2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

新たなスターとなるか?

フランス シャンパーニュ「シャルトーニュ・タイエ ミレジウム1999」です。 いわゆるレコルタン・マニュピュランといわれる自社畑をもつ小規模生産者、久々のメッケモンクラスのシャンパーニュです。 以前に日本で入手できたのはほとんどは、ドンペリのモエ…

ハイドン

ハイドンのCD LPというのは確か一枚も持っていない、というくらいの縁遠い存在なんであります。 が、 今日の朝自転車に乗りながらFMから流れてきたのは、アルバンベルクの演奏する「ハイドンの弦楽四重奏曲”皇帝”」 ドイツ国歌がこの”皇帝”からとられていた…

作られる伝統

もうじき節分。 全国で「恵方巻き」を知らない人は少なくなっているのではないかと思うほど、コンビにでもデパートでも目端の利くおすし屋さんでも「節分だ、恵方巻きを○○の方向を向いて食べよう」と煽ります。 ちょうど二年前「恵方巻き?そんなのこの辺で…

ディパーデット〜インファナル・アフェア

しばらくぶりに見たい映画が目白押しなこのごろ、先週の「ボクはやってない」に続き、昨日は「ディパーデット」を見てきました。 ディカプリオ、マット・ディモン、ジャック・ニコルソン、マーティン・シーン、マーク・ウォールバーグ、アレック・ボ−ルドウ…

昔の料理屋追記

んでは、昔の料理屋はなんのためにあったのか?・・・というと、たとえば会合の場所であり、社交の場所であり、芸者衆とのお遊びの場所であったように思います。 某公の人事は二月ぐらいから小部屋で、「勉強」と称して偉い方が密談でおおよそを決めるのが通…

ワインセラー

昨日時間を見つけ、半日かけてワインセラーの整理をしていました。 ワイン好きのお客様によく、「セラー見せてよぉ」と言われるのですが、雑然とケースが積み重ねられたセラーはとてもお見せできるシロモンではありません。昨日も空いたケースを一まとめにし…

昔の料理屋

昨日お話したように、「昔、料理屋は料理とお酒だけを目的に来る店ではなかった」という時代の雰囲気が、TV番組「拝啓 父上様」によく出ています。 古臭い調理場の雰囲気、従業員の控え室、帳場(事務所ではない)。目に見える諸々だけでなく、女将さんと…

料理とお酒

フランス料理がもたらしてくれたワインの文化というのは、それまでの日本料理のお酒を酔うためだけのものから脱却させてくれました。 昔私がこの道に入った頃には、お酒はあくまで酔っ払うためのものでした。お酒が料理との相性で語られたり、吟醸酒のように…

フランス料理にビール

高級フレンチで「とりあえずビール!」と頼んだことがありますか? 私なんぞ、「高級店にはそこそこ慣れている」なぁぁんて大見得を切っていても、「ソムリエさんに馬鹿にされるに違いない」というためらいがたっぷりあって、たとえ夏の日のカラカラ天気でも…

蕪蒸し

年明けの蕪蒸しは私ン処の定番です。 摩り下ろす蕪は京都産の聖護院蕪、今回の具は甘鯛、雲子、エリンギです。具によって上にかけるあんの味わいは変えなくてはいけません。甘鯛雲子なら紅あん(濃口醤油ベース) 穴子や海老なら銀あん(薄口醤油と塩ベース…

1970年

NHK連続TV小説「芋たこなんきん」は、ちょうど仕入れから帰ってきた時間帯なのでたまに見ることがあります。連続TV小説をみるなんて何十年ぶりでしょう。 今の番組の時代設定が1970年。若者は「ベトナム戦争反対」を集会で叫び、フォークソングは社会に対す…

牡蠣

今シーズンはノロウィルスのおかげで牡蠣が異常に安いです。もちろん火入れをすれば全く問題もなく、例年のようにこの時期には牡蠣は献立に大活躍します。 今年は前菜に熱々の揚げたて牡蠣。黄身をタップリ入れて練り上げた西京味噌で外輪山を作って、真ん中…

ライフスタイルの変化

以前の日記に”ON SUNDAYS”の手帳を10年近く使い続けていることを書きました。ところがあの日記を書いた頃から手帳の役割が携帯電話に移りつつあって、住所録はもちろん、物忘れが激しくなったことをカバーするために大事なスケジュールも携帯のアラームが活…

11年ぶりの感嘆

「それでもボクはやってない」は周防正行監督11年ぶりの映画、昨日見てきました。 あるインタビュー番組で周防さんが語っていた「映画というのは一度動き始めてしまうと、莫大なお金と人が関わってしまうものなので、安易にはgoサインが出せないのですよ」と…

