2010-01-01から1年間の記事一覧

ブルゴーニュワイン=男性的 ボルドーワイン=女性的

ワインを飲み始めた30年位前から、ブルゴーニュワインは男性的でボルドーワインは女性的であると聞いてきました。 「はぁぁ。。。そういうものかぁ。私の舌が未熟ゆえに真逆に感じてしまうのねぇ」 長い間そう思っていたのです。 今日たまたま本棚から抜き…

ランチ再開します

店をリニューアルして4ヶ月、そろそろお昼の時間的なゆとりもできるようになりましたので、ランチを再開させていただきます。 幕の内弁当(デザートつき) ¥2000 松花堂弁当(デザートつき) ¥3000 当面この二種類ですが、個室で静かにゆったりとお昼の時…

日本酒の歴史

私の店で扱ってきた日本酒をふりかえると、吟醸酒を中心に日本酒が発展してきた歴史とともにあったような気がします。 お酒を飲める年齢になった昭和50年代初頭、日本酒の世界ではナショナル・ブランドといわれる大手メーカーの時代から地酒のブームが起こり…

いまや家庭で乾燥豆を料理する主婦はかなりの少数派なのではないでしょうか。 豆自体敬遠されがちなのかもしれませんし、TVの料理番組でも「缶詰でOKとか」「スーパーで売っている水煮の豆」という風で、「豆は一晩水に浸し」などと最初から手間を惜しまない…

 白酢和え

岩手県九戸村の「黒皮茸 きくいも 大徳寺麩」の三種類を白酢で和えて前菜に使います。 本日入荷した丹波産松茸 いつもながら高価ではあるのですが、状態がとてもいいのが丹波の特徴です。「意地でもいいものしか世の中へ出さない」とでも語っているようです。

ねこタクシー

映画「ねこタクシー」の主人公は、人付き合いが苦手で、教師も辞めてしまった万年営業成績最下位のうだつ上がらない中年タクシー運転手です。彼がひょんなことから営業中のタクシーに乗せてしまった野良猫、この猫同伴のねこタクシーのおかげで営業成績は上…

ラジオの時代

TV地上波をほとんど見なくなって久しくなりました。 ドラマはこの数年ほとんども見たことがないし(「ちりとてちん」「チャングム」くらいかな熱中したのは)、TVニュース(特に民放)もあえて見ることを避けています。見れば腹が立つだけだし、このTVの中に…

撮影2

こんな写真も撮りました。 遠州灘産平目 豊後水道かます焼霜造り 紅しぐれ大根 ブロッコリーの新芽 器は乾山写しの紅葉

撮影

DM web用の写真撮影をしていただきました。 日本酒に自家製唐墨と能登産くちこ 同じ素材でも私には撮れない写真。

豊後水道のカマス

関鯖で有名な豊後水道で捕れたカマス。 りっぱな大きさに思わず釣り人のように長さを計ってしまいました。頭の部分だけで10cm 40cmをちょっと下回るくらいの長さ、400g弱。 包丁をいれると、もちっと包丁に脂分が絡みつくのです。 三枚におろして軽く塩…

林檎畑を通ってきた風の匂い

調べ物をしていて目にとまった倉橋由美子さん「城の中の城」の一節 「林檎畑を通ってきた風の匂いがする。それとも半輪の月を浮かべて溶かしたような水と言ふか、とにかく」と耕一君はもう一度口に含んでから言った。「これは酒の匂いがしなくていくらでも飲…

生シシャモ

北海道産 生シシャモが入荷。 日記を遡ってみたら生シシャモが入ったのは2005年と2007年だけ。北海道の方にはごく当たり前でも、この地ではありがたく頂戴する食材です。 早速ちょっと強めに塩をあて、干してみました。 今日のご飯は土鍋で炊いた新米とシシ…

備忘録として

「今日もていねいに」杉浦弥太郎 「高く手を振って」黒井千次 「戦友の恋」大島真寿美 「プラチナデータ」東野圭吾 「小暮写真館」宮部みゆき 「火群のごとく」あさのあつこ 「真鶴」川上弘美 「犬身」松浦理恵子 「永遠の0」百田尚樹 「本当に使えるウェブ…

新作

個展で購入した新作 近隣の森町在住の陶芸家 臼田けい子さんの瑠璃釉深鉢

とうちゃんかぁちゃんの控えめな心意気

豊橋の郊外、立地条件や店構えで客をよべるようなところでは決してない場所に、先日この日の日記で紹介した「里弄(リーロン)」さんがあります。 修行時代から知っているご主人はしゃべるときも消え入りそうに静かで謙虚に、華やかさのある奥様も料理の説明…

語りの素晴らしさ

NHKFM土曜日の「FMシアター」は奥野修司さんの傑作「心にナイフをしのばせて」をドラマ化した番組でした(再放送らしい) これが心にぐさっときました。 この番組、時に快作が現れるのです。 「心にナイフをしのばせて」は以前に原作にも読んでいますが、緻…

