2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

備忘録として

物忘れがひどくて、どんなCD DVDを購入していたかをすぐに忘れてしまったりします。この2ヶ月ほどの履歴を備忘録として。普段は感動してアルバムだけを取り上げるのですが、これからは覚えているものは全部。 チック・コリア「スーパー・トリオ」 チック・コ…

アンリ・ジャイエ

ブルゴーニュワインの巨星アンリ・ジャイエさんが亡くなりました。 十数年前、ブルゴーニュワインの魅力の虜になり始めた頃に出会ったのが、メオ・キャムゼの造った「ヴォーヌロマネ レショーム」でした。 コーヒー、黒胡椒、黒いベリーの熟した香り、スムース…

アンジェリーナ・ジョリー再び

先日化粧品CMでのアンジェリーナ・ジョリーのオーラのことを書いた際、netお得意様から「“Playing by Heart”(マイ・ハート、マイ・ラブ)」という映画があることを教えていただきました。不覚にも全く未知の映画。さっそくレンタルDVDショップで探したとこ…

リアルクローズ

渋谷109とかエビちゃんとかモエちゃんという存在はもちろん知っていたのですが、今の若い女性向けファッション業界の激変は、ただの流行では片付けられないムーブメントがあるようだ・・・というのを、先日のNHKTV番組「東京カワイイ★ウォーズ」 で初めて知…

生涯現役

料理そのものはもちろん、料理人としての志の高さに尊敬の念を抱かずにはいられない方が何人かいます。 中でもこの地で常に身近なところにいる中華料理「静華」のご主人宮本さんは、店を開店する前から存じ上げているだけに、歩んできた道のりはいつも憧れで…

落ち鮎

7月〜9月にかけては出来うる限り使いたい地物の鮎です。出所は天竜川の支流気田川、愛知県の西を流れる寒狭川あたりが理想的です。 7月8月初頭は塩焼きを蓼酢で、8月中ごろからは田楽、落ち鮎となった今はうるか焼きです。 鮎を開いて一夜干にし、ハラワタは…

アンリ・ジャイエ

アンリ・ジャイエ死去・・・・の情報が。。。。本当でしょうか。 彼のワインに憧れ続け、結局彼が生きている間には一本も「アンリ・ジャイエ」の名前のラベルのワインを飲むことが出来ませんでした。 無念。

枝豆のあり方

チェーン店の居酒屋さんで「枝豆頂戴」と食べる場合と、私ン処の店のような店で前菜の「枝豆」を期待する場合では求めるものが全く違うはずです。 居酒屋さんで中国産冷凍の枝豆が出てきたからといって「冷凍じゃないか」とクレームをつける人はいないはずで…

お酒選び

お客様の好みに合わせてお酒を選んでお奨めするというのはとても難しいものです。ソムリエさんのご苦労を思うと頭が下がる思いです。 あまりワインの経験がない方が「以前に○○で飲んだムルソーっていうのがすごく美味しかったから、このムルソーっていうのを…

 ザ・ゲーム

翻訳本ザ・ゲームが注目されているのだそうです。 「30代後半〜40代の男性の間だけ」で人気・・・というわけではないのが救いのような気がします。「ちょい不良(ワル)オヤジ」御用達だとしたら悲しいではありませんか。 読んだわけではないので大きなこと…

女優アンジェリーナ・ジョリー

TV

誰が見たって目が釘付けになるのではないかと思う資生堂のTVCMでのアンジェリーナ・ジョリー ちょっと前の資生堂のCMでは、今をときめく若い女優、有名モデルが総出演の上に、スマップのBGM。「豪華!」「時代はゴージャス」と話題になったようなようでした…

国産松茸

今年も松茸の季節がやってきました。最初に入荷したのは長野産、1kg¥120000という高値でした。 25年前、まだ調理師になって4-5年ひよっ子の頃のことです。京都の名店といわれる店に勉強のつもりで食べに出かけました。食べ歩きという言葉がやっと認知…

ハヤシライス

久ぶりにお惣菜用でハヤシライスを作りました。 ずっと以前に「たいめいけん」茂出木さん(先代)のレシピで、勉強も兼ねてドミグラスソースを二日かけて作るところから挑戦したことがありました。あれは手順を理解できたことで充分満足してしまって、ハヤシ…

