奈良漬け


夏に仕込を始めた奈良漬けが仕上がりました。



今年は胡瓜50kg分 一年を通じてお弁当のお漬け物に添えます。


仕込み始めてから2-3ヶ月、手間は少々かかりますが、買ってくるよりはずっとお手頃に、自分の思う味に仕上げることができます。


数年前、元々は漬けたことがなかった奈良漬けがどういう過程で仕上がるのか?を試してみたかったこと、たまたまどこかでおばあちゃんの奈良漬けのレシピをみつけて記録しておいたこと(net上で簡単に手に入る料理レシピはプロフェッショナルが使うにはちょとつらい)、達磨正宗さんの質のいい酒粕を寝かせたものが手元にたっぷりあったこと、地元のハラダ農園さんから大ぶりの胡瓜を格安でいただけるルートがあったことなどなど条件がそろったのが作るきっかけでした。


実験段階も含めて今年で4回目、味わいもやっと落ち着いてきた気がします。


ただでさえ仕込に追われているのですから奈良漬けなんて買ってくればいいのに。。。富川さんの美味しい奈良漬けも手に入ることだし、とはいうものの、自分で作った方が美味しいもの、お手頃なものには手間暇を惜しまないのが料理人としての基本姿勢です。昨日紹介した唐墨などその典型といえるでしょうね。


ぬか漬け 塩漬けを自分の処で漬けるのが料理屋としては当たり前のように、奈良漬けも手仕事をいとわない職人仕事のひとつとして続けていきたいものです。