1999-12-01から1ヶ月間の記事一覧

お節料理

お節料理仕込みの真っ最中 二色玉子150本〜5時間 大原木穴子300個〜4時間 慈姑六方300個 なんて 普段と違う仕事を大量にこなす四日間です。 一昔前 デパートでのお節料理全盛の少々前は注文の数も半端じゃなくて 料理場はほとんど工場状態でした…

今時の若者

一昨日のこと 20代前半の娘さんと連れだったお得意様夫婦 若い女性が来店することは頻繁ではありません。 その娘さん 「焼酎のレモン割りをください」 と 麦焼酎の良いものにサンペレグリーノ レモン 一口飲んで顔をしかめられました。 「これ変な臭いがす…

祝い盃

こういう形の盃を「引盃」といいます。 輪島に注文していた品物が今日届きました。 結納式とか結婚式 お祝いなどの乾杯に使います。 なんの模様もなく、形もありきたりで面白みがないとも思えそうですが 伝統というのでしょうか 長年かけて受け継がれた形と…

恐れを知らない

ボランジェ ルイ ロデレール 位までなら許されます。 シャンパンの話です。 本来、店には格というものがあります 置けばいいと言うものではありません。 それ以上のクラスを分をわきまえず平気でリストに載せるような店は 恥ずかしいです。 超高級フレンチで…

寒鰤

冬の寒鰤のおいしさは格別のものです。 見た目はちょっとくどいのではないかと思うほどの油の乗り方でも 口入れると嫌みな感じは全くなくて 3切れでも4切れでも食べてしまいます。 寒鰤は佐渡沖のものだけを使っています。 氷見 境港 最近では青森のものの…

男のおもちゃⅡ

昨日の続き 車をカッコイイと思い始めてしまうと あれもいい、これもいい つい浮気心が働いてしまいます。 かといって すぐ買えるわけでは全くないのです。 いいな いいなと思うだけならタダですから 実のところ昨日の「モーガン」よりも、もうほんの少しだ…

男のおもちゃ

いつかは乗ってみたいと思う車があります。 モーガン イギリスの車 いかにもというクラシックなスタイルのオープンカーです。 メカ音痴ですから、 スペック比がどうとかゼロヨンがどうとかということには全く興味がありません。 かっこだけ。 中身は関係なく…

来るな!ブーム

筑紫哲也の「NEWS 23」で日本酒の特集をやっていました。 ワインの次は日本酒?? 日本酒を飲む世代は40代以上の男性に限定されているとか(熱燗のことでしょう) 一方で吟醸酒を洒落た風に提供して人気を集めつつある東京の店があるとか 「梅の宿」(奈良…

谷野さんの野菜Ⅱ

昨日お話ししたお百姓の谷野さんが紫山芋といっしょに オークリーフ サラダ菜 グリーンリーフなど葉っぱ類を持ってきてくれました。 このたぐいの青い葉っぱは取れたてであればあるほどおいしいものですが 今日のは違う野菜なのではないかと思うほど パリパ…

永久保存

ニューヨーク近代美術館には今世紀のすぐれた作品が永久保存されているそうです。 映画「ベンハー」の戦車シーンなんかも永久保存だとか、 私の大好きな椅子、カッシーナの「キャブD」もその一つです。 スチールの枠組みを皮で覆ったシンプルなデザイン 見…

谷野さんの野菜)

谷野守彦さん 近郊で主にサラダ菜などを中心に栽培している若い農家さんです。 彼の名刺にある「百姓」という肩書きは、 農業に精力をそそぎ込む意欲を現しています。 もう4年のお付き合い 冬になると有機栽培の試作品を作っては私ン処へ運んでくれます。 …

杜氏さんの移動

「常きげん」というお酒があります。 これまでそんなに注目されていた蔵ではありませんでした。 が 今年の常きげんは一躍スターになりかけています。 理由は杜氏さん 「菊姫」の顔 農口尚彦杜氏がこの蔵に移ったのでした。 菊姫といえば石川県鶴来町の銘酒 …

冬景色

風が強いとはいえ 冬でも比較的暖かなこの地のこと めったに雪など見ることはありません。 前庭の柿の木は葉がすべて落ちて、きれいに熟した実が連なっています。 昨日 柿木の元に茂っていた萩も根本に近いところから切りました。 そろそろ萩も葉が黄色くな…

