2008-01-01から1年間の記事一覧

バランス

以前にBSで録画した「談志10時間」のうち「品川心中」と「居残り左平次」をやっと聞きはじめました。思い入れたっぷりの紹介があると身構えて聞かなくてはいけないような気がしてしまいます。・・・とはいえ、やっぱり素晴らしい。 で、 NHK地上波の「プロフ…

大人は大変じゃぁない・・・かもしれない

幼い頃、大人になるというのは大変なことだと思っていました。 大人になればお金の使い方や貯め方も覚えなければいけない。大人になればバスや電車の乗り方もスムースに出来なければいけない。大人になれば世間全般の常識を身につけていなければいけない。大…

「宮廷画家ゴヤは見た」

監督を確認しないで映画を選ぶことはほぼありません。 監督がよければプロデューサー、脚本家もチェックを怠ってはいけません。その三者のコラボレーションが名作を残していれば新作が秀作以上である確率はとても高いのです。 「宮廷画家ゴヤは見た」はまっ…

ミニライブ

友人のバイオリニストが近くのホールでミニライブを開くというので、仕事の手を休めて出かけてきました。 バッハ 無伴奏ヴァイオリン ソナタ第二番は修行僧が神の試練に立ち向かうように厳しく ドヴォルザークのバイオリン協奏曲の第一楽章は人生の豊かさを…

丹波 黒大豆枝豆

届いた食材の荷物の封を開けたとき、思わず「おお!」とため息がでることがあります。 今日届いた丹波篠山 いくたさんの黒大豆枝豆です。 いくたさんが「スタッフ全員が今朝手摘みで収穫した豆のなかで弁いちさん用にスペシャル級を選りすぐりました。豆の大…

跡継ぎ 番外

木曜日から週末にかけてこの地で青年会議所の全国大会が開かれました。よくは知らないのですが、青年会議所の会員さんの多くは二代目三代目以降の跡継ぎの方が多いと聞きます。 一万人以上が全国から集まるとあってホテルはすべて満室、飲食店も潤うらしいと…

岩手県九戸から届いた天然茸です。いつも頂戴する富士山麓の茸が思いのほか早く終わってしまいそうで、あわてて別のルートを探しました。 杉茸 本しめじ 金茸 黄金茸 むき茸 ぶなはり茸 くり茸 ほうき茸 三河産の赤むつといっしょにこの季節の定番「紙包み焼…

跡継ぎ その3

お得意様が 「跡を継げって強制しなくても、親方の背中を見ていればお子さん達のうちの誰かがきっと”やりたい”っていうんじゃぁないんですかねぇ」 とおっしゃいました。 大きな業績を残して亡くなった緒形拳の息子さんたちは、二人とも役者をされています。…

跡継ぎ その2

どの分野でも後継者不足の悩みを抱えている今、「息子が跡を継いでくれる」喜ぶ方がたくさんいらっしゃいます。 残念ながらその気持ちがよくわかりません。嬉しいのかなぁ?んで、私の父も嬉しかったのかなぁ?と不思議です。 仕事を一子相伝で代々続けるこ…

跡継ぎ

成人を迎える年代の息子娘はいるのですが、今のところ誰も私の後を継ぐ予定はありません。 父の時代は長男は家を継ぐのが当たり前、私の時代もその傾向をまだ引きずっていましたが「無理やり」ではありませんでした。両親から一度も「跡を継げ」を言われませ…

海を見ていた。 そんな休日。 で、 DVDで「つぐない」 イギリス映画の醍醐味 と、 東野圭吾「流星の絆」 やっぱり読み始めたら止められなくて一気に読了。

休日

充電から再結成のシナリオ

FM番組”Avanti”は聴くのが楽しみな番組の一つです。 先週の放送のテーマは「充電」 ROCK系の雑誌編集長のインタビューがものすっごく面白かったので概要をひとつ。 「充電」ってもともとロック・ミュージシャンが言い出した言葉ですよね。これって実際は詭弁…

それぞれの個性

だめな子だってそれぞれの個性を認めてあげたい。 ワインのヴィンテージもまさにそれと一緒です。 ワイン通は一つの造り手の最上の味の経験がいつも頭にあって、どんなヴィンテージを飲んでもその最上と比べてしまいがちです。「19○○はよかった。あれに比べ…

池波志乃の毛並み

ラジオで聞き知ったお話。 池波志乃さんのデビュー当時、競演したフランキー堺が池波に移動の際の車の中で「君はこれから落語なんかを勉強したほうがいいなぁ。聞いてみたら」 知らなかったとはいえなんと恐ろしい。馬生(ばしょう)の娘、志ん生の孫、志ん…

