ワインラバーの真骨頂

clementia2006-09-05



お得意様のソムリエさんご夫妻がご招待されてご来店いただいたのは、日本を代表するワインラバーです。


本業のお仕事でも日本を代表される方なのですが、ワイン通・・・・ではなくて、ワイナー、ワインラバーとして超一級であることは、以前からメディアを通じてよく存じ上げていました。


提供されたワインは(ソムリエさんの持ち込み)はルロワのロマネ・サンヴィヴァン1994 シャンパーニュはキュベ・ジョセフィーヌ1995 私の日本酒は磯自慢純米大吟醸ヴィンテージ35 食後酒に達磨正宗純米甘口果実香昭和54年


普通、ルロワのロマネサンヴィヴァン ジョセフィーヌが開けられれば、ワイン好きならワインのお話一辺倒になるものです。さらに酔いが進めば、ワイン通にありがちな手持ちのワイン自慢や、これまで飲んだワインの自慢話になりがちなのに(実はそういうワインラバーの子供っぽいところが大好きです・・・まず自分がそうなので)、そんなお話は一切なく、ひたすら今飲んでいるワインへの賛辞を中心に、お話はブルゴーニュ旅行のお話、ソースのお話、オペラのお話、昆布のお話、1960-70年代のパリのお話・・・と、あらゆるジャンルへ飛び、目くるめく世界旅行をしているかのように進んでいきます。文化を語るだけでなく、文化を創ることに積極的に関わっていらっしゃる方のお話はためになるを通り越して、ワクワクしっぱなしで他のお座敷に行くのが惜しくなります。こういう方が日本の文化の一端を育んでいらっしゃるのだなぁと憧れの目で見るばかりでした。ご来店いただいたことは私の一生の思い出になりそうです。