2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 B級グルメ

食べることに関してはものすごく了見が狭い私ですので、そんな心のゆとりがないヤツのほざきごととして聞いていただきたいのですが、地方都市のB級グルメというのに今ひとつ乗り切れません。 というか、二歩も三歩も引いた遠いところのお話としてしか見えま…

 「火山のふもとで」松家仁之

全編通してなんと心地のいい小説なんでしょう。 読んでいる最中から、「いつ再読しようか」と考えている自分がいます。この心地よさをもう一度・・・そう思わせるのは小説のモデルとなったと思われる吉村順三氏の「小さな森の家」の存在感のように心を満たし…

 映画「ゼロ・ダーク・サーティ 」

映画「ゼロ・ダーク・サーティ 」を観てきました。 映画の内容がどこまで真実であるのか?国家の思惑を考えれば現実的には一歩引いて観るべきだとは思いつつも、ウサマビン・ラディンが(まだたった)二年前に米軍のミッションによって殺害されたという事実…

ビールの「生」のお話

「とりあえず」ではない私ん処の自慢のビールは、作り手の志の高さ故に完璧な信頼をよせて使うことができます。 ビールのことならこのビールを造る佐々木社長に聞けばすべての正しい答えが返ってきます。その佐々木さんがおっしゃる”「生」だから美味しいの…

燗酒のほっこり

長いおつきあいのお得意様はお好みも一通り理解し、普段お出しする料理もお酒も定型ができてきます。 先日お越しいただいたご家族は、最初にお越しいただいたときに小学生だったお子さんが、今は法科学院で弁護士を目指していらっしゃるという才媛に成長され…

 脱「辛口のお酒ください」

今回の雑誌dancyuの特集が”脱「辛口のお酒ください」のススメ”なんだと聞き本屋で立ち読みしてきました。 このサイトをご覧いただいている方はご存じのように、板前日記では十年以上にわたって「辛口くださいはやめよう」「甘い辛いだけでお酒を区別するのは…

右か左か?

人生には、社会的にも個人的にも大きな決断が必要なときがあると言われます。 右なのか左なのか? 二三度ちらっと見ただけなので、大きなことは言えませんが、ハーバードのマイケル・サンデル教授の白熱教室というのも、右をとっても左をとっても難しい選択…

 シフのけれん

万年クラシック初心者の私にとって、ベートーベン後期ピアノソナタといえばポリーニでした。 マウリツィオ・ポリーニが1970年代に録音を残した28番から32番のベートーベンは、完璧なテクニックと比類なき構成力で、天高くそびえるバロック教会の尖塔のような…

 シド・ミードの強烈

TV

しばらく前に録画してあったwowwow「ノンフィクションW ブレードランナーの世界を創った男 シド・ミードが描く2042年」が素晴らしかったです。というか強烈でした。 あのレベルの天才的クリエーターになると年齢的な衰えとか創造性の衰退というのはもう存在…

 ものの価値〜その2

昨日の続き くれぐれも くれぐれも誤解のなきように申し上げておきたのは、価値がわからなければ店を利用すべきではないとは思っていないということ。 店の側がお客様に提供していることをすべて理解するというのは不可能です。というよりも、100%でお客…