ワインの蘊蓄

ワインは「道」になりやすい 蘊蓄話になりがちな飲み物です。 それだけに「うまけりゃいいじゃん」と否定的な見方も多いようです。 蘊蓄など聞きたくもない 確かにうざったい。 が 商売としてはそれらのお話にもついていかなくてはなりません。 一応知ってい…

うーーーん思い出せない

人間の記憶力なんていいがげんなもの とりわけ私の記憶力ときたらお粗末そのもの で 毎日のお客様のそれぞれの献立 飲まれたお酒 メンバー構成は わかりうる限り書き留めるようにしています。 記憶に頼っていたら壊滅状態に陥ってしまいます。 幸い90%以…

ひと味濃い

関西風が薄い味で関東風が濃い味? というのは私たちのような料理店ベースのお話としてはすでに迷信になりつつあります。 味付けの濃い薄いは料理人のセンスひとつ 西と東の違いではないような気がします。 薄い味が上品で、濃い味が下品というのもナンセン…

積読

CD 本は気に止まったものはともかく(借金をしてでも)買っておく主義です。 情報のサイクルが早い現在 まっ、この次ぎといっていたら手に入らないことが誠に多くなっています。 常に2〜3冊の本が、読まれるのを待って控えているのは当たり前 だったので…

徳利

吟醸酒の世界はやっとこの15〜20年位で世の中に広まってきました。 酒造メーカーだけのための鑑評会用に大吟醸が造られていても 一般消費者には縁遠いこと 大手メーカーの生酒が冷酒でもてはやされるのがいいところでした。 地酒といっても熱燗または冷…

やっちゃった

年に4〜5回はお二人でご来店いただくご夫婦が めずらしくお客様(ご接待)を連れてみえました。 大手建設会社の所長さん。 料理屋の楽しみ方をよくご存じのご夫婦ですから お料理もお酒も所長さんに楽しんでいただくことができて まずまず接待は気持ちよく…

舌なめずり

甘鯛 白川 真鯛 全部充分お刺身昆布締めに使える鮮度なのですが 焼き物 煮物に使います。 この鮮度この大きさで気持ちよく揃うことは頻繁にはありません。 甘鯛 白川は鱗も付いたまま巨大な干物のように開いて焼き お客様の前で熱燗(菊姫)をかけて召し上が…

大丈夫??

祖父 父と三代に渡って細々ながら長いだけは店を続けているおかげで 掛け軸 花器などのお飾りものは 「お宝クラス」はないにしても とりあえず四季を通じて困らない程度のものは所蔵しています。 食材や酒類は常に攻撃的に投資していないと 店としての元気は…

寿司にはシャンパン

寿司にはシャンパン というのは 高名なワインの権威 山本博さんが著作に書かれていた言葉です。 シャルドネでもソービニヨンブランでもなくてシャンパン なるほどと手を打ったものでした。 確かに日本料理とシャンパンとの相性はとてもよく 唐墨 このわたな…

街の酒屋

お付き合いをさせていただいている酒屋は皆 日本酒なりワインなり焼酎なり かなり掘り下げている名店ばかり その勉強ぶりがんばりぶりには頭が下がるばかりです。 それに反して いわゆる普通の街の酒屋さんは苦戦を強いられています。 意識の低い酒屋さんは…

謎の解明

15人くらいでいっぱいになってしまうほどの小さなフレンチ 友人に聞いて出かけてみました。 カウンターで厨房を覗きながら待ち、お箸も使える 黒板にその日のメニューを載せ ビルトロ風に見えるけれども 献立はビストロを少し越えたところにある感じ。 木…

表現力

日本酒やワインを飲んだとき 口にでる言葉 A:こりゃ水みたいだなぁ よりは B:石清水のようだ A:あまーーーい よりは B:ふくよかな味わいだね A:変わった味だあ よりは B: 経験のない複雑な味わいだ A:すっきりしてる(悪かあないけど) よりは B:きれいな仕…

どうなるワイン屋さん

明らかにワインはブームではなくなってきました。 夏を過ぎた頃からお手頃なテーブルワインはだぶつきが目立ち始め 業者は焦り始めているようです。 ワインブームになる前 ある酒屋さんがとても良い赤ワインを探してきました。 フランスに行って自分の足で。…

紺ブレ

一日のほとんどを白衣で過ごす私にとっては、スーツは仕事着ではありません。 スーツを着なくてはならない席はほとんど私より年上の方々とご一緒です。 生意気でない 落ち着いた 目立たない コーディネイトは必須 しかも一週間に一回あるかないかですから、…