落語

中村仲蔵

立川志の輔さんのパルコ公演の録画、最後の演目が「中村仲蔵」でした。 これが素晴らしい仲蔵でした。 私が知る「中村仲蔵」は名演として名高い正蔵(彦六」さんと、さん喬さん(円楽さんもTVで見たかも) それらは、仲蔵が忠臣蔵 定九郎を演じるところだけ…

ん・・・っ、もうぉぉぉぉ!

「古典落語をやると、”ん・・・っ、もうぉぉぉぉ!”っていってはしょって短くしちゃうんですよぉ」 と春風亭昇太さんの古典落語を評したのは盟友ともいえる立川志の輔さんでした。 座布団から飛び上がり、高座で寝っころがる昇太さんの映像の一部だけを見た…

円生杯争奪

TVワイドショーでちらっと見た三遊亭円丈さんと鳳楽さんによる「円生杯争奪」落語対決。 円丈さんの洒落もきっついです。 ところがTV局の取り上げ方をみていると、円丈さんと鳳楽さんの師匠円楽さんの確執なんてぇことははなっから知らないような雰囲気。こ…

円楽さんの死

三遊亭円楽さんが亡くなり、TVワイドショーネタとして取り上げられるのを何度も見ます。 同じ落語家さんの追悼の言葉は「笑点」仲間のものばかり、私的には圓窓さんとか、下世話ですが円丈さんの言葉を聞いてみたいと思っていたのです。今日休憩中のワイドシ…

新作たっぷり

DVDを借りながらレンタル屋さんのCDコーナーを眺めると、もうずっと変化がなかった貧弱な落語のコーナーに新作が5-10枚。 しかも立川談春 立川談笑 柳家権太楼 柳家さん喬 柳家喬太郎 柳家市馬 PCに取り込んでまずは談春さんの「紺屋高尾」 一時間を超え…

志の輔の古典

歴史に残る偉業、志の輔さんのパルコライブはいまだに続いています。 私たちのように地方に住む人間には遠い世界ではあるのですが、CDとwowwowでの放映でその一端を知ることができる幸せがあります。昨日録画しておいた2009のライブを観ました。 「柳田格之…

バランス

以前にBSで録画した「談志10時間」のうち「品川心中」と「居残り左平次」をやっと聞きはじめました。思い入れたっぷりの紹介があると身構えて聞かなくてはいけないような気がしてしまいます。・・・とはいえ、やっぱり素晴らしい。 で、 NHK地上波の「プロフ…

池波志乃の毛並み

ラジオで聞き知ったお話。 池波志乃さんのデビュー当時、競演したフランキー堺が池波に移動の際の車の中で「君はこれから落語なんかを勉強したほうがいいなぁ。聞いてみたら」 知らなかったとはいえなんと恐ろしい。馬生(ばしょう)の娘、志ん生の孫、志ん…

真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)

買ったまま聞かずに置いてあった志ん朝さんの「真景累ヶ淵」が昨日のウオーキングの友。そういえば志ん朝さんの怪談話を聞くのは初めてです。怪談も志ん朝さんが語れば洒脱でリズミカルに聞こえます。CDで聞きますので、つい豊志賀に黒木瞳を思い出してしま…

談志10時間 

BSで放映された「談志10時間」の録画を少しづつ観ています。 以前に放送されたドキュメンタリーの一部も盛り込まれ、その中にこんな映像が。 ある地方都市で行われた談志さんの独演会、演目は「富久」です。噺も後半、当たりくじを燃やしてしまった主人…

談春さん

地方都市で落語を生で聞く機会は絶望的に少ないのです。 一ヶ月に一回くらいは落語会があるのですが、日曜日でなければほぼ無理。生で落語を聴くのは十年近く前の小三治さん以来です。 しかも立川談春さん。 CDで「九州吹き返し」「芝浜」の強力な録音を聞…

帯久

ウオーキング中には立川志の輔さんの「帯久」 全く未知の噺であるというのも、作品のでき故か今では取り上げる噺家がほとんどいないのだとか。それでも志の輔さんが演じれば聞かせる聞かせる。豪腕で見事にねじ伏せられるという感じでありました。 一日半の…

春風亭一之輔さん

podcastで聴いた春風亭一之輔さんの「不動坊」 「これで二つ目!?」と驚くほど風情がある語り口です。寄席に行くことができない東京以外の場所で二つ目さんの落語を聞くことはまれでしたが、podcastで有望な若手の落語に触れられるのはとても楽しいものです…

立川談笑さん

podcastで聞いた立川談笑さんの落語「イラサリマケー」と「シャブ浜」 東京にいないとどうしても独演会とCDでしか落語に触れる機会がありません。必然的に聞くのは古典にシフトし、中でも大ネタ志向になりがちです。志ん朝さん命になってしまっていたら「イ…

