気づかなかった


以前に取材をしていただいた記事が本になってすでに店頭に並んでいることを知ったのは、同業者のfacebookを通じて昨日のこと。


そういえば、九月中頃の出版とか聞いたっけ、と、休憩時間の買い物途中に近所の本屋さんを覗いてみると、ありました、


「浜松 上等な和食」





そういえば最近一見のお客様の予約をよく伺うのはこの宣伝効果なのかな??と、ぼんやりと思いつつ手に取ったのですが、私ン処の扱いは居並ぶ上等なお店の片隅にひっそりと佇むように。。。。まっ、店自体「上等な」というよりは「ひっそり佇む」がふさわしいのですからいい加減の掲載であるのでしょう。いずれにしても、こういう出版物は店にとってはとてもありがたいものなのです。


んで、
表紙のお椀に目がとまりました。


「おっ、なかなかいいなぁ。こんなお椀されている方が同じ市内にいるンだぁ。。。」とよく見ると、片隅に写っているお椀のふたは間違いなく私の輪島塗「尾長鳥図」


ありゃぁ。。。これ俺の料理ジャン   って気づかない私がどうかしてます。


取材の時に作った料理も写真撮影もすっかり頭から抜け落ちて忘れているっていうのが、激しく私らしくて笑ってしまいます。よく言えば、過去にとらわれずに新しいモノを・・・ってそれも身びいきが過ぎますが。いずれにしても、自分のやりたい料理なんですから、自分自身がいいなとおもうというのも無理矢理納得できないこともありません。


出版をしらないっていうのも、自分の料理に気づかないって言うのも、まったく、ぼんやしてんなぁ、俺。