2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

接客の経験値

物議をかもすほどの大それたことを書いたつもりは全くなかったものですから、前回のコメント欄の賑わいにはちょっと驚いてしまいました。 というわけで、日々私がお客様にどんな風に向き合っているのか・・・という内輪のお話も、本来ならご来店いただけば語…

日本酒の時代

古来より現代まで通して今ほど日本酒が美味しい時期はありません。「今飲まないでどうする」と強調したいほど洗礼が進み、味わいが多方向に渡ってきています。 日本酒のレベルがあがっている・・・とはいえ、誰が飲んでもうなるほど美味しい、値段がこなれて…

デジタル一眼

お気づきのように写真のアップが増えてきたのはデジタル一眼を購入したから。 この厳しい時代、95%が店のホームページのための写真用ですからできるだけお安く、一眼レフとしての能力がまかなえれば良いと割り切って、選んだのはこのカメラ 二年前の発売で…

備忘録として

本屋に未読の話題作(ずいぶん昔も含めて)の文庫がたっぷりと。買い過ぎないようにしつつ。 「警官の血」佐々木譲 :「制服警官」以来の佐々木作品 白石一文を二作読んだ後ですしね。 「重力ピエロ」伊坂幸太郎 :「ラッシュライフ」で伊坂作品の重しがとれ…

おばあちゃんの塩昆布

塩昆布は桑名の「貝藤」(0594-22-0371)さんからいただくようになってたぶんもう二十年近くになります。 発送していただくために電話をかけると、受けてくださるのは必ずおばあちゃま。二十年前に店までうかがったときにもすでにおばあちゃまであったように思…

お椀とお造り

今月のお椀は白子豆腐に白魚。 真鱈の白子を裏漉して本葛と昆布だしで練り上げます。白魚は白板昆布に頭をそろえて綺麗に並べ塩をあてて軽く蒸しあげます。 あしらいには京都の菜の花 香りに柚子。蓋を開けたときに春を予感する彩を感じていただけるといいな…

昨日のワイン

田舎町の田舎料理屋のことですので、それなりのワインを置いているつもりでも毎日何本も良いワインが空くわけではありません。 昨日は二組のお客様にワインのご所望が。 一組目のお客様にお出ししたのが アルノー・アントのムルソー1999 10年を越えた頃から…

 二月の前菜

お壷に入っているのは赤烏賊を三河産の生このこ(なまこの卵巣塩漬け)和え 浜名湖産のおおぶりの牡蠣をニンニクと一緒にオリーブオイルで焚き 青森産ほどいもを海胆和え 蟹を自家製の千枚漬けで巻いたお寿司 といったところ。器は桃山期朝鮮唐津の写し。 も…

魚のあら

刺身や焼き物で使う魚の頭、中骨は素焼きにして出汁に使用します。 鰹節と昆布で取った二番出汁にイリコを入れて半日置きます。夕方、これに写真のような素焼きにした魚のあらを加えてゆっくり煮出してから漉すと濃厚な味噌汁のための出汁の出来上がり。しっ…

般若

静岡県島田の大村屋酒造が造る最上の一本「般若」 純米大吟醸原酒斗瓶取りです。 大村屋さんというと「若竹鬼ころし」「おんな泣かせ」で有名です。 般若心経関連の本を読んでいて知ったのですが、「般若=仏の智慧」という意味なんだそうで、能面で使われる…

デジタル一眼へ行かなかった訳

20年近くも写真にのめりこんでいたのに、デジタルに移行して以来一眼に興味が移らなかったのはなんといってもその進歩の急激なこと故。二年で新製品が現れ、画素数なんぞ四年もすれば「今までのあれはなに?」と思うくらいに大幅に増えてしまうのです。 事実…

カメラ

カメラは一生の友だと疑うことなく信じていました。 初めてのボーナスでNikon F2を購入して以来、20年くらいの間はちょっと出かけるにもカメラバックはいつでも用意して、28mm 50mm 135mm 300mmと一脚 F2二台が常に稼動できるようになっていました。特に子ど…

インビクタス

週末に映画「インビクタス」を観てきました。 一ヶ月ほど前にDVDで「名もなき看守」を観ていましたので続いてのマンデラ関連作品です。 両方の映画共にネルソン・マンデラという稀有な存在がいかに人間的に偉大であったかを描いている映画です。歴史上の人物…

受け継いでいない江戸の料理

twitter上で話題になって思い返していました。 親子三代にわたって料理人の家系であるにも関わらず、父や祖父の仕事をちっとも受け継いでいないのです、私。 ずっと以前に店の歴史の一部で祖父の経歴をお話しました。大正期に田舎町の料理人が東京へ修行に出…

煮物のコツその2

昨日お話した煮物のコツは醤油とお砂糖(味醂)を使った甘辛の基本でした。 要は日本人が美味しいと思う甘辛(醤油味と砂糖味)のバランスには一つの定型らしきものがあるってことです。 この類の煮物を評してある若い女性作家(どなただったか?)が「茶色…

煮物のコツ

台所に立つ女性は「煮物はむつかしい」と思い、食べるだけの男性は「つまるところ煮物におふくろの味が。。。」と思ったりするようです。 実際私達プロフェッショナルの世界でも、焼き方、揚げ方の上に煮方が位置し、煮炊きができることは職人としての最後の…

本棚整理

読み終えた本、棚から出したままのCDがたまりにたまって積み上げられていたのを昨日の休憩時間のちょっと整理をしました。全体の何分の一か・・・くらいですが。 まずは新たに本を詰め込むスペースを確保しないといけないと思って、処分するべきものには大鉈…

させていただく

老いも若きも「○○させていただく」という言葉遣い全盛です。 自分の実力で取ってきた仕事も、本来の自分の力を発揮して成功した仕事も「○○をさせていただきました」と、誰かさんのおかげで仕事が出来たという雰囲気を匂わせ、「決して自分の実力だけではない…

デジカメ壊れる〜節分

予備のデジカメの液晶画面が映らなくなり(本体は動きます) 自由に使えなくなりました。 とうとう二台ともボツです。 液晶はダメでもとりあえず写りそうだから・・・とアバウトなメクラ撮りをしてPCに取り込むと案の定フレームに収まっていません。そこでハ…

 hacks本

”STATIONERY HACKS!” 「整理HACKS!」 「文房具の足し算」 などというhacks本というのか文具本を続けて読んでいて、雑然とした事務スペースをなんとか佐藤可士和ばりにしようかと目論んでいます。 how to本の類はほとんど手に取ることはないのですが、文具は…

ぼんやりした昼寝の連続

よほどの大きな悩みでもなければ、夜眠れないということがめったにない私なのですが、休日前の土曜の夜はいつものように朝起きるまでぐっすりとはいかず、寝付けない夜でありました。 とはいっても、翌日は休日だし、眠れなくても人間、横になっているだけで…