地域のコミュニティー


昨日お得意様のお寺さんに仕出をお届けしました。毎年このお寺さんでは、お彼岸にバザーを開いたり昨日は大道芸をよんだりして檀家さんのつながりをとても大切にしています。素晴らしいのはこういう催しがお彼岸だけでなく季節季節にあることです。


お寺が檀家を中心に地域のコミュニティー形成に役立っているのです。


昨今の事件、社会問題や心の病の源を学者やコメンテーターと呼ばれる人々は、地域でのコミュニティーの人間関係の希薄さが原因であるとTVでのたまったりしています。実際都会のマンション住まいにはコミュニティーと呼べるものは存在しない場合もあると聞きます。隣に誰が住んでいるかを知らず、町内会やマンション理事会、学校行事に参加することは面倒くさいと敬遠されがちです。私自身、若い頃にはそういう人間関係が「しがらみ」としか感じられず、できれば遠くから眺めるだけにしておきたいと思うほうでした。時代もそういう古臭いものを軽視しがちであったのです。ところが同じ地に90年近くも住み着いて商売をしていれば、いやでもおうでも人間関係のつながりの中で生きていかなくてはならなくなります。町内のお付き合い、商店会のお付き合い、組合のお付き合い、へたをすると名前が違うだけで顔ぶれはほどんど同じというケースも多くあるほどです。それだけお付き合いを大切にする人間が限定されているのかもしれません。


お寺さんとのお付き合い、子供のPTAの役員、町の自治会組織への関わり、町内のお祭りへの参加、各種組合組織とのお付き合い・・・・などなどなど、コミュニティーと一口で言っても多種多様で、好きなものだけに参加すれば良いというものではないのですよね。自分の時間や仕事のための時間を削っても関わる必要もあるのです。