発想の盲点

NHK「今日の料理」は出演講師と献立によっては見逃さない番組です。主婦のためだけではない職人が見ても参考になることがよくあります。 先日のケンタロウ氏の「焼きレンコン」は目から鱗でした。 レンコンを焼くという発想が私には全くなかったのです。…

マイケル・ブレッカー死す

偉大なサックス奏者マイケル・ブレッカーが亡くなりました。 彼の演奏にこれまで何度音楽の熱い血を沸き立たせたことか。 1970年代、世の中の最先端のテナーサックス奏者は、ウェイン・ショーターを除いてほとんどがコルトレーンのコピーに明け暮れていま…

二年前

定期健診で「二年前よりも4kgも体重増加」が判明しました。なかなかやせないやせないと気持ちだけが焦っていたのですが、ダイエットが成功してから早二年も経ってしまっていたのでした。体脂肪は二年の間に1-2%増えただけですので、一旦リバウンドした後…

コウジンメヌケ

コウジンメヌケ(オオサガ)というのだそうです。初めて手に入った魚です。 三浦半島は松輪産の5.7kg、巨大です。 アコウのような姿をしていますが、三枚におろしてみると身じまりは上質のハタやアラのようで、脂が素晴らしくのっています。松輪というと根…

備忘録として

「制服捜査」佐々木譲読了 刑事が大活躍するこれまでの様々なTV番組。キャリアと所轄の葛藤を描いて大人気だった「踊る○○」 が、 これらの人気番組でも、駐在所勤務の制服警官はいつでも下っ端、下手をすると失態をやらかして左遷される最後の場所であったり…

グウタラは似たもの同士?

一生懸命働いて帰宅しても、出迎えてくれるのは愛犬だけ・・・・というお話はよく聞きます。犬だけはご主人様のお帰りを尻尾をちぎれんばかりに振って喜びで迎えてくれるのだそうです。 我家の愛犬は、私が仕事から帰ってもすでに寝ていて寝床から出てきませ…

お食い初め

先日「お食い初め」のお祝いをしてくださるお客様がいらっしゃいました。 お膳をご自身で用意され、料理と、焼き鯛、歯固めの紅白餅などを並べさせていただきました。最近ではこういう儀式めいたことをなさる方がとても減りました。このご家族はおじいちゃま…

文七元結

何度も日記に書いてきましたが、志ん朝さんの「文七元結」は私にとって至高の落語です。初めに志ん朝さんだけをひたすら聴き続けて落語を知った私にとっても「文七元結」は別格の存在といって間違いありません。”もう他の人の「文七元結」を聴いてもきっと比…

スウィートポテト

今月のデザートはスウィート・ポテト。 芋は全般に収穫したばかりよりも少し寝かせてあげると甘味を増すような気がします。スウィート・ポテトに使う金時芋も秋口から冬にかけてのもの。 蒸したての芋を裏ごしして、生クリーム、黄ザラを加えて火にかけて練…

私たちだけの本

本の装丁というものに興味を持ったのは鈴木成一さんの仕事を知ったときからでした。 それまで、普段何気なく買っている本に「装丁○○」と書かれているのを見ても、「ブックデザイナーの名前がなんでこんなに目立つところに書かれているんだろう?」と仕事の重…

新境地

年末年始にかけてHDDに撮り貯めたり、CDで聴いたりした落語がいくつか。時代を背負って立ち、脂が乗って生き生きしている落語家ばかりです。 柳家さん喬さんの「福禄寿」 春風亭昇太さんの「酢豆腐」(・・・みたいなヤツ。お題を見忘れました) 立川志の輔…

新春のお椀

新春のお椀は紅白真蒸。海老真蒸の赤と蒸し鮑の真蒸(時に帆立)の白。花びら餅を意識して紅白に薄っすら聖護院大根で幕を張ってみました。器もおめでたく打ち出の小槌です。

たまり過ぎ

年末には書くことも多いのに、書くゆとりがなくてパスしてしまった事柄がたくさん。特に備忘録として残そうと思った読書記録が全く書けず、映画も「硫黄島二部作」「武士の一分」などの感動作のことも書けずに年が明けてしまいました。そしてさらに年始のお…

積読

冬のお飾り

冬のお飾りはこんな変わった品物。 赤ん坊の頭ほどもある鬼柚子。そして、鈴なり(?)になったミカン。五個のミカンがキレイに一枝になっています。ミカン農家の従兄弟がとっておきてくれました。 もう一つは母が作ってくれた布で作ったお供え。

眼鏡選び

眼鏡をかけるようになって数年(老眼鏡です@涙) 始めてサングラス以外で手にした眼鏡がいよいよ金属疲労で折れてしまいました。 眼鏡は一番近所のこの店でしか買ったことがありません。もちろん近くて便利だからではなくて、こちらのご主人のセンスに絶大…