さりげない笑顔


週末にでかけた温泉宿は扉温泉の「明神館」でした。


近頃では星野グループを始め、旅館にも若いスタッフが多く働くようになってきたと聞いていましたが、「明神館」も見事に20-30代のスタッフばかりが表にたってお客様に接していました。昔の「温泉宿=おばちゃんの仲居さん」のイメージはここには全くありません。


しかも「明神館」では若いスタッフ達のさりげない笑顔が一番のおもてなしでした。全員がそろって押しつけがましくなく、恥じらうようにニコッとしているのです。これがお風呂以上に気持ちいい。料理以上に暖まります。


聞けば、ほとんどが地元松本出身者であるのだそうです。地元で誇りをもって働けるということが生き生きとした笑顔に通じているのかもしれません。きっとご主人 女将さんの素養が旅館に行き渡っているのでしょう。


そういえば、と思い出したのが、20-25年前に二度ほど訪れた「伊勢志摩観光ホテル」地元の若者が多く働き、きびきびというよりは優しくゆったりとにっこりサービスをしてくれていました。高橋調理長の料理と同じくらい若いスタッフの笑顔が心に残るホテルでした。あの時の同じ気分が明神館では味わえた気がします。