2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 時代を切り取る著作

本屋で目にとまった小熊英二さんの「社会を変えるには」という新書は、表題が昨今のキャッチーなタイトルとはかけ離れている分よけいに目につきました。 小熊英二さんが書いたのでなければ「社会を変えるには」という題名ではおそらく手に取っていなかったは…

 三週間遅れの茸

一昨日やっと天然茸が入荷しました。 例年よりも約三週間遅れ。松茸は未だ影さえ見えません。 こういう年って、遅れた分遅くまであるんではなくて、出たと思ったらすぐに終了なんてこともあるので、使える時にがんばって使っていきましょう。

 手間仕事

先日杜屋に頂戴した山ほうずきのジャム 鬼無里(長野県長野市旧鬼無里村)に自生している食用ほおずきをジャムにしたものです。優しい甘さが美味しい山ほうずきをジャムにするのはひたすら手間仕事を惜しまないこと。経済効率を優先するメーカーが手を出すジ…

山田五郎さんの一言

podcastでよく聴く「荒川強啓 デイ・キャッチ」 中でも木曜日のレギュラー 山田五郎さんの回は楽しみの一つです。山田さんのアート系 サブカル系 出版系などの評論には耳を傾けるべき発言がよくあります。 先日、年々厳しくなっていく雑誌出版界を取り上げ、…

ボストン美術館展

やっと観に行ってきました、「ボストン美術館展」名古屋に。 20代のバックパック貧乏旅行でボストンに滞在したことがあります。 シカゴからグレイハンドバスに揺られてボストンに向かう途中、隣に座ったPiggyと名乗る同世代の女性と話している内、「んじゃ…

 隠れた小さな自慢

前回「お客様の情報があればあるほどきめ細かなサービスには有利」と言いました。 お得意様であればあるほど、通ってくださればくださるほど、お客様にとって心地いいおもてなしがどんなものであるかを知ることができるのです。 調理場では毎日こういう情報…

 大切なお客様

接待で店を使ってくださるお客様は、よく「大切なお客様をお連れするのでよろしくね」と予約の時点でおっしゃいます。 もちろん私たちにとってはご来店くださるすべてのお客様にできうる最上のおもてなしを心がけていますから、「はい、かしこまりました」と…

 不思議なこと

店ではできるだけ多くのお客様に日本酒の美味しさをお伝えできるようにしています。 お奨めをして日本酒を召し上がったお客様の中に 「あっ、これはダメ。美味し過ぎちゃう」もしくは「これは危ない。飲み過ぎちゃう」 とおっしゃって、日本酒は一口だけ、早…

 加糖味いちじく

九月に入るとかならず使うのが無花果(いちじく) 定番の無花果のコンポートサワークリーム鋳込みを楽しみにしてくださるお客様もたくさんいらっしゃるのですが、さらに美味しいなにか・・・とじたばたしている8月末、加藤農園さんのいちじくのことを知りま…

プロメテウス

映画が好きになったのは大学生時代、1970年代半ば。 もちろんヴィデオの存在は影も形もなく、ピアをマーカーで塗りつぶしながら300円三本立てに通い続ける日々が映画好きを形造りました。 社会人になって初めてロードショーに行けるようになってやっ…