不思議な関係

接点のない店のお客様同士が友人関係として繋がるというのは、たとえば居酒屋のカウンターで意気投合して、などという場合にはあったのかもしれませんが、その輪が広がっていくというのはこれまであまり考えられませんでした。 考えてみれば、これまでの店と…

調理場の職分2

昨日の続き さて、板前=立板(花板)=調理長の仕事です。トップに立つべき板前の仕事はもちろん全体の管理なのですが、実質的には「切る」のが主な仕事です。 「なぁぁんだ、切るくらいだれでもできる簡単な仕事じゃん」「煮方の仕事のほうが難しいんじゃ…

調理場の職分

日本料理店の調理場の多くはは分業化されています。 修行の段階で、下働きから上へと昇進していくのです。調理師学校を卒業してきても、まったくズブの素人で入ってきても、最初は必ず下働きから始まります。関西では「ぼんちゃん」と呼ばれていました。鍋洗…

ワイン通の罠

誰が飲んでも美味しいワインというのがあります。熟成を適切に経たグレート・ヴィンテージ、ボルドーの格付けクラスの以上のものは、「ワインはよくわからない」という方が飲んでも、スムースな喉越しと柔らかくこなれたタンニン、適度な酸味でスルスル入っ…

不作

この三ヶ月近く映画館に足を運んでいません。名作が不作の夏なのか?この地で興行されないだけなのか?ともかく「すぐ観たい」と思う映画が見当たりません。 いきおいレンタルDVDに走ります。 昨日の休日は話題作「ホテル・ルワンダ」と「プルーフ・オブ・ザ…

ラ・ターシュ

ご相伴ワイン、先日のロマネ・サンヴィヴァンに続いて本日はドメーニュ・ド・ロマネコンティの「ラ・ターシュ1976」ワイン・ラバー垂涎のワインの一つです。 ロマネ・コンティ社だけがもつ畑(モノポール)「ラ・ターシュ」は、ヴィンテージによってはロマネ…

戦後の日本

NHK「その時歴史は動いた」は二回にわたって「サンフランシスコ講和条約」を取り上げていました。 歴史を振り返るときいつも思うのは、その時の世界情勢の全体像とその時代の空気をとらえてから考えるべきだということです。今年の8月15日近辺にも太平洋戦争…

ご挨拶

最近景気を反映してか、バタバタと店が止め、ニョキニョキと新しい店ができます。 が、 めったに 「今度新しく店を始めます。工事ではご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします」 とか 「すぐ近所で店を始めます。こちらは長くご商売をなさっていると…

日常のお茶

器倉庫の奥から、以前陶芸家の林和一さんにいただいた黒織部が出てきました。 ひとつだけなのでお客様に使うのを忘れたままだったのこの器は、小ぶりの抹茶茶碗としてぴったりです。黒織部は抹茶の緑を綺麗に映してくれます。 以前にも書いたように抹茶は日…

出羽の里

日本酒蔵「十四代」は原料米をとことん突き詰めようとしている蔵です。 私が知るだけでも「播州山田錦」「播州愛山」「出羽燦々」「備前雄町」「美山錦」「龍の落とし子」 それぞれのお米を単独で使い、個性豊かな表情の日本酒に造ろうという努力を重ねてい…

ワインラバーの真骨頂

お得意様のソムリエさんご夫妻がご招待されてご来店いただいたのは、日本を代表するワインラバーです。 本業のお仕事でも日本を代表される方なのですが、ワイン通・・・・ではなくて、ワイナー、ワインラバーとして超一級であることは、以前からメディアを通…

客あしらい

料理人としてよりも食べる人としての能力のほうが上・・・・かもしれない・・・・と、自分自身で思ったりするほど、食べることが好きな板前です。お目当ての店に入ると、店の方が比較的早く存在を覚えてくださるような気がするのは、手間味噌ですが、店にと…

原作と映画の狭間

「映画が原作を超えたことは未だかつてない」というのが私の持論であることは何度も言いました。原作を先に読むか、映画を先に見るかと問われれば、迷うことなく原作を先に読むことを選びます。原作から得られるイマジネーションを映画の映像で固定化してし…

物の価値

剥いた伊勢海老、おろした鱧、さい巻き海老です。 鱧はすり身にして裏ごしします。さい巻き海老も頭を取って殻を剥き粗めのすり身にして鱧のすり身と合わせます。昆布だしと本葛、玉子の白身を入れながら柔らかく伸ばして、最後に切りそろえた伊勢海老を混ぜ…