2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

朽ち果てたラベル

ワインは湿度の高いセラーで熟成させるためにラベルがダメージを受けることはよくあります。 お得意様がいつものように持ってこられたワインは写真のような状態。でもちょっとしたワイン好きなら素性はすぐにわかるのです。 写真では写っていませんが、赤い…

松輪の鯖

三浦半島の南端 松輪であがる魚はどれも素晴らしいのですが、この時期の鯖は特に有名です。漁場がいいこともさることながら、漁師さんの魚に対する意識の高さが魚扱いの違いに現れます。 仕入れ担当さんの努力で毎日ほんの数本の極上がこの地に送られてきま…

Nコン 高校生の部

NHK全国合唱コンクール 高校生の部も観終わりました。中学生の部同様、聞き流すことなどできず、仕事終わりに一校一校一曲一曲をしっかり聴いていたら三日間かかってしまいました。 それだけ集中力研ぎ澄ませないと高校生達のパワーに負けてしまいそうなくら…

達成

自転車である坂を登りきれるようになったのです。 こりゃ個人的にはものすごい達成感。 短い距離なんですが、勾配が急で95%の自転車乗り(競技者ではありません。ママチャリ)が1/2のところで下車するような坂。若い頃登れなかったのに歳を取ってから登れる…

座卓

店で使っている座卓(テーブル)は新築の際に京都で作ってもらったものです。座敷のサイズが微妙で既成のものでは用をたさなかったために、長さ高さなど指定しなくてはなりませんでした。 他に小さな部屋と予備には古い座卓もまだ現役です。こちらは私が小さ…

Nコン

気力が充実していないと見てはいけないような気がしてしまいます。NHK全国合唱コンクール。 中学生の部をやっと見終えました。 最初から最後までウルウルし続けて感動まみれになっていました。昨年は高校生の部に特に感激したものの中学生の部はどうも批評的…

備忘録として

宮部みゆき「楽園」 名作「模倣犯」の続編。「続」と呼んでは申し訳ない力作。信頼している書評に書かれていてハタと手をうったのは、宮部さんの市井の人々の描写力の見事なこと。分厚い上下刊があっという間に終わってしまいます。 城戸久枝「あの戦争から…

世界経済と評論家

激動の世界経済の真っ只中、先を読むことは至難の業なんでありましょうが、TVやラジオで学者や評論家、アナリストが言うことが当らない当らない。笑ってしまうほどです。 何しろ明日の株価さえ全く予測不可能な今、pod castで聴いている「大竹まこと ゴー…

タクシー・ドライバーの今

BSから録画しておいた映画「タクシー・ドライバー」を観ました。 封切り当時、デニーロ演じるトラビスはニューヨークだからこそ、ベトナム戦争後遺症に悩むアメリカだからそこ存在する人格であると納得しながら見ていたわけです。が、驚くべきことに30年…

入荷チーズ

今日入荷したチーズの数々 ブリー・ド・ムーラン クルティン ブルー・ド・ヴェルニュ サン・フェリシェン ヴァランセ タレッジオ 信頼している小さなチーズ屋さんに「いつものようにお願いします」と一言伝えるだけで、熟成がちょうどいいころあいのこれらが…

言い訳

「言い訳をしない」というのはプロフェッショナルの大切な要件です。 恥ずかしながら若い頃は言い訳三昧の日々でした。きっかけはほんのちょっとした友人達との会話でした。何人かと食事をしていたとき、ある店の話題になって「○○(料理店)のご主人ってねぇ…

終わりに近づいた茸

今年は茸が終わるのが早そうです。 写真は広島産の松茸と丹波産の黒皮茸 九戸村から届いた茸は「これがたぶん最終です」と送られてきました。まだ半袖で充分というほどのお天気なのに、山では冬の準備が進んでいるようです。

レニングラードのチャイコフスキー

TVで録画しておいたマリス・ヤンソンス指揮 レニングラード交響楽団の「チャイコフスキー 4番」1986年日本公演が強烈でした。 レニングラードのチャイコといえばこれ以上はない18番(オハコ)。鳴りまくる管、歌いまくる絹のような弦、叫びくるう獰猛…

カラスミ

塩漬けした鯔子(ぼらこ)を干し始めました。出来上がりは天気の加減にもよりますが一週間〜十日くらい。お楽しみにお待ちください。 鯔子は買い時が難しい食材の一つです。ほんの一瞬しか市場に出ませんし、大きさ値段もさまざまです。最初に出始めるころに…

バランス

以前にBSで録画した「談志10時間」のうち「品川心中」と「居残り左平次」をやっと聞きはじめました。思い入れたっぷりの紹介があると身構えて聞かなくてはいけないような気がしてしまいます。・・・とはいえ、やっぱり素晴らしい。 で、 NHK地上波の「プロフ…

