2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「ゴーストライター」〜「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

先々週劇場で観た「ゴーストライター」は巨匠ロマン・ポランスキー監督のサスペンス映画です。 全体をつつむ重く沈んだ映像のトーンが素晴らしい。全員が役ぴったりはまった役者はさらに素晴らしい。最後まで結末が見えないストーリー展開も含めた脚本はさら…

年齢詐称

「社長は56歳です。57歳じゃぁないですよ」(私、名目上は株式会社の代表取締役なので、一部では「社長」と呼ばれています) 「ええ!?私、56歳だっけ?」 ボンクラもいいかげんにしとけってことなんですが。。。銀行に提出した書類に、私、通常のように自…

 クリーンアップ

PC

今現在 仕事上(一部個人も含む)で二台のコンピューターを使っています。 単純に仕事上で必要なだけで、ご存じのように自在にPCを使い回すような頭も技術も持ってはいません。積み重ねていったらたまたま使いやすい道具が増えていったと言うだけのことです。…

葉室麟〜藤沢周平〜山本周五郎

うかつなことに、直木賞の受賞を知るまで葉室麟という作家の存在を知らずにいました。 何度も候補に挙がっているのですから、頭の片隅にあってもよさそうなものなのに全く引っかかっていなかったという無知。「週刊ブックレビュー」に登場しているのをみて早…

胡散臭い印の電話

時間は19:00頃、予約の最初のお客様が見え始めた時間でした。 電話がかかってきました。 「中部保安協会の○○ですが、ただいま動力電気の安全調査に一軒一軒伺っています。つきましては、日程を調整したいのですが、その前にお客様の電気料金の用紙をご…

モンラッシェへの道

日本人のワイン好きの多くは赤ワインへの偏愛に陥りがちです。(外国の方々の傾向を知らないだけなのですが) 勢い、赤ワインにはお金をかけても白ワインにはそれほどでもないという傾向になるのは予算がある以上仕方ありません。三万円の予算が合って赤白二…

白酢和え

修業時代、煮方が白酢の味をつけながら、「この白酢ってヤツは難しい。こればっかりはオヤジ(調理長)には全然かなわない」ボソッと語ったことがありました。 味付けをするなんてまだまだ先の先であった追廻の私は「そうか、白酢、難しいのか」と頭の中に深…

川勝正幸さん追悼

先週は主にラジオ、podcastで、川勝正幸さんの早すぎる死を悼む番組、言葉を頻繁に耳にしました。 大根仁であったり、ライムスター宇多丸であったり、吉田豪であったり、菊地成孔であったり、町山智浩であったり・・・あそこでもここでも「川勝さんが・・・…

備忘録として

最近読んだ本、これから読む本 「映画もまた編集である――ウォルター・マーチとの対話」マイケル・オダーチェ 「日蓮」三田誠広 「道鏡」三田誠広(写真載せ忘れました) 「春を恨んだりはしない」池澤 夏樹 「四雁川流景」玄侑 宗久 「米・百姓・天皇日本史の虚…

ドラゴンタトゥーの女

週末に映画「ドラゴンタトゥーの女」を観てきました。 この映画の予告が劇場に現れたのはかなり前のこと。当時はまだ小説「ミレニアム」の映画化であることも知らず、予告のおどろおどろしい映像とヘビメタの激しい音楽が心に焼き付くものでした。映画館に行…

隠れた銘酒その4

新潟 朝日酒造は有名な「萬壽」を造る蔵です。 萬壽はこの20年ほどはほとんど使うことがないお酒です。30年近く前、大吟醸に目覚めた時期には菊姫大吟醸と萬壽が店のメインとなるお酒でした。当時はその二本は入手が難しいお酒でしたし、他に並ぶお酒もたく…

隠れた銘酒その3

宮城県石巻は震災の影響が甚大でした。 店でよく使う日高見さんは津波で蔵の冷蔵倉庫に浸水し、たくさんのお酒が駄目になりました。もうひとつお付き合いのある墨廼江さんは、地震の大きな被害を確認している時に津波に襲われて、全員が命からがらコンテナの…

 なくなるのか?表の顔と裏の顔

net

一昨日、google急上昇ワードに佐々木俊尚さんの名前がしばらくの間一位にあげられていました。 佐々木さんは私が唯一の有料のメルマガを購読する、その発言を極めて信頼するジャーナリスト、tweetも欠かさずチェックするのは佐々木さんくらいというくらい私…

コネ入社

岩波書店のコネ入社が話題になっています。 コネ入社 つまり縁故採用ってことですよね。 その昔、私たちの板前世界では、んなの当たり前でした。というかそれしかありませんでした。 私の店では25年くらい前まで、学校をでて板前になりたいといって門をたた…

宇宙人ポール

映画「宇宙人ポール」を見たのはすでに3週間ほど前。「エンディングノート」を観たのと同じ日、ずいぶん久しぶりに一日に二本の映画を続けて観てきました。 いい映画というのはとかく多角的な視点から様々な表情を見せてくれるものですが、この「宇宙人ポール…

韓国ソウル旅行その4

ソウル滞在中はもちろん食べるだけでなく、食材を探したり、町並みを楽しんだりすることも楽しい時間でした。 日本人が安心して買い物ができる有名デパートではこんな感じで様々なキムチが でもこういう美しすぎる売り場はなんかそそられないのも事実。やっ…

 韓国ソウル旅行その3

三日目は帰国前のお昼にカンジャン・ケジャンの専門店「真味食堂(シンミシクタン)」 有名な渡り蟹を醤油ベースのタレに漬け込んだ料理です。 初日の「李相(イ・サン)」でヤムニョン・ケジャン(キムチ漬け)が様々並ぶ小皿で食べていたのですが、さすがに…

 韓国ソウル旅行その2

2日目のお昼はミンガダホンというレストランに。 その昔朝鮮王朝の王妃の血を引く高貴な方(もしかすると高名な外交官だったかも)が住んでいたという邸宅がレストランになっています。 本物のお金持ちの趣味ってなんて素敵なんでしょ・・・と思わせる外観…

 韓国ソウル旅行その1

観光というよりは、プライベートな用事で韓国ソウルを訪れました。 ほぼ初めての韓国ソウルです。 板前日記でご紹介するのはやっぱり「食」のお話、まずは初日にベタなカルビと冷麺。 「李相(イ・サン)」というお店に伺いました。 多くの方が本場の焼き肉…