山下達郎シアターライブ


近所の映画館に思いかけずやってきた「山下達郎シアターライブ」


もう、ものすっごく楽しみに出かけてきました。


達郎ファン歴35年、アルバムもたぶんもれなく持っている(ありがたい頂き物も含め)のではありますが、この商売をしていますと、コンサートに出かけるのは絶望的なんであります。2009年、店を休んで初めてのコンサートに出かけたのは私にとって大英断であったわけですが、その時の興奮はいまでも簡単によみがえらせることができます。


あの興奮を映画とはいえ反芻することができるのは、私のようなめったにコンサートに行けないファンにとっては天恵といえます。


しかも、コンサートでは豆粒のようにしか見えなかった達郎さんを初めとしたメンバーの姿がくっきり。決してベストとはいえない会場PAも達郎さんならではのクリアで突出した音源で完璧。同じく達郎さんらしく選び抜いた映像と音に加え、コンサートならでは感動もCDでは見えない演奏の超絶も激しく感動的。


ただ、唯一辛いのは、1980年代から今年のツアーまでの選りすぐりであるということは、選りすぐりであればあるほど同じ質の高いモノが来年すぐはありえないってこと。ファンとしてはコンサートライブごとに同じシアターライブをやっていただきたいわけですが、絶対無理なんでしょうね。



さらに、コンサートチケットを入手するのが極めて大変であったほどこの地域にもファンは多いはずなのに、休日の映画館に観客は11名。コンサートの醍醐味は演奏する側の熱気だけでなく、聴衆の熱気が加わることで爆発的になるはずなのに、11人ではちょと辛い。きっと、きっと別の日は満席だったに違いない。でなければ、この地に次のシアターライブもコンサートもやってこなくなる不安に押しつぶされてしまいます。観てますよね、観てますよね、達郎ファンの皆さん。