ホスト・テイスティング 忘れ物

書こうと思ってはいたんです。んでも盛りだくさんにしてしまうと伝わらないかなぁ・・・と、言い訳をしておいて。 尊敬するソムリエさんに「一言だけ・・・」と提言をしていただきました。「ワインは温度が大切」「テイスティングの際には”温度はよろしいで…

備忘録として

「国富論」原丈人 たまたまリーマン・ブラザース破綻の時にジャスト・イン・タイムで読んでいたので論調にも信憑性が増します。もともとグローバリズムに乗っかった利益最優先主義には大いに疑問を感じていましたので面白く読みました。 「私の中の日本軍」…

麦茶から紅茶へ

この二三日一気に深まった秋を感じさせるような風を肌に感じるようになりました。 昨日まで冷蔵庫に入っていた麦茶が温かい紅茶に変わります。 普段仕事中でも頻繁にお茶を飲んでいます。ずっと以前はダイエットのため・・・と信じて(?)夏も冬も水をたく…

エマニュエル〜ラスト・コーション

TVにでっぷりと太ったシルビア・クリステルが出ていました。あのセンセーショナル「エマニュエル」からもう何年たっているのでしょう。 昨日DVDで観た「ラスト・コーション」に比べたら「エマニュエル」くらいかわいいモンです。まっ、時代が違うといえばそ…

落ち鮎

そろそろ鮎もおしまいです。 今日いただいた気田川の天然鮎には真子白子がいっぱい。うるかと子うるかの分量が同じくらいで、中にはもうすぐにでも産卵しそうに熟した子も入っています。9月も半ばくらいから子が入るようになって一週間後にさらに大きくなり…

ラベル変更

ワイン好きにはラベルもとっても大切です。 遠めに見てもラベルだけで造り手がすぐにわかるほどラベルはワインの顔になっているのです。一方で有名なムートン・ロートシルトのように、世界の超有名画家が毎年違うラベルを描くことで有名な造り手もあります。…

ホスト・テイスティングさらに

皆さんはホスト・テイスティングをするとき、ソムリエさんにどのように答えますか? 「結構です」 「問題ありません」 ただうなずく どうぞ皆さんへ・・・と手で示す などなど様々な答え方があるのでしょう。劣化やコルク臭の確認のためのテイスティングです…

ホスト・テイスティング

レストランでワインを頼んだとき、ソムリエさんがワインを注文したホストに「ご確認を」なぁんて言って一口分のワインを注いでくれるやつ、あれ、ワインになれていないとやですよねぇ。ソムリエさんに馬鹿にされないか?と緊張します。 よく聞かれるのが「あ…

地域のコミュニティー

昨日お得意様のお寺さんに仕出をお届けしました。毎年このお寺さんでは、お彼岸にバザーを開いたり昨日は大道芸をよんだりして檀家さんのつながりをとても大切にしています。素晴らしいのはこういう催しがお彼岸だけでなく季節季節にあることです。 お寺が檀…

もりだくさんの秋

大間の鮪が入りました。 この時期の真打はやっぱり松茸、天然の茸、浜名湖のどうまん蟹、渡り蟹。こんな食材を使いたいだけ使ってさらには大間の鮪・・・となると原価は天上知らずになってしまいます。食材はあるのにどこをあきらめるか、というつらい選択が…

宜有千萬

宜有千萬 「よろしくせんまんあるべし」と読むのだそうです。 新潟の八海山がつくる米焼酎です。 八海山によれば”「宜有千萬」とは、中国で古くから使われている吉語で、「限りなく多くの福が得られるように」という意味の言葉です。日本酒「八海山」の醸造…

ぼんくらな耳

長い間音楽を聴いたり演奏したりしてきて、いいものとたいしたことのないものを聞き分ける耳はそこそこ持っているつもりでいました。 二〜三週間ほどまえ毎週録音して聴いているNHKFM松尾堂のゲストはお茶大教授の土屋賢二さん。ジャズ好き、ピアニストとし…

器 いったん終了

二週間近くにわたって取り上げてきた器たち、もう一度眺めてみたら、一点を除いてすべて私の代になってから購入したものばかりでした。つまりこの15-20年の間、もっと言えば新築後の12年の間に集めた器がほとんどでした。 「器に使う資金がない」 「貧…

器 もうじきおしまい

器話も二週間を超えそろそろ終盤といったところです。 日本料理店で提供されるお酒が瓶ビールと熱燗だけだったころ、必要な器は徳利とコップの二種類で充分でした。冷酒がラインアップに加わっても冷酒用のガラスの徳利が必要になったくらい。ところがいつの…

昔風

つい先日少し遠くまで出かけた料理屋さんは、わたくしよりもちょっと年配の職人さんの店です。 出てくる料理と器は見事なほど25年前の私の店と同じ様式。ああ、昔父の仕事はこんな風だったなぁ・・・と時代があの頃で止まったような感覚に襲われました。2…