日常のお茶

clementia2006-09-07



器倉庫の奥から、以前陶芸家の林和一さんにいただいた黒織部が出てきました。


ひとつだけなのでお客様に使うのを忘れたままだったのこの器は、小ぶりの抹茶茶碗としてぴったりです。黒織部は抹茶の緑を綺麗に映してくれます。


以前にも書いたように抹茶は日常的に楽しんでいます。いつも調理場の片隅には20年前に結婚のお祝いにお茶の先生からいただいた松竹梅の茶碗と、安い茶筅、茶道の達人が見たら卒倒しそうな使い終わったガムケースに抹茶を入れ、どこにでも売っている落雁をお菓子に、日に二三回はお薄をいただいています。





道具にこだわる茶道から見ると「日常とはいえもうちょっと何とかならないか」と言われそうですが、抹茶を飲むだけなのですからこれで充分なのです。これに黒織部が加わると日常がちょっとグレードアップしそうな感じ。


以前にも言いましたが、缶コーヒーを買うよりもずっとお得で100倍美味しいのです。抹茶はまず日常から。