出品酒
今年も全国新酒鑑評会が行われ、ぼつぼつ出品酒が手に入ってきました。
昨年も一般市場へでない無濾過生原酒を頂戴した地元「花の舞」
静岡県岡部町「初亀」、静岡県大東町「開運」、静岡県藤枝「志太泉」、石川県珠洲市「宗玄」
などなど
それぞれ杜氏さんが、蔵の名誉のために造った気合の一本です。
審査結果が金賞であろうがなかろうがまずいはずはありません。
やはり味わってみると香りが前面に出た仕上がりの早いお酒が多いようです。中には普段の大吟醸とは全くタイプの違うものもあります。鑑評会のためだけに造られたお酒ですので仕方ありません。
本来なら蔵の本当の姿が見えるお酒で勝負するのが理想的なのでしょうが、あくまで新酒のコンクールです。一月二月に仕込んだお酒を五月に審査するのですから、コシのある秋口に旨味が乗ってくるようなお酒では入賞できないのですね。
そのことの良し悪しはともかく、200本程度しか造らないコンクールのためだけに造られた渾身のお酒を頂戴できるだけで幸せです。
今なら審査員の気分が味わえます。いかがでしょう。