2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「とりあえずビール」は正しいか?

net上の新聞記事はすぐに削除されてしまうので、そのままコピペしてみます。こんな記事がありました。 「日刊ゲンダイ」より **************************************** ●「とりあえず…」は死語になる 暑い! そしてビールがウマい! この季節、仕事帰りに生…

年寄りの意欲

茂木健一郎さんのお話 「歳をとると創造力がなくなるというのはウソです。年齢を経て積まれた経験の蓄積は創造の大きな力になります。要は意欲の問題なんですね。意欲がなくなると創造力も減退するのです。年寄りの創造力は最強のはずなんです」 これから本…

プルーン

この時期に出回るプラムやプルーン、ソルダムの類は酸味の強いものが多くてそのままデザートに使うのが難しい食材です。 先日「食べてみてください」と仕入先からいただいたプルーンは、そのままで食べても甘みがしっかりしていて皮の酸味も柔らかく使えそう…

突風

ニュースで知ったのは後のこと。大気が不安定で突風が吹きました。 たまたま用事で外へ出ていたお昼ちょっと前のことでした。北のほうが急に曇りだし、「ああ、にわか雨かなぁ」と思うまもなく、急に風が強く吹き出し、台風のときのように木が揺れ、カフェが…

スイカ

山形 尾花沢のスイカが入ってきてデザートは久しぶりにスイカのスープデザート。ずっと以前に上野万梨子さんのレシピを書き留めて若干アレンジしたものです。 スイカを一口大に切り竹串で種をひとつひとつきれいに除きます。カンパリとレモン汁、レモンの皮…

プレミア酒店

お付き合いはないとある酒屋さんからfaxが届いていました。 「高級店限定 オーナー様各位」 続くリストには森伊蔵 村尾 十四代 佐藤 宝山 兼八などなど通常の酒屋さんでは手に入らないお酒がずらりと並んでいます。 が、 当然のようにプレミア価格。伊蔵は1…

ちいさなガッツポーズ

お得意様に焼き物替わりの皿をお出しすると、不思議そうに料理を見つめていらっしゃいます。 「地物の太刀魚を焼き目昆布蒸しにしました」と申し添えると 「えーー!これ、太刀魚なのぉ?こんな大きくて肉厚なの見たことないよぉ。何の魚かとおもったぁ」 食…

役員

ひとつ所で長く商売をしていると、地元の小さなコミュニティでのお付き合いも大切に・・・というよりは、お付き合いをして当たり前になります。 父も祖父も、時代もあったのでしょうが、それなりに様々なお付き合いを大切にしてきたようです。地元自治会の役…

備忘録として

「憲法とは何か」(長谷部 恭男著)と「贖罪」(イアン・マキューアン著)を読むのに時間がかかりすぎて、二冊だけのために二週間以上もかかってしまっていたのに、お口直しに・・・と読み始めた「天才伝説 横山やすし 」(小林信彦著)が興味深くて一気に。…

骨太の日本映画

仕事に向けて着替えている最中にたまたま見かけた日本映画「荷車の歌」(山本薩夫監督) 黒澤以外の古い日本映画にほとんど興味がなかった私でも、ほんの数分で映画の持つ骨太な力強さが伝わってきます。こんなすごい日本映画をしらなかったなんて。。。残り…

夏の鮑

千葉産の鮑です。いわゆる雌貝とか赤とかいわれる種類です。 夏をむかえ分厚く肥えた鮑はとても美味しいです。蒸すこと二時間以上、滋味にあふれる味わいになります。 肝を裏ごしして出汁でのばし、濃口醤油であたりをとります。火にかけてバターでとめ、蒸…

名演その29〜パバロッティのカルーソ

バルセロナオリンピックでのパフォーマンスや三大テノールの活躍で、クラシックファンでなくてもご存知の方が多いパバロッティ。久しぶりのクラシックの登場です。 といっても、パバロッティ〜カルーソでも演奏自体はポップな歌い方をしているパバロッティの…

おしゃべりの功罪

昔のお話ですが、net上で「あの店は聞いてもいないのにべらべら講釈たれやがって二度と行かない」と書かれたことがあります。 お酒をお出しする際にも基本的に聞かれなければ多くを語ることはありません。座の雰囲気を見た上で(一見お客様の場合は特に)お…

奈良漬

奈良漬は買うとなると結構高価ですが、自分で作ればかなり安価にできます。 夏になると瓜や胡瓜、ズッキーニのような野菜はぐんぐんと成長して、少々大きくなったシロモンがとても安く手に入ることがあります。胡瓜などは「笑ったらもらえる」ほどの値段に。…

