作られる伝統


もうじき節分。


全国で「恵方巻き」を知らない人は少なくなっているのではないかと思うほど、コンビにでもデパートでも目端の利くおすし屋さんでも「節分だ、恵方巻きを○○の方向を向いて食べよう」と煽ります。


ちょうど二年前「恵方巻き?そんなのこの辺では伝統でもなんでもない。修行時代の大阪で初めて聞いたくらい」と書いていたのが、それから二回、都合三回(?) もう全国で認知されていることになにか空恐ろしささえ感じます。



そんなことなら、やっぱり大阪修行時代に知った「節分の献立には”鰯”」というのもあります。確かお福さんが鬼に囚われた時、鰯を道すがらに捨てていって連れられる方向を示した、という逸話からだったと思います。


全国漁業組合の偉い方、「節分には鰯を」のキャンペーンをコンビニを通じて発信すれば、2月3日だけは日本中で鰯が売れるかもしれません。なんならTVの「あるある・・」はもうないから・・・・「み○もん○」さんの番組で「奥さん知ってるぅぅ」とやれば、国民はイチコロのはず。ついでに「煎り大豆はダイエットにいい」というのも付け加えて。


ともかく、伝統は経済効果に裏づけされたものだけが残りそうなんだから。まったくねぇ。。。。