納得すること


実は自分自身が見ていたのではなくて聞いた話。


ニュースステーションに出ていた大江健三郎の言葉。


「大人に向けて書くのと、子供に向けて書くのはどちらが難しい?」と聞かれていた。それに対して直接は答えないで、次のように言った。


「私は大人に向けて書いてきたというより、自分に向けて書いてきた。だから文章が難しくなってしまう」


すごく納得。


ああいう風に難しいこと考えても理解できる人が、自分自身に向けて書いて、さらに書き直し書き直ししてれば難しくなるのは当たり前・・・・か。


簡単にわかるわきゃないな。


最近、結婚したがらない男のが増えているという話から出たある心理学者のお話。


、「夫婦関係は、庭のようなもので、たえず手入れしておかないと雑草が生えて、やがて枯れてしまう」というわけで、夫も妻も夫婦関係をいい状態に保つためにたえず努力する。一昔前の夫たちは、家へ帰れば寝っころがってTVを見ておればよかったのだが、今は家事もするし、妻の相談にも乗るし、一緒に遊びに出たりもする。そういう父親を見ていると、男の子たちは、「面倒だなあ。あそこまでして結婚したくないな」と思ってしまうのかもしれない。しかし、手をかければ手をかけただけ、いいことがあるんだがね。


すごく納得。


結婚したくないかどうかはともかく、「夫婦生活は庭のようなもので」というくだり、「そうそう」と思う方も多いのでは?


とある本を読んで出てきたフランスの哲学者レイモン・アロンの言葉。


「私は今の若者たちの心から同情している。現代は彼らから、青春に欠かすことのできぬものを奪ってしまったのだから。第一に貧困、第二に戦争だ。そして死ぬ気でぶつかりたくなるほどの偉大な思想をね。それを奪われて彼等がいらだたぬ訳がない」


学生運動盛んなりし1960年代のころのお話。40年たった今でも同じことは言えます。


ただ、今は苛立つよりはひたすら浮かれているのかもしれません。


でも、すごく納得。