天才への過程

映画「奇跡のシンフォーニー」を評して「主人公の少年が楽器を初めて持ったのにいきなり上手く弾けるのはいかにも荒唐無稽」という論者がいて、「時間があったら行ってみてもいいなぁ」という気持ちがいきなり萎えてしまいました。この人の映画評はあてにな…

二者選択

昔から何度も迷ったことを思い出します。 カセットテープが出始めたとき、2トラサンパチのオープンリールデッキを買うべきか、新しいカセットデッキを買うべきか・・・結局カセットデッキを購入で正解。 ウオークマンが最初に出た頃、こんなものすぐに廃れる…

野沢尚

TV

BSで亡くなった脚本家 野沢尚さんを綴った番組をやっていました。 TVドラマを連続してみることがあまりない私でさえその名前を知る有名な方。「眠れる森」は私のようなものでも毎週の展開が楽しみで欠かさず観た覚えがあります。 番組からは秀逸な作品群は野…

蓴菜

写真の蓴菜は中国産、広島産、秋田産の三種類。びっくりするほど値段が違います。 蓴菜はそれ自体にはしっかりした味わいがあるわけではなく、食感とのど越し、ほのかな味わいを楽しむ食材です。何が最上で何が普通か?食べたことがない方には理解していただ…

ほかにも

備忘録として。「インディー・ジョンズ」も観ていました。「このシリーズは欠かしたことがないので」とお客様に言っていたのですが、「スピルバーグ、ルーカスを欠かしたことがない」のでした。たぶんふたりの監督作品は全部、つくづくコッポラ、スピルバー…

知らんかったぁ

「白天 宝山」 黄金せんがんを原料に白麹で仕込んである芋焼酎です。 有名な宝山の西酒造に白天ってのがあることを知りませんでした。焼酎の知識はお恥ずかしいほどお粗末です。 香りがあまぁぁく感じるだけでなく、味わいもふくよかでやさしい焼酎です。し…

品揃えを見抜く力

たまに知り合いから「お奨めの酒屋さんを教えて欲しい」と頼まれることがあります。 後日「で、どうだった?いいお酒見つかった?」と聞くと。 「ざっと陳列冷蔵庫見たんだけど、飲んだことある蔵ばかりだったから買わなかった」と言われたりします。 先日も…

ぬか漬け

先日みたNHK「ためしてガッテン」のぬか漬けの回は、ぬか床の中の菌と醗酵を明確に示してくれるとても優れた内容でした。乳酸と酪酸菌、産膜酵母の働きを具体的に知ったのは初めてです。私たちはとかく経験地でものを考えますので、ぬか床の酸が増えたら芥子…

名演その28〜ハービー・ハンコック

このシリーズで前回二回続いて紹介したチック・コリアとともに1960年代から現在まで40年間にわたってジャズ界を引っ張ってきたピアニスト ハービー・ハンコックの登場です。 名演と言えるものをあげたらキリがないほどたくさんの名盤を残しています。チック…

ちょっと上達

招福楼さんなどで食べて「どうやっているんだろう?」と、長い間私には高いハードルであった甘鯛の焼き加減が上手くできるようになってきました。あれやこれや様々な試行錯誤の結果です。もしかすると方法は違うのかもしれませんが、食感は似ているような気…

気がつけば

ふと気づいたら、板前日記を書き始めて10年が経過していました。11年目に突入です。 うかつにも忘れたまま10周年を通過。しかしこういう日常的なことって何気なく通り過ぎるのもいいかな・・・と。たぶん初期のころからずっとごらんいただいている方もいらっ…

ポートレート

どんな美男美女でも、集合写真などに写された自分の顔を見ると「私、こんなんじゃない」「私だけ変に撮れてる」と思ったことが一度や二度ではないと思います。 他人から見れば「その写真、充分あなたらしい」というのですが、「自分はもっといいはず」と心の…

とまっちゃった

朝、仕入れの途中のことです。交通量の多い交差点の右折レーンで車が止まってしまいました。12年使い続けている車ですが、これまで故障は一回のみ(東名高速上ってのがちょっとつらかったですが) まっ、「機械は必ず壊れるもの」という認識を持っているつも…

新蓮根(しんれんこん)

蓮根は水が冷たくなる秋の終わりから冬にかけてが旬です。 ただ、梅雨をむかえた今の時期も「新蓮根」といって若い蓮根が楽しめます。色が白くて繊細な食感、味わいよりは歯ごたえを味わう食材で酢の物にするのが一般的です。 蓮根の穴も写真のようにきっち…