大人は大変じゃぁない・・・かもしれない

幼い頃、大人になるというのは大変なことだと思っていました。 大人になればお金の使い方や貯め方も覚えなければいけない。大人になればバスや電車の乗り方もスムースに出来なければいけない。大人になれば世間全般の常識を身につけていなければいけない。大…

「宮廷画家ゴヤは見た」

監督を確認しないで映画を選ぶことはほぼありません。 監督がよければプロデューサー、脚本家もチェックを怠ってはいけません。その三者のコラボレーションが名作を残していれば新作が秀作以上である確率はとても高いのです。 「宮廷画家ゴヤは見た」はまっ…

ミニライブ

友人のバイオリニストが近くのホールでミニライブを開くというので、仕事の手を休めて出かけてきました。 バッハ 無伴奏ヴァイオリン ソナタ第二番は修行僧が神の試練に立ち向かうように厳しく ドヴォルザークのバイオリン協奏曲の第一楽章は人生の豊かさを…

丹波 黒大豆枝豆

届いた食材の荷物の封を開けたとき、思わず「おお!」とため息がでることがあります。 今日届いた丹波篠山 いくたさんの黒大豆枝豆です。 いくたさんが「スタッフ全員が今朝手摘みで収穫した豆のなかで弁いちさん用にスペシャル級を選りすぐりました。豆の大…

跡継ぎ 番外

木曜日から週末にかけてこの地で青年会議所の全国大会が開かれました。よくは知らないのですが、青年会議所の会員さんの多くは二代目三代目以降の跡継ぎの方が多いと聞きます。 一万人以上が全国から集まるとあってホテルはすべて満室、飲食店も潤うらしいと…

岩手県九戸から届いた天然茸です。いつも頂戴する富士山麓の茸が思いのほか早く終わってしまいそうで、あわてて別のルートを探しました。 杉茸 本しめじ 金茸 黄金茸 むき茸 ぶなはり茸 くり茸 ほうき茸 三河産の赤むつといっしょにこの季節の定番「紙包み焼…

跡継ぎ その3

お得意様が 「跡を継げって強制しなくても、親方の背中を見ていればお子さん達のうちの誰かがきっと”やりたい”っていうんじゃぁないんですかねぇ」 とおっしゃいました。 大きな業績を残して亡くなった緒形拳の息子さんたちは、二人とも役者をされています。…

跡継ぎ その2

どの分野でも後継者不足の悩みを抱えている今、「息子が跡を継いでくれる」喜ぶ方がたくさんいらっしゃいます。 残念ながらその気持ちがよくわかりません。嬉しいのかなぁ?んで、私の父も嬉しかったのかなぁ?と不思議です。 仕事を一子相伝で代々続けるこ…

跡継ぎ

成人を迎える年代の息子娘はいるのですが、今のところ誰も私の後を継ぐ予定はありません。 父の時代は長男は家を継ぐのが当たり前、私の時代もその傾向をまだ引きずっていましたが「無理やり」ではありませんでした。両親から一度も「跡を継げ」を言われませ…

海を見ていた。 そんな休日。 で、 DVDで「つぐない」 イギリス映画の醍醐味 と、 東野圭吾「流星の絆」 やっぱり読み始めたら止められなくて一気に読了。

休日

充電から再結成のシナリオ

FM番組”Avanti”は聴くのが楽しみな番組の一つです。 先週の放送のテーマは「充電」 ROCK系の雑誌編集長のインタビューがものすっごく面白かったので概要をひとつ。 「充電」ってもともとロック・ミュージシャンが言い出した言葉ですよね。これって実際は詭弁…

それぞれの個性

だめな子だってそれぞれの個性を認めてあげたい。 ワインのヴィンテージもまさにそれと一緒です。 ワイン通は一つの造り手の最上の味の経験がいつも頭にあって、どんなヴィンテージを飲んでもその最上と比べてしまいがちです。「19○○はよかった。あれに比べ…

池波志乃の毛並み

ラジオで聞き知ったお話。 池波志乃さんのデビュー当時、競演したフランキー堺が池波に移動の際の車の中で「君はこれから落語なんかを勉強したほうがいいなぁ。聞いてみたら」 知らなかったとはいえなんと恐ろしい。馬生(ばしょう)の娘、志ん生の孫、志ん…

ホスト・テイスティング 忘れ物

書こうと思ってはいたんです。んでも盛りだくさんにしてしまうと伝わらないかなぁ・・・と、言い訳をしておいて。 尊敬するソムリエさんに「一言だけ・・・」と提言をしていただきました。「ワインは温度が大切」「テイスティングの際には”温度はよろしいで…