2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 おもてなし・・・は恥ずかしい

「お・も・て・な・し」は破竹の勢いです。 「おもてなし」こそが日本人の心であるという方もいますし、特に料理店では昔から「我が店ではおもてなしの心を大切に」ともてはやされてきた言葉でもあります。 しかしながら、私は個人的には自分のお客様に「お…

 熟成

ラ・ドモワゼル・ド・ソシアンド・マレ2002 ボルドー オーメドック ソシアンド・マレのセカンドワインです。12年を経てやっと和食店で使える熟成感が出てきました。 5年目くらいではタンニンが固く、軽やかでチャーミングな表情であったのが、10年で軽やかさ…

 サインペン

FBで知ったある方のブログに、ある飲食店で感じた違和感について書かれていました。 料理も美味しいし、お酒も納得・・・なのにと、思い巡らせてみたそうです。 具体的にはこんな風であったと 1)ゴージャスな内装なのにエントランスの横に段ボールが詰み上…

 負けること

「どんなものでもいいから一番になってみろ」「負けず嫌いが人を成長させるのだ」 若い頃そういって叱咤激励されたことが何度もあります。 激励ならいいのですが、「だからお前はダメなんだ」のニュアンスたっぷりでした。 そんなこと言われたって、才能もな…

昔の家めし

自身の体験だけで時代を語り総括するのは危険なことであることはもちろん承知していますが、現代の感覚で過去を同列に語ることも危険であることは再三言ってきました。 私自身は「ちりとてちん」の再放送を見るのに忙しくて、話題の朝ドラ「ごちそうさん」は…

 芸者衆

「芸者」と呼び捨てにするのには抵抗がありまして、「芸者衆」(尊称ではないんですが)と少し柔らかく呼びたい・・・というのは、料理屋という家に生まれ育ったからなんでしょうね、子供の頃にはお座敷の三味線の音が子守歌で、正月には帳場をウロウロして…

 昔話

年寄りの昔話は嫌われがちです。 しかしながら自分自身が年寄りに近くなってくると、不思議と昔話を聞きたくなってくるのです。 昔「ルーツ」という小説 TVドラマがアメリカで大変流行ったように、自分のルーツをたどりたくなってくるのでしょうか。自分が体…

 病院内ダイエット

あと3kg 多くの方々ダイエットの最初の目標がこれくらいなんでしょうが、1kg落すことの大変さに絶句するのです。 私なんぞその典型。 たとえ目標と達成できたとしても、あっという間にリバウンド。目標を達成できると「自分へのご褒美」なんていってるから…

 異文化の味

韓国の家庭で手作りされた白菜のキムチをいただきました。 作っている方の顔が見えるキムチです。 以前にソウルを訪れたときにはもちろん各種キムチを食べたのですが、それらとも別物。辛みの質が違いますし、発酵がしっかり進んで酸がかなり高いのです。 こ…

心筋梗塞 その3

「負のスパイラル」 ネガティブな言葉を板前日記に書き綴ったのはたぶん初めてです。 「店が暇だ」とか「ちっとも景気がよくならない」とか「銀行との関係が大変だ」なんていうまわりの方々まで意気消沈するような言葉は、実際にどんな落ち込んでいても書い…

 心筋梗塞その2

心臓のカテーテル治療が無事終わり、集中治療室に移されたのが深夜過ぎ、意識ははっきりしていますし、治療が成功した安心感もあって、つまった血管さえ通ればすぐに退院できるものという淡い期待をもったのもつかの間、心臓は私が想像するより遙かにデリケ…

 心筋梗塞

昨年、12月22日日曜日のことでした。 フィギュアスケートNHK杯 最終グループの演技が始まろうとするのをぼんやりと見ていました。そろそろ安藤美姫・・・というとき、胸にこれまで感じたことのない痛みが襲いました。 大概の痛みはしばらく横になっていれば…