かまど

clementia2003-06-19



長谷製陶さんの伊賀焼き「かまどさん」は、今ではデパートや通販でも有名になってしまいましたが、私ン処では発売当初から使っています。この優れものの飯炊き釜のおかげでご飯のバリエーションがずいぶん増えました。


唯一の欠点は伊賀焼きの宿命、割れやすいことです。これまで割っては買い足し、割っては買い足しを繰り返してきました。保温性に優れた分弱いことは福森雅武さんの器と同様で仕方のないことです。この保温性ゆえに美味しくご飯が炊き上がるのですから。


しかし、買い足して一回炊いただけでひびが入ったりするともう目の前が真っ暗です。毎日繰り返し使う料理屋の、頻度の高い酷使の仕方ではなんともならない・・・・・ということで、近所のアートノルネさんにお願いして、陶芸作家中村文夫さんに飯炊き釜を作っていただきました。


すでに何点かの土鍋を作っていただいている中村さんの仕事であれば、強度の点でも安心です。造形的にも素晴らしい。あとは試作を繰り返して炊き上がり具合を調整します。


(前の黒いのが使い込んだ「かまどさん」、後ろの二つが試作の中村文夫さんの飯炊き釜)