 柳家権太楼

好きでこまめにチェックしていると、podcastやラジオ、TVで落語をちゃんと取り上げてくれる番組があります。いつだったか、柳家権太楼さんのCD「らくだ」があまりに見事で、さん喬 権太楼の両柳家からは目が離せないなと思っていました。 それがつい先日権太…

文七元結

何度も日記に書いてきましたが、志ん朝さんの「文七元結」は私にとって至高の落語です。初めに志ん朝さんだけをひたすら聴き続けて落語を知った私にとっても「文七元結」は別格の存在といって間違いありません。”もう他の人の「文七元結」を聴いてもきっと比…

新境地

年末年始にかけてHDDに撮り貯めたり、CDで聴いたりした落語がいくつか。時代を背負って立ち、脂が乗って生き生きしている落語家ばかりです。 柳家さん喬さんの「福禄寿」 春風亭昇太さんの「酢豆腐」(・・・みたいなヤツ。お題を見忘れました) 立川志の輔…

やっぱり志ん朝さん

昨日桂南光さんの「上燗屋」が見事である・・・と書きました。「上燗屋」は酔っ払いをいかに演じるかの芸で、古くは可楽の「本当に飲んでるんじゃないか」と思うほどリアルな酔っ払いがすぐに思い浮かんだりします。 で、 昨夜ウオーキング中に聞いたのが、…

志ん朝以外

熱心な落語ファンではありませんので、常に情報をチェックしているというほどではありませんが、たまたま最近いくつかの落語家さんの噺を聞くことがありました。 立川志の輔さんの恒例パルコ新作ライブ(wowwowからDVDに録画してあったもの)、これはもう落…

子別れ〜粗忽長屋

可楽「子別れ」購入。名人芸といわれる酔っ払いの描写は、もう本当に飲んでいるんじゃないかと思うほど素晴らしいのですが、母親が子供に持っていたお金の出所を問い詰めるくだりなんぞは、やっぱり志ん朝さんの迫真が思い出されてしまいます。志ん朝さんを…

知ってしまった不幸

先日BSで若手、といっても30代後半か?・・・の落語家が演じていた「唐茄子屋政談」 いつぞやお話したように私の落語スタンダードは古今亭志ん朝さんにありますので(というか、熱心に聞き込んでいるのは志ん朝さんしかないとう素人ですので)志ん朝さんが…

寝床

落語「寝床」が何で「寝床」なのか?古今亭志ん朝さんのサゲで初めて知りました。素人はこれだから・・・・と思われる落語通の皆さん、そう、素人はこんなもんなのです。 誰もいなくなった調理場で一人包丁を研ぎながら、新しく購入したCD志ん朝「寝床」を聞…

オタク

小林信彦さんの「名人 志ん生、そして志ん朝」を読んでいると、こんなお話が出ていました。 古今亭志ん朝が東京で独演会をあまりやらないのはお客が固定してしまうからだと、噂できいた。志ん朝さんの場合<志ん朝おたく>のような人たちがいて、独演会を占…

スタンダードを持つ

古今亭志ん朝さんのCD10巻 18話を繰り返し聞き続け、今年に入って立川談志さんを聞き始めました。 「饅頭恐い」「ねずみ穴」「風呂敷」「笑い茸〜胡椒のくやみ」「芝浜」 まだほんのちょっと聞きかじった程度です。 TVなどで垣間見ることのある高座の談志…

名人

この方からお借りして、お父様のライブラリーから貴重な昭和の落語名人達のテープを聞いています。 志ん生、文楽、今輔、正蔵、小さん、柳好、可楽、円歌などなどなど 志ん生、文楽をしっかり聞くのはほとんど初めてなのですが、なるほど私のような素人が聞…

文七元結

タウン誌のコラムを書くために、何度も聞いている古今亭志ん朝さんの「文七元結(ぶんしちもっとい)」をウオーキングの最中に再再度聞きつづけました。 昨年の秋以来、20-30題くらいの志ん朝さんの落語を聞きつづけています。一時期同じようにたくさん…

我を忘れる

二日続けてウオーキングの最中に、先日亡くなった古今亭志ん朝さんの落語を聞いています。 「明烏」「船徳」「居残り佐平次」「雛鍔」 面白い!! だけじゃなくて奥行きがある、情がある、形がある、切れがある。 こういうのを話芸てぇんでしょうなぁ・・・…

志ん朝〜鰆

古今亭志ん朝が亡くなりました。 特別な落語ファンではありません。 そんな私が聞いても、志ん朝の落語は凄みありました。 車で遠出をしようという時に、弟のカセットを借りて聞いた「芝浜」は圧巻でした。 話芸などという言葉ではくくりきれないほど、端正…