2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

エマニュエル〜ラスト・コーション

TVにでっぷりと太ったシルビア・クリステルが出ていました。あのセンセーショナル「エマニュエル」からもう何年たっているのでしょう。 昨日DVDで観た「ラスト・コーション」に比べたら「エマニュエル」くらいかわいいモンです。まっ、時代が違うといえばそ…

落ち鮎

そろそろ鮎もおしまいです。 今日いただいた気田川の天然鮎には真子白子がいっぱい。うるかと子うるかの分量が同じくらいで、中にはもうすぐにでも産卵しそうに熟した子も入っています。9月も半ばくらいから子が入るようになって一週間後にさらに大きくなり…

ラベル変更

ワイン好きにはラベルもとっても大切です。 遠めに見てもラベルだけで造り手がすぐにわかるほどラベルはワインの顔になっているのです。一方で有名なムートン・ロートシルトのように、世界の超有名画家が毎年違うラベルを描くことで有名な造り手もあります。…

ホスト・テイスティングさらに

皆さんはホスト・テイスティングをするとき、ソムリエさんにどのように答えますか? 「結構です」 「問題ありません」 ただうなずく どうぞ皆さんへ・・・と手で示す などなど様々な答え方があるのでしょう。劣化やコルク臭の確認のためのテイスティングです…

ホスト・テイスティング

レストランでワインを頼んだとき、ソムリエさんがワインを注文したホストに「ご確認を」なぁんて言って一口分のワインを注いでくれるやつ、あれ、ワインになれていないとやですよねぇ。ソムリエさんに馬鹿にされないか?と緊張します。 よく聞かれるのが「あ…

地域のコミュニティー

昨日お得意様のお寺さんに仕出をお届けしました。毎年このお寺さんでは、お彼岸にバザーを開いたり昨日は大道芸をよんだりして檀家さんのつながりをとても大切にしています。素晴らしいのはこういう催しがお彼岸だけでなく季節季節にあることです。 お寺が檀…

もりだくさんの秋

大間の鮪が入りました。 この時期の真打はやっぱり松茸、天然の茸、浜名湖のどうまん蟹、渡り蟹。こんな食材を使いたいだけ使ってさらには大間の鮪・・・となると原価は天上知らずになってしまいます。食材はあるのにどこをあきらめるか、というつらい選択が…

宜有千萬

宜有千萬 「よろしくせんまんあるべし」と読むのだそうです。 新潟の八海山がつくる米焼酎です。 八海山によれば”「宜有千萬」とは、中国で古くから使われている吉語で、「限りなく多くの福が得られるように」という意味の言葉です。日本酒「八海山」の醸造…

ぼんくらな耳

長い間音楽を聴いたり演奏したりしてきて、いいものとたいしたことのないものを聞き分ける耳はそこそこ持っているつもりでいました。 二〜三週間ほどまえ毎週録音して聴いているNHKFM松尾堂のゲストはお茶大教授の土屋賢二さん。ジャズ好き、ピアニストとし…

器 いったん終了

二週間近くにわたって取り上げてきた器たち、もう一度眺めてみたら、一点を除いてすべて私の代になってから購入したものばかりでした。つまりこの15-20年の間、もっと言えば新築後の12年の間に集めた器がほとんどでした。 「器に使う資金がない」 「貧…

器 もうじきおしまい

器話も二週間を超えそろそろ終盤といったところです。 日本料理店で提供されるお酒が瓶ビールと熱燗だけだったころ、必要な器は徳利とコップの二種類で充分でした。冷酒がラインアップに加わっても冷酒用のガラスの徳利が必要になったくらい。ところがいつの…

昔風

つい先日少し遠くまで出かけた料理屋さんは、わたくしよりもちょっと年配の職人さんの店です。 出てくる料理と器は見事なほど25年前の私の店と同じ様式。ああ、昔父の仕事はこんな風だったなぁ・・・と時代があの頃で止まったような感覚に襲われました。2…

器 いつまでやるのか

京焼の品格は他の追随をゆるしません。 野々村仁清から始まり乾山に続き、永楽へ、さらに木米(もくべえ)道八(どうはち)と引き継がれる系譜は京都の文化が育んだ日本の美を代表する造形です。 写真の器は京焼の写しではあるのですが、店では通称「粟田口…

海外ドラマ

TV

ごくまれにはまってしまう海外ドラマがあります。今放映中のイギリスドラマ「ミセス・プリチャードの挑戦」が面白い。 あれよあれよという間にイギリス首相になってしまった普通の主婦が活躍するストーリー。政治問題に家族、周りを取り囲む政治家、スタッフ…

器 次々の次

染付けの醍醐味 林和一さんのちょっと大きな作品です。焼き物というよりは器をキャンバスにした絵画という感じです。料理を盛ってしまうのがためらわれてしまう書き込まれた器です。

