エンタメ系詩人


先週末NHKFM「松尾堂」のゲストは詩人の谷川俊太郎さん。


驚いたのは谷川さんの詩作の99%は注文生産。つまり注文があって創るものなのだというのです。


詩人というと心から湧き上がる情感を詩にまとめ上げるとつい思ってしまいますが、ほとんどは「○○誌に桜のお題で書いて欲しい」とか「○○に三ページあげるからなにか」というような注文があって創るものなのだそうです。


「僕は日本の現代詩人で唯一のエンタメ系です」と胸をはり、「糸井重里さんに”詩の大安売り”と言われたのがとても嬉しい」と語ります。


日本で数少ない詩人として食べていける巨匠の潔さに感動しました。田舎町の料理屋風情が「やりたい仕事だけやる」なんて百年早いぞ!