知っているのか?酒のこと


日本酒のことワインのこと、先週末に話題にしたように、私が果たしてどれほど知っているのか?・・・というと、極めてお寒い話になりそうです。


商売としてお足を頂戴するためには、自分の店の客層、自分の料理との組み合わせに限定して一般の方よりは詳しく知らなければならないことは当然なのですが、日本酒全般、ワイン全般に精通しているわけではありません。


日本酒についていえば¥7000-20000クラスの傑出した蔵のお酒はそこそこ理解していても、本醸造クラスをはじめお手ごろで楽しめる日本酒のバリエーションにはまだまだ知識も舌の感覚も未熟です。


ワインは講釈を垂れているように見えても主にはフランス、ボルドーブルゴーニュシャンパーニュの有力な作り手のものしか知りませんし、ソムリエになるための勉強を通じて世界中のワインを勉強したわけではありません。


要は「自分が美味しいな」と思うお酒、「自分の店で使いたいな」と思うお酒に特化して詳しいだけなのです。


ですから、「親方にお酒のなんたるかを教えてあげるよぉ」というお客様のお言葉には、実は素直に耳を傾けるべきなのですね。