2010-01-01から1年間の記事一覧

名人達の歴史遺産

静岡県には名杜氏と呼ばれた方がいます。 昨年お亡くなりになった開運(土井酒造)の波瀬正吉さん。三年前に引退され、先ごろお亡くなりになった初亀の滝上秀三さん。 お二人とも能登杜氏を代表する名人で、静岡酒を引っ張ってこられた功績者です。 四本はお…

磯自慢

洞爺湖サミットの乾杯で使われて有名になった磯自慢。中取り純米大吟醸35は蔵の最上級でサミット乾杯酒そのものです。 毎年パッケージの色が違っていて2006年はこんな感じ そして2008年はこう 毎年写真を撮ればいいのについ忘れてしまいます。 そし…

村祐 黒

甘口は酒ではないと思っているワイン好きであっても、決してシャトー・イケムを頭から馬鹿にするような愚はおかさないはずです。 「自分の口には合わないけど、お酒としては偉大である」と語ることこそがワインラバーとしての面目で、「あの味が理解できない…

潤沢な十四代

1990年代半ば、どうしても欲しくたって、十四代は本丸が一本でも手に入れば大喜びで使うようなお酒でした。 それから15年。「また十四代ぃぃ」とお客様が笑いながら冗談におっしゃるほど私ン処のメインを張れるお酒になりました。酒屋さんとの地道なお…

もう一つのメイン・イベンター

田酒 斗瓶純米大吟醸で今期も勝負できるのが嬉しい。 最初、一年に一本だけ頂戴できた斗瓶がここまで。。。。しみじみ。

困らない

一年に一回この時期だけに手に入るお酒が次第に集まってきました。 黒龍「二左衛門」「石田屋」 とりあえずお客様に楽しんでいただくために困らない量を頂戴できて有難い。

勇気ある

小自慢になってしまうようで恐縮ですが、決して悪くはないエントランス部分だと思っています。 私の店らしい造りと、客単価にも相応している雰囲気ができた感じていますし、何しろ、小さな看板とメニューや値段表示が玄関エントランス部分には何もないのです…

鮪の頭

大間の鮪 頭部です。 見た目もほどんど肉。さすがにこの時期の大間ですので脂がのっています。 筋のとても多い部分ですが、火を入れるとこの筋が弾力のあるゼラチン質に変化してとても美味しくなります。 今回は葱と一緒にねぎま鍋に。

表彰

お得意様は皆さんご存知のように地産地消には全くこだわっていません。以前にも何度もそんなことを日記にも書いています。 半年くらい前でしたか、お上(おかみ)から「地元の食材をどのように使っているか書きなさい」というお知らせがあって、「地元の食材…

どうやら宇多田ヒカル

どうやら宇多田ヒカルは凄いらしい。 なぁぁんてことは、CDの売行き的にも、世間一般の音楽的認識でも、何をいまさら・・・というほど普通のことです。 15歳のデビューから音楽的に完成度が高くて、英語がネイティブと同じレベルでしゃべることができて、歌…

飲み明かす

TVワイドショーを中心に海老蔵ネタが尽きることはないそうで、地上波をあまり見る時間のない私は、それらをtwitter上の盛り上がりで知るくらいです。 いつもながらこういうときのマスメディアの乱痴気騒ぎぶりはいかがなものかと思いつつ、酒の上での失態が…

備忘録として

記録するのをちょっと忘れていただけでたまってしまっていた、最近読んだ本、これから読む本。 「殺人者たちの午後」トニー・パーカー 「ゴッホの手紙」小林秀雄 再々読 「父を葬る」高山文彦 「反音楽史」石井宏 「武士の家計簿」磯田道史 「寡黙なる巨人」…

コツがわからない

先日、朝の奥様むけ番組で「玉ねぎみじん切り 涙が出ないように切るコツは、包丁を押して切るのではなくて、引いて切ること」と。 玉ねぎの切れた微細断面写真も表れて、そのコツがいかに論理的であるかの裏づけも説明されます。 観ていた私は「へぇぇぇ。。…

臼田さん訪問

休日に車で一時間ほどの山の中 森町(遠州森の石松の出生地)まで出かけてきました。 先日瑠璃釉深鉢をいただいた臼田けい子さんのアトリエがこの地にあって、近隣の作家達も含めたオープンハウスがあったのです。 臼田さんのアトリエは太田川へ流れる、静か…

こんな楽しみ方も

土曜の午後、長いお付き合いのお得意様は松花堂弁当を注文してから、いつものように 「親方お任せで日本酒をグラスで二三種類 \2000くらいでね」と お出ししたのはこんなところ 満寿泉 平成22年初搾り一号 11月25日上槽 満寿泉さんが毎年直に送ってくださる…

