無名の大器


日曜美術館で取り上げられていた犬塚勉さん


没後二十年にして初めて注目された画家なのだそうです。もちろん私も初めて知る人でした。


「写真のように精密」と言ってしまえば、「んじゃ写真で見ればいいじゃん」となるのでしょうが、雑草が茂るただの野っぱらが、におい立つように迫り、石が転がるだけの山のガレ場に生命力を感じるのは精密に描いたからだけではないのです。この力強さはどこからやってくるのでしょう。TVの画面を通してからだけでも伝わる迫力は尋常ではありません。


実物を見てみたい。