おせち料理その2


次は黒豆。


私ン処では丹波産の大粒の新物を使います。


買われるときにはなるべく筋のいい専門店に足を運ぶのがいいでしょう。昨年のひねた黒豆が多く出回りますので注意してください。


丹波産黒豆を倍くらいのとぎ汁につけ一晩置きます。
 とぎ汁が少ないと翌朝豆が水からでてしまいます。
②黒豆をとぎ汁からあげ、たっぷりの水でゆではじめます。
 沸騰したら弱火にして柔らかくなるまで湯を足しながら煮つづけます。
 約8時間〜10時間。蜜に漬けると堅くなりますので口の中で軽くつぶれる
 ほどまでじっくり煮ます。
③火を止めそのままゆっくり冷まします。水に急にさらしたりすると、豆にしわ
 がよって台無しになります。急激な温度変化。空気に触れることが大敵で
 す。
④蜜を作ります。水一升に対して1500gの砂糖を煮とかします。
 黒豆をざるにあげ蒸し器で10分ほど蒸します。蜜を沸騰させ、両方が熱い
 うちに豆を蜜に入れます。
⑤一晩寝かせた後、豆の水分がでて薄くなった蜜を新しい蜜に入れ替えます。
 一晩したら味がのって出来上がりです。


合計四日、たっぷり時間がかかりますが、いくらでも食べたくなるほどほんのり甘く柔らかい黒豆です。あわただしい年末ではありますが、一度試してみてください。正月が豊かになります。