ならず者は来ない

夜の商売で、しかも、お酒は店の大切なファクターであるのに、思い返してみると、お得意様・・・だけでなく一見のお客様の中にも、件の歌舞伎役者のように深酒をして暴れたり、喧嘩をしたりというようなならず者はこれまで一人もいませんでした。少なくとも…

一品料理

店では基本的にコース料理をお客様にご提供しています。 予約をいただく方々の99.9%は事前にコースの内容や予算の相談をし、予算の中で最大限楽しんでいただけるように算段をするのが私の役割です。 リニューアル以前は、一見、予約なしのお客様にも「コー…

回転寿司

「ちょっと小腹がすいたねぇ」 「お昼どうしよっかぁ」 「朝が遅かったから食べなくてもいいんだけどぉ」 と連れ合いと車でしゃべりつつ、買い物に出かける途中でありました。 外食をするときの店選びは夫婦にとってとても大切で、一軒でもはずしたくない、…

コメディエンヌ 黒柳徹子

TV

先日録画しておいたBS番組でひさしぶりに「夢であいましょう」の映像を見ました。 実際放送されていた頃は私は小学生。土曜日の夜、このバラエティを見たくて見たくてしょうがなくても、子供の就寝時間がきっちり決められていて、決して両親はこの番組を見せ…

昔はこうではなかった

このサイトで再三いっているのですが、今の価値基準で過去の事実を語ったり、良し悪しを判断することはきわめて危険です。だからこそ、私も含め過去を肌で知っている人間は、「あのときの時代の空気はこうだった」と繰り返し言うべきなのだと思うのです。 小…

名を成した方の謙虚

先日カウンター席にお越しいただいた、音楽の世界で若くしてすでに名を成した方、身のこなしがスマートで気取らないステキな佇まいを身につけておいででした。 特に印象的だったのが、褒められたときの受け答えです。 さらりとして引きずらず、むやみに謙虚…

さまざまなお知らせ

年末が近づき、恒例も含め様々なお知らせをトップページに載せました。 お節料理 飲み放題も含めた忘年会企画 二次会などでも使っていただける料理と極上日本酒のお得なセット ランチ営業再開のお知らせ など 場面場面に合わせて「弁いち」をご利用ください。

いくたさんの小蕪

丹波篠山のいくた農園さんから届いた小蕪がすばらしい。 丹波という地はなにがちがうのでしょう? 小蕪は中に水分をみなぎらせるようにパンパンに白く艶やかで、皮を厚めに切ってスライスした生で充分に美味しいのです。雑味が全くなく蕪の美味しさと甘みだ…

さまざまなお知らせ

年末が近づき、恒例も含め様々なお知らせをトップページに載せました。 お節料理 飲み放題も含めた忘年会企画 二次会などでも使っていただける料理と極上日本酒のお得なセット ランチ営業再開のお知らせ など 場面場面に合わせて「弁いち」をご利用ください。

*[お店] 予算の問題 接待で使っていただく場合、ご無理のない範囲で「どちら様とごいっしょか?」「上限のご予算はいかほどか?」をお伺いするようにしています。 近頃は個人情報なんらたかんたら・・・の影響か、予約のときでも個人名でご予約されたり、ど…

 お節料理

昨今では10月中にお節料理の受付をすでに終了してしまう店もあるようですが、弁いちでは相変わらずのんびりとご注文を承ります。 本年もお節料理の宅配を行います。 リニューアル後、店の規模が小さくなりましので一部ご要望にお答えできない品物もありま…

 ハーパーさんの山廃

日本酒にちょっと詳しい方ならフィリップ・ハーパーさんの存在をご存知だと思います。 私が知ったのはもう10年以上前、奈良の「梅の宿」にイギリス人の蔵人がいると聞いたときからです。梅の宿には”Unfiltered”などと書かれた無濾過純米吟醸なども出て、と…

吟醸王国静岡

日本酒を理解するうえで歴史認識を常に頭に入れておくことはとても大事です。日本史でも同様に過去を語る時、とかく現代の価値観でそのまま昔を推し量るとトンチンカンな発言をしてしまいがちです。とはいえ、こと、日本酒に限った場合、その時代の資料が正…

吹奏楽の旅2010

めったに地上波TVを見ないと以前に書きましたが、「このときばかりは見逃せない」というのが、所ジョージさんの「一億人の笑ってこらえて」「吹奏楽の旅」なんであります。 昨日の2010年吹奏楽の旅総集編は二時間番組でした。高校生の吹奏楽を二時間に渡って…

ご相伴ワイン 男にたとえるか女にたとえるか

ブルゴーニュワインは男か女か? 昨日書いたばかりのお話を裏付けるようなワイン、お得意様が持ってこられ、ご相伴させていただきました。 ブルゴーニュ ジョルジュ・ルーミエが造るグラン・クリュ ボンヌ・マール1989 20年という年月を経てもまったく衰え…