2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

焼き茄子

今の時期の茄子はきれいに焼いてあげると、こんな風に皮が剥けます。 熱々に焼き上げた茄子は生姜醤油だけで充分に美味しいのですが、今回は椀ネタに使いますのでお出汁に漬け込みます。 焼いた茄子は少々水っぽいので、二度漬けにしなくてはいけません。こ…

町内(肴町)はしご酒企画

来週8月2日(月)〜8日(日)の期間に、弁いちのある肴町でイベントが行われます。 「第一回宵待ち ほろ酔い祭り〜肴町ではしご酒」 前売り券2100円(当日券2400円)を購入していただくき、三枚一組になっている券で数十軒参加する肴町の飲食店を…

素材を尽くす

三河湾の釣りモノ赤むつ。 表面の輝きと身の肥え方だけで上質であることは見て取れるのですが、鱗をひき、水洗いして、包丁を入れた瞬間に「こりゃぁなかなかのシロモン」というのが刃先を通じて感じられます。 三枚におろし、昆布〆に。お客様にお出しする…

 専門職

土曜の丑の日には鰻屋さんは目の回るような忙しさ、養鰻業者も年に一度の稼ぎ時です。 そんな日をちょっとずらして、自分用に鰻を焼きます。 蒲焼のたれの味の具合と炭加減を推し量ることも大切です。鰻は何度やっても難しい仕事です。これでも一応職人の端…

女優歌手表現

「お酒は辛口だけが正しいのではない」 「日本酒を甘い辛いだけで表現するのはいかがなものか」 などという発言を繰り返している私ですので、このサイトをずっとご覧いただいている方は、「ああぁぁ。。。またかぁ」とか「いい加減にやめたら」などと思われ…

小部屋

お部屋はゆったり大きいほうがいいというばかりでなく、小さなコジンマリしたお部屋のほうが落ち着くというお客様も多くいらっしゃいます。 2-4名さまのためにご用意したのはこんなお部屋。 最初の予定では壁の色はずっと落ち着いて静かな浅黄(うすき)で…

 田酒 歴史遺産

青森西田酒造「田酒」は多くの日本酒ファンを惹きつけて止みません。 写真は田酒純米 昭和63年を冷温で二十数年寝かせたもの。 蔵にもこれだけ熟成をした田酒は残っていないとか・・・で、写真を蔵まで送ったそうです。 こういう歴史遺産のような日本酒を…

菊姫 プライベート・コレクション

菊姫 蔵元柳社長のプライベート・コレクション 平成10年の「吟」 ひね香りが美しくって、ふくらみに転化します。こちらは少量ですが市場へ出ました。

 赤スグリのワイン

得意様のおじ様が自家製で造った赤スグリのワイン(アルザス) 酸と甘みのバランスが抜群です。もちろん売っている品物ではありません。

天麩羅蕎麦と冷やしにしん蕎麦

どんな料理店も新しい献立を世の中に問う時、それが薄っぺらなコピーになってしまうか、その店のオリジナリティーと主人の見識を感じられるかには大きな開きがあります。 いわゆる「○○ヌーボー」とか「新○○料理」とか「創作○○」の類に興味をそそられないのは…

 穀つぶし

山形 鶴岡の亀の井酒造「くどき上手」はこれまでも山田錦純米大吟醸や愛山純米大吟醸を使ってきました。 よほど優れた精米技術をお持ちなのか、この蔵の精米歩合は概して他の蔵に比べてより高精米です。今回いただいた「出羽燦々 22%」は「ここまでやるか・…

カウンター席

私の希望以上に素敵に仕上がったカウンター席。手前味噌ですが、早くもお得意様からお褒めのお言葉をいただけてひとり悦にいっています。 改装前と同様にカウンター席といってもおひと組みだけのプライベートな空間、ゆっくりと時間を過ごしていただきます。…

エントランス

リニューアルした新しいエントランスはこんな感じ。 以前の店の「小萩の間」にあった林和一さんの襖絵を玄関エントランスにもってきました。 絨毯はイスパファン。絨毯をめいっぱいに引いてしまうと「ここで靴を脱ぐべきか?」と迷われるお客様も多かったり…

 福よ来い

開店の縁起をかついで「宝船 入船」のお軸と七福神の小さな置物 ささ、福よ来い。

グラフの効用

万年ダイエッターの唯一の信条は、「○○ダイエットなんて信じるな。王道あるのみ」なんであります。 王道とは、正しい運動と食事。有酸素運動のウオーキング、ジョギングに無酸素運動の筋トレ、頭が痛くなるようなカロリー計算はしないけれど、食べたものを毎…

鱧の出汁

鱧は梅雨の雨をすって美味しくなるといわれています。今が旬です。 魚の骨は美味しい出汁がでるものなのですが、鱧から出る出汁は中でも上品さでは右に出るものがありません。 お椀に使う牡丹鱧は、本葛を刷毛で打ったあと昆布だしの中で火を通します。鱧の…

新しいコンロ

リニューアルにあたって、調理器具は旧来より使っていたものをほとんど使いまわしています。新しく購入したのはコンロ(ガス台)だけ。 仕込からずっとこのコンロの前にいることが一番多い場所です。せっかく新しくなるのだから・・・と、最新の器具にも大い…

Anna Maria Jopek

気がついたら半年近くも新しいCDを購入していなかったことに気づきました。音楽を聴き始めて以来初めてのことかもしれません。 それだけ音楽への渇望感がなくなったのか、忙しすぎたのか、心のゆとりがなかったのか、音楽の求心力のほうが無かったのか、情報…

美味しいドン・ペリニヨン

ドン・ペリという名の響きには、高級クラブで高い値段を取られるお酒。ホストクラブで見栄を張るためのシャンパン。 などという夜の世界でボラァレルお酒のイメージばかりが先行して、美味しいから頼むシャンパンではないような扱いが続いています。それゆえ…

至福のアンリ・ジャイエ

アンリ・ジャイエさんが亡くなったのは2006年のこと。 この日の日記にアンリさんのことを書いていますが、残念ながらそれ以降も彼のワインを飲む機会は訪れませんでした。 最初にブルーゴーニュワインに強烈な印象を持ったのが、たぶんアンリさんのアドバイ…

ジェームス・アイボリーは大好きな映画監督の一人。中でも「日の名残り」はアイボリーでなくては撮れない映画の一つです。先日、たまたまwowowowでの放映があって見始めると、最後まで惹きこまれてしまいました。これで三度目の「日の名残り」。 で、 その直…

 「日の名残り」

トップページもリニューアル

日記だけをご覧の方も是非。 トップページがリニューアルされて、がらりとイメージが変りました。フラッシュの写真は特に。

ムートンが開いた日

ワインに興味を持ち始めたのはもう三十年も前のお話。店でもワインを・・・と大反対する父親を説得して置き始めたものの、注文されるのはよくても白ワインのお手ごろなヤツくらい、確か1985年くらいであったと記憶しています。 自分の舌と頭の中では日本料理…

リニューアル・オープンから10日

忙しく立ち働いています。 リニューアル・オープン三週間くらい前からこれまで、「わき目もふらず」というのはこんな感じ・・・というほど動いていないと店が動いていきません。この厳しい景気の中それ自体がまったく有難いことで、儲かる儲からない以前に、…