備忘録として


「憲法とは何か」(長谷部 恭男著)と「贖罪」イアン・マキューアン著)を読むのに時間がかかりすぎて、二冊だけのために二週間以上もかかってしまっていたのに、お口直しに・・・と読み始めた「天才伝説 横山やすし 」(小林信彦著)が興味深くて一気に。さらに読んでいなかった同じ小林信彦さんの「テレビの黄金時代」にも手を出し、続いて「さまよう刃」東野圭吾著) 東野作品の名作に比べるとプロットがいまひとつ・・・といわれる方もいるかもしれませんが、読者をひきつける筆力は相変わらずとてつもなく素晴らしい。あんなに読み進むのに苦労していた二週間に比べこの本は休日一日で読み始めたら止まりません。


悲しいのは一ヶ月前に「さまよう刀」を買っていたのに、買ったこと自体を忘れてさらに一冊かってしまったこと。追い討ちをかけるようにブックオフで見つけた「真相」横山秀夫著)を読み始めると、「あれ?これ、読んだかも?」と思い始めたのが短編の二話め。一話目ではそれさえも気づかずに嬉々として読んでいた自分のボケ具合。単行本でちゃんと本棚に置いてありました。記憶の欠落というよりも明らかにボケの始まりです。