2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

玄米ご飯

日本全国三千万人の万年ダイエッターの皆さん、夏に向けて3kg減は成功していますか? という問いかけをすれば、この日記の読者の1/4くらいの方々は「私のこと?」と思われるかもしれません。日本中に「あと3kg」「あと5kg」という切なる願いをもった万…

そろいぶみ

山形県村山 高木酒造の「十四代」は常になにかしらのボトルがラインアップに並ぶ、大切なお酒の一つです。 今日本酒業界の中でもっともプレミア価格がつきやすい入手が大変なお酒でもあるのですが、私ン処のお得意様にとっては「いついっても出てくる十四代…

群馬泉

群馬県太田市 島岡酒造の群馬泉 純米吟醸「淡緑」(うすみどり)です。 五年ぶりくらいに使ってみて、「こんなに奇麗なお酒だったかぁ」と認識をあらたにしました。 群馬泉というと男らしい濃厚で骨格のしっかりしたお酒のイメージが頭からはなれませんが、…

名演その34〜美しすぎるソロ

混沌の1960年代の洗礼を受けたジャズファンの中には、わかり易い音楽、聞き易いメロディーラインを「商業主義に走った演奏」と、今となっては無意味な断定を下しがちな愚か者が多くいました。私なんぞはまさにそのど真ん中を恥ずかしげもなく突っ走って…

優秀な人材

あくまで私の個人的な印象なのですが、このところwebを使った広告や、フリーペーパー、グルメ誌の広告の営業がやけに増えているような気がします。これも不況の影響なのでしょうか、営業がねちっこい。営業としてはある意味優秀でもあるわけですが、なかなか…

夏は鮑だ! ガシガシ鮑を召し上がっていただく幸せ。 どんなヘボな職人がやっても美味しくなってしまうのは、ひたすら鮑というとびきりの食材のおかげです。

知っているのか?酒のこと

日本酒のことワインのこと、先週末に話題にしたように、私が果たしてどれほど知っているのか?・・・というと、極めてお寒い話になりそうです。 商売としてお足を頂戴するためには、自分の店の客層、自分の料理との組み合わせに限定して一般の方よりは詳しく…

あまご

天然のあまごです。 活きたまま天然あまごが使えるというのは海沿いの街ではほとんど奇跡的です。ただし一本だけ。三人のお客様のおなかに入っておしまいです。

勉強してきなさい

波瀬さんの訃報を聞きつつも、 お客様に「親方にお酒のことを教えてあげるよ」「お酒は新潟 村上に限るんだよ」「もうちょっと勉強してきなさい」「ぼかぁねぇ、お酒の事ならその辺の料理屋の親父にはまけないよぉ」 「はい、はい 勉強しなおしてまいります…

巨星落つ

土井酒造の杜氏「波瀬正吉さん」が亡くなられたというお話が入ってきました。 能登珠洲に生まれ、静岡の掛川(大東町)の開運の杜氏として長く静岡酒を全国区の銘酒に育て上げた第一功労者です。また能登杜氏四天王のひとりとしても世に知られる方です。 高…

大切なものは失いたくない

オーソドックスな料理のレベルが高いことはとても難しいことです。 たとえばどこでも出てくるポモドーロソースが、たとえば普通に焼いたように見える牛肉が、たとえば何の変哲もなさそうな麻婆豆腐が、たとえば誰が焼いても同じように見える鮎の塩焼きが、た…

ウィークエンド

お付き合いのある職人さんに注文したケーキ「ウィークエンド」 ウィークエンドみたいなどこにでもあるパウンドがこんなに美味しかったんだぁ・・・とうっとりするほど美味しい。 しっとりしたパウンド、レモンが酸味のパンチがスパーンと効いているのに、押…

トーチ

トーチというのは片思いや失恋を歌った歌のことです。 アメリカではトーチ・ソングだけ専門にする歌い手もいるのだそうですが、トーチという言葉自体が日本ではなじみがありませんね。 このカーリー・サイモンのアルバム「トーチ」はまさに失恋を歌ったアル…

エンタメ系詩人

先週末NHKFM「松尾堂」のゲストは詩人の谷川俊太郎さん。 驚いたのは谷川さんの詩作の99%は注文生産。つまり注文があって創るものなのだというのです。 詩人というと心から湧き上がる情感を詩にまとめ上げるとつい思ってしまいますが、ほとんどは「○○誌に桜…

出会い

日本料理には季節の出会いがあります。 春の新筍に新若芽、木の芽に代表されるように、旬がジャスト・イン・タイムで出会ったものの相性がピッタリくるとその料理は長い間支持されます。 ちりめんじゃこを実山椒で焚いた山椒ちりめんもその一つ。しらすと実…