88年ぶりのひとつ舞台

NHKBSで見た「若き宗家と至高の三味線〜清元二派88年ぶりの共演〜」が素晴らしく面白いドキュメンタリーでした。 清元といってもその方面にはまったく知識がありませんので、浄瑠璃 清元 義太夫 常磐津 長唄・・・どれがどれやらさえまったくわからないと…

 料理講習

毎年おおせつかっている調理師学校の講習を今日こなしてきました。 いつから承ったのか?すでに記憶のかなたにあるわけで、たぶん20年くらい前から?いやもう25年??思い出せません。 毎年、お題目とするのは「現場では何をしているのか?」というものです…

映画館の危機

「大奥」 「スープ・オペラ」 「君に届け」 「機動戦士ガンダム」 「ザ・ラストメッセージ 海猿」 「借りぐらしのアリエッティ」 「はなみずき」 「Beck」 「悪人」 「私の優しくない先輩」 「十三人の刺客」 「バイオハザード?」 「食べて、祈って、恋をし…

 ご相伴ワインの悦楽〜黄金週間

月曜日にラマルシュのル・グラン・リュ2001に始まって、一昨日のドン・ペリニヨン アベイ1985、バタール・モンラッシェ(ルイ・ジャド)1991、シュバリエ・モンラッシェ レ・ドモワゼル(ルイ・ジャド)1991、クリオ・バタール・モンラッシェ1993、グラン・エ…

ご相伴ワインの幸せ

先日のラ・グランリュに続いて本日のご相伴ワインは ドン・ペリニヨン アベイ 1985 バタール・モンラッシェ(ルイ・ジャド)1991 シュバリエ・モンラッシェ レ・ドモワゼル(ルイ・ジャド)1991 クリオ・バタール・モンラッシェ1993 店のセラー(売り物って…

 天然キノコ

山形九戸 富士山麓鳴沢村から天然キノコが届き始めています。 今回は舞茸 花びら茸 畑しめじ かのした ぬめり茸などといったところ。 定番となりつつある赤むつのつみれと一緒に小鍋仕立てにします。天然キノコを使うと、キノコから香りとともに出汁がでるの…

ラ・グラン・リュ

昨日お得意様が持ち込まれご相伴させていただいたのは「ラ・グラン・リュ2001」 フランソワ・ラマルシュが造る単一畑モノポールです。ロマネ・コンティとラ・ターシュにはさまれた目もくらむような絶好畑なんであります。 めったに飲めない一本、ご相伴の幸せ…

 All Koji 常温熟成

青森県二戸 「南部美人」のAll Kojiは全麹という特別な造りのお酒です。 普通日本酒の場合、麹米は使われる米全体の二割くらいのところを十割全部に麹米を使うつくりです。詳しくはこちらを 写真で見てもお分かりのようにちょっと黄色味を帯びたお酒で、2004…

松坂ですき焼き

伊勢に行くとなったら、お昼の伊勢うどん。夕食は志摩まで足をのばして海の幸、もしくは松坂ですき焼き。 誰でも考えそうな食事プラン。。。ってのをそのままやってきました。 帰宅途中、松坂ですき焼きです。 私の子供の頃、休日の定番ごちそうだったのがす…

ラーメン餃子をやめる決断

とうちゃんかあちゃんが営む街の中華料理屋さんは減ってきているような気がします。不況の中、経営的に成り立つ飲食店は大手のチェーン店だけになるのではないか・・・という方もいるほどです。 私なんぞ、東京の学生時代には街の中華料理屋さんのおかげで生…

伊勢うどんはまずいのか?

今回の伊勢行きで初めて伊勢うどんを食べました。 ずっと以前から「伊勢うどん=まずい」の噂をたっぷり聞いてきました。曰く、「極太うどんにコシがない」「手抜きでたっぷりゆでてあげてある」「卒倒するほど出汁が黒い」「甘辛い汁なんて信じられない」 …

伊勢神宮

暑さが少し和らいできた休日、日帰りで15年ぶりに伊勢神宮へ行ってきました。 初めて伊勢神宮を訪れたとき、そのキッパリとした清廉さにうたれました。不要なものを徹底的に排除し、神さまを祭るための最小限のものだけが潔く配されている姿は、日本全国に…

扉が開くとき

お得意様のお連れでお越しになったのは、気鋭の若手経営者お二人。 このお得意様は若手に私ン処のような店の使い方を伝授することがとてもお上手です。 「焼酎?日本酒?ワイン?何にする? 好きなものだけ大将に伝えて後は任せれば大丈夫」 「じゃぁ、辛口…

いつか晴れた日に

「ああ、そういえば観てなかった」とHDDに録画しておいたアン・リー監督作品「いつか晴れた日に」 休憩時間に最初だけね・・・と観始めると、最初の5分間であっという間にググッと惹きこまれてしまいました。夜仕事が終わるのももどかしく夜更かしをして最後…