ホスト・テイスティング 忘れ物


書こうと思ってはいたんです。んでも盛りだくさんにしてしまうと伝わらないかなぁ・・・と、言い訳をしておいて。


尊敬するソムリエさんに「一言だけ・・・」と提言をしていただきました。「ワインは温度が大切」「テイスティングの際には”温度はよろしいですか?”と確認をしたほうがいい」・・・と、ワインテイスティングのお話を追加して置いてくださいと。


そうなんです。私は彼から教わったのです、ワインの温度。ワインの美味しさは温度によって感じられ方が恐ろしいほど違います。


白ワインは冷やして。
赤ワインは室温で。


などということをまともに信じ込んでいるワイン好きはもうほとんどいないと思いますが、私がワインに目覚め始めた25年くらい前でしたら当時のワイン通でさえそう思い込んでいました。


複雑さと深みのある高級な白ワインをキリキリに冷やすのは犯罪行為ですし、チャーミングで軽やかな赤ワインは冷やし目のほうが絶対美味しい。真夏の日本の室温を赤ワインの温度だと思ったらワインが生ぬるくなってしまうし、シャンパンも全部が全部冷やしたほうが美味しいわけではありません。


それらはすべて経験で知っていくことで教則本で学ぶことではありません。発見して美味しさの経験を積み重ねることもワインの醍醐味の一つなのですね。