

毎年丹波黒豆を注文する長いお付き合いの豆屋さん「今年は丹波黒豆が全く入らないかもしれないよぉ。こんなこと前代未聞かも」と早めに教えてくれました。 丹波黒豆がなければお節料理は成立しません。北海道産の黒豆でも味わいは素晴らしいのですが、あのプ…

こうじんめぬけ

この秋、初使いの三浦半島松輪の「こうじんめぬけ」 4.5kg 遠くから運ばれてきたというのに身質がプリプリで鮮度抜群です。やはり魚の扱いが素晴らしいのですね。 三枚におろして皮をひくと皮と身の間の脂がたっぷりでいかにも美味しそうです。さらに美味…

 ドラマ「風の果て」

TV

今週終了したNHKドラマ「風の果て」が素晴らしくよかった。 いつぞや、「ドラマに見とれて即未読だった原作を読んでみた」と日記に書いたのですが、竹山洋の脚本は原作をさらに膨らませた人間模様を描いていましたし、岩代太郎の音楽、それを演奏するケイコ…

食べ物

ダイエットでわかるように食べるもので人間の体形は変わります。選んだ食材を適切な処理で食べてきた方、身体によくない脂肪分をタップリと蓄えた方、飢餓に苦しんで痩せ細ろえた方、危険な食材を知らずに食べて病んだ方などなど様々です。 同じことは魚や肉…

料理人の見た目

どなただったか「料理店のサービス料の中にはサービスマンのシャツの白さの値段も入っている」と言われた方がいました。 確かにお客様の前に出るサービス担当の衣服が薄汚れているのはちょっと辛い気がします。同様にカウンターでお客様の目に触れる板前の白…

和一さん 続き

昨日大きな声で「お奨め!」と申し上げた林和一さんの器、店で焼いていただいたのは写真のようなもの。染付け、黄瀬戸、織部、黒織部、赤絵など。 今回注文したのは土もの、料理が盛映えしそうな器です。出来上がりは年が明けてから。楽しみです。 期間は1…

お節料理

今年もお節料理の注文を承ります。 昨年に引き続き、サイトでの通信販売もご用意しています。ご注文はこちらから 地域によっても異なりますが、1月1日の午前中には届きます。 ご注文をお待ちしております。

お知らせ

米国よりご注文をいただいた福島様、ご注文は確かに承っておりますが返信mailが返送できません。連絡の方法が見つかりませんので、とりあえずこちらでご報告を。

林和一個展

私が最も信頼する作家、林和一(はやしわいち)さんの個展が開かれています。店には本業の陶芸、版画だけでなく、自慢にしている襖絵も描いていただいています。この地で個展が開かれるは4〜5年ぶり。 温厚で飄々としたお人柄、常に進化し続ける作風、大好…

備忘録として

また読み終えた本を書きとめることを忘れています。 「ダイブ」森絵都 ”「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子)に熱中したら森絵都も読め”と北上次郎さんのお勧めに従って読んだ「ダイブ」職人的手練にノックアウトされました。「サクリファイス」(近藤史恵)も…