のんびり温泉


夫婦二人で温泉なんて、新婚時代に一回のみ、温泉地に行かなかったわけではありませんが、常に子供達がいっしょというのが長く続きました。


週末に連休をとって温泉場行き。思い出してみると新婚以来26年ぶりの夫婦二人だけの温泉旅行でありました。場所は信州松本の奥座敷「扉温泉」


温泉でのんびりするってのはこういうことかぁ。


言い古された「温泉でのんびり」っていうのを実は初めて体験したわけです。子供達も含めた温泉旅行ともなると、お昼ご飯はどこで?遊ぶ場所はどこに?お土産はなにが?夜はなにを?帰りはどこによって?ルートはどこを通って? 家族を楽しませるための決めごとがたくさんあって、それらを「ああだ」「こうだ」と言いながら決めていくことも楽しみではあるのですが、「何にもしない」「ただただのんびり」「ぼぉぉぉとする」というのは子連れではありえませんでした。まっ、私は子供たちの旅行が大好きではあるんですが。


今回は旅館の予約と、お昼ご飯の場所をお得意様に伺って決めておいただけで、後はナビ任せ、コンシェルジュ任せ、旅館ではひたすら「ぼぉぉぉ」と温泉に浸かっていました。ふと気づくと、「何にも考えていない俺っていままであったのか?」と、ずっとこれまでの走り続けて考え続けていた仕事とプライベートの連続であったことに呆然としてしまいました。今までであったら、温泉に浸かっていても帰ってからの献立を頭の中で組み立てていたり、サイトの更新のことを考えていたり、子供達の勉強のことを心配していたり、常に心配事、やらなければならないことが頭の中でぐるぐると渦を巻いていたのです。


そういうことがない「のんびり温泉」というのはすっごく精神衛生上いいのです。


リフレッシュってこうなのか。極めて遅まきながら、今、気づきました。


ほぼ満席というのにものすごく静かな宿、穏やかで笑顔が絶えない全員が若い旅館のスタッフ達。「のんびり温泉」のために最上の空間を彼らが用意してくれていました。


無理をしてでもこれからでかけなくては「nんびり温泉」(○○しなくては・・・ってのがすでに間違っている気もするけど)