お食い初め

clementia2007-01-13



先日「お食い初め」のお祝いをしてくださるお客様がいらっしゃいました。


お膳をご自身で用意され、料理と、焼き鯛、歯固めの紅白餅などを並べさせていただきました。最近ではこういう儀式めいたことをなさる方がとても減りました。このご家族はおじいちゃま おばあちゃまがしっかりなさっていて、孫のためにちゃんとやるべきとこはやるという風にご助言されたそうです。


生まれた子供が一生食べるのに困らないことを祈願してするお食い初めは、ご飯 汁 平(ひら) お壷 煮物椀などの料理と祝い鯛、歯固めの石か紅白餅を用意して、百日目を迎える赤ちゃんに食べる真似事をさせます。一族の一番の年長者が長寿を祈りって「養い親」をして箸をもつのだそうですが、今では両親と祖父母がよるのが普通ですから、おじいちゃまが養い親となるのがいいのでしょうね。


料理人もこういう仕事の経験がないと、お膳になにを盛るのが正しいのかわからなくなってしまいます。美味しい物を作ることも大切ですが、決まりごとを理解しておくことも料理人の大切な仕事の一つなのですね。