二度目のナポリ行き

二度目のナポリ・・・と言っても「私が」ではありません。 愛用のペンが壊れてナポリの本社へ修理に出かけていました。期間は約半年。イタリアっぽくてステキです。 日本では14年前に取り付けた店のウォッシュレットの故障が、部品がなくて修理不能だった…

焼き鯛

今の若い和食料理人の中には鯛を焼いたことなんてないという職人も多いのではないでしょうか。 実際料理屋でも家庭でも尾頭付きがテーブルに上ることはなくなりました。結婚式も多くはフランス料理で行われ、結納は風前のともし火、上棟式にご祝儀の折詰を用…

無名の大器

日曜美術館で取り上げられていた犬塚勉さん 没後二十年にして初めて注目された画家なのだそうです。もちろん私も初めて知る人でした。 「写真のように精密」と言ってしまえば、「んじゃ写真で見ればいいじゃん」となるのでしょうが、雑草が茂るただの野っぱ…

鮎塩焼き

鮎の塩焼きは、焼き台の上で焼きあがる直前が一番おいしそうに見えます。どんな美しい器に盛られているよりも食欲をそそります。

一極集中

どこかへ出かけるとなると、何はさておいても「どこで何を食べるか」のリサーチは私にとってとても大切です。何も調べないで行き当たりばったりで店を決めれば99%悲惨な目に会ってきました。 そんなことをよくご存じのお得意様から、「近々新宿近辺で食事を…

今日の前菜

地鶏の塩焼き 南瓜(三浦半島)のピュレバルサミコの風味 北陸の本バイ貝 豊橋のトウモロコシと地元の枝豆のかき揚げ ゴマフグの白子水晶寄せ 泉州の水茄子 自家製アンチョビ和え ガラスの器に盛るとちょっと涼しげに見えるでしょ。

映画「ディア・ドクター」

題名とポスターを見ただけで「ああ、またお涙ちょうだいかぁ」と勝手に思っていたら、普段から見ている映画批評サイトのすべてで評価がむちゃくちゃ高いのです、「ディア・ドクター」 で、観てきました。 ありがちなプロットの破たんがない。漫画でも小説で…

賀茂茄子

七月に入ってそろそろ清水の折戸茄子から京都の賀茂茄子の登場になります。使うのはいつものように上賀茂 賀茂茄子研究会の茄子。 いつもの通り海老と鷹ヶ峰唐辛子のあんかけにしましょうか。それとも田楽か。

お造り

今シーズン初、舞阪の一味鯛。 久しぶりの入荷、神奈川県小柴の蝦蛄(しゃこ) と、舞阪の甘鯛昆布〆を お造りに

志の輔の古典

歴史に残る偉業、志の輔さんのパルコライブはいまだに続いています。 私たちのように地方に住む人間には遠い世界ではあるのですが、CDとwowwowでの放映でその一端を知ることができる幸せがあります。昨日録画しておいた2009のライブを観ました。 「柳田格之…

マイケル・ジャクソンの真骨頂

音楽的にもスキャンダラスな話題でも全く興味のなかったマイケル・ジャクソン。 亡くなってから心ある番組で取り上げられているパフォーマンスのいくつかをちゃんと観ているとその素晴らしさに気づきます。 ああ、こんな凄いアーティストであったんだぁ。 気…

 一億総消費者

ラジオの番組で神足祐司さんが、近頃のクレーマーが横行していたり、見ず知らずの他人に上から目線でしかものを言わない人が増えている現状をを評して、「国民の多くが消費者だけになちゃったんじゃないんですかねぇ」とおっしゃいます。 「つまりね、地域の…

かぼちゃ

きれいな三色はすべてかぼちゃです。 黄色い瓜のような姿をしたのが素麵南京。ゆでるとフカヒレのような細長い繊維にばらけます。 赤いのが加賀野菜、赤皮南京。 普通の色のヤツが三浦半島のこだわり南京。普段は夏になるとお弁当にもこの南京を使います。ホ…

街頭インタビュー

ワイドショーに出てきた街頭インタビューというやつを見ていて、そういえば・・・と10年近く前のことを思い出しました。 夏の家族旅行の途中、原宿を子供たちと歩いていると、TVクルーが近寄ってきてマイクを向けられました。 「これが街頭インタビュー…

瓶内熟成ビール

「ビールは鮮度が命です」 とCMでも語られています。もちろん、私ン処のガージェリービールは樽詰の翌日に届き、温度管理のもと一週間以内に使い切ります。 一方熟成ビールというのがあるのをご存知ですか? ヨーロッパにはいくつかの熟成ビールがあって、…