器 次々と

染付けの醍醐味は白い生地に描かれた絵の美しさにあります。 器シリーズでたびたび登場している林和一さんの絵付けはしなやかで豊か、繊細で豪胆、ひとめで「あっ!和一さんだ!」とわかる独特の筆遣いです。これがいいのです。好きです。 ぞろぞろと並べて…

「おくりびと」

映画を見るときにはリサーチは欠かしません。映画館で観る映画ははずしたくないのです。 新作映画「おくりびと」はモントリオール国際映画祭でグランプリをとった話題作なのだそうで、ある映画評論家も「日本の映画史に残る名作」と書いていたのを確認してい…

器 まだまだ

染付けは磁器に呉須や赤絵で色つけをした明代に発達した焼き物であることは前回、前々回で書きました。 この時代の染付けは生地に鉄分などの不純物が混じったり、気泡による虫喰いといわれるへこみが出来たりしてその時代に追及された純白の生地はなかなかで…

七人の侍

TVで見た「七人の侍」 この映画には必ず毎回発見があります。 今回惹きつけられたのは左卜全の演技。リアルタイムで左ト全を知っている身にとってもこの映画での彼の演技の素晴らしさは特筆ものです。彼の表現する農民の姿は象徴的です。 もうひとつ、黒澤監…

ウオーキング

ウオーキングを初めて何年になるのか?記憶にもないほどダラダラと習慣のように歩いているのですが、今年に入ってから今ひとつ歩くことが楽しくありません。体が充実していないというのか、気持ちが入っていないというのか、40分も過ぎると面倒くさくなって…

器次の次

中国 明代も末期の古染付けには造形の面白いものがたくさんあります。 木の葉 蝶 扇 鳳凰 柘榴(ざくろ)紅葉 牛 桃 貝殻 魚 などなど絵柄ではなく形がそれらを現すのです。これらの焼き物は日本の茶人が中国へ注文をしたとも言われています。そしてその時代…

器 お次は

中国 明の時代には磁器の器が洗礼され発達しました。景徳鎮を中心に白い透き通るような乳白色の生地に呉須 赤絵など美しく彩られた磁器が次々に現れます。 写真は明代の呉須赤絵花鳥文と万暦赤絵の写しです。万暦赤絵のほうは物心ついた頃にはすでに店にあっ…

「七人の侍」

好きな映画ベスト3のうちに間違いなく入る「七人の侍」がBSで放映された前後に、メイキング番組もアーカイブで流れました。不覚にもメイキングは一本も目にしていなかったものですから興味津々です。この三〜四日は「七人の侍三昧」くまなく細部にわたる秘話…

器いよいよ

乾山 ああ乾山 乾山 尾形乾山ほど憧れる器はありません。 350年前に創造されたこの意匠の豊かさは突出した天才の仕業です。本歌を料理に使うことなど夢のまた夢ですが、写しの中でも気の利いたものはなんかと手にしたいと思います。 椿紋筒向 波に千鳥四方皿…

器 続々と

織部焼きは桃山時代、利休の弟子の戦国武将古田織部の好みで美濃地方で焼かれました。 緑を貴重とした一番有名な青織部、ほかにも黒織部 赤織部など、それまで釉薬が流れてしまうのは失敗作とされた陶器に、それをけしきとして楽しむ独特の美意識をもたらし…

器もっと

写真は麦藁手(むぎわらで) 木賊(とくさ)もしくは十草とよばれる器です。 縦縞模様が麦藁、もしくは木賊のように見えることから名づけられます。 素朴で木綿のような味わいを持ちながら華やぎも感じられる文様です。しかも毎日使っていても飽きがこないの…

ガリアーノだ!

録音しておいたラジオから聴こえてきたアコーデオンの音。本来なら吉田秀和さんの番組の時間です。 「あっ!ガリアーノだ!」 アルバムを3-4枚しか持たないほどのファンですが、そのアコーデオンがリシャール・ガリアーノであることは半端なファンでも即わか…

器さらにさらにさらに

千鳥を描いた絵唐津と黒唐津。伊賀の中根さんに焼いていただいたものです。 桃山時代、文禄・慶長の役で日本にごっそり朝鮮の陶工を連れてきたことで、日本の陶芸は劇的な進歩をします。逆に朝鮮ではそれ以降芸術作品と呼べる器はぱったり出現しなくなったと…

器さらにさらに

一見モダンな文様に見えますが、瓔珞(ようらく)といって古くから伝わる様式です。 瓔珞はもともとインドの上流階級の人々が身につけたもので、珠玉や貴金属を編んで頭や首や胸にかける装身具なのだそうで、確かにこんなデザインの首飾りがありますね。中国…

器さらに

黄瀬戸を使うことは料理屋にとってひとつのハードルを越えることのように思っていました。黄瀬戸がコースの中で現れるのは料理屋の格をひとつ上げてくれるのです。 焼いてくださったのは林和一さん。 アトリエにうかがってイメージをお伝えするだけで、店の…