跡継ぎ その2


どの分野でも後継者不足の悩みを抱えている今、「息子が跡を継いでくれる」喜ぶ方がたくさんいらっしゃいます。


残念ながらその気持ちがよくわかりません。嬉しいのかなぁ?んで、私の父も嬉しかったのかなぁ?と不思議です。


仕事を一子相伝で代々続けることが義務付けられているお家では、息子が跡継ぎになってくれることは大切なのでしょうが私ン処なんぞたまたま三代続いただけで、一子相伝もなければ義務もありません。私なら同じ苦労を息子にもさせることはちょっと苦痛に思えます(好きならいいのですが) さらに親子で仕事をしてもあまりいいことはないのです。親子が仲良く、もしくは息子が親を敬いつつ仕事を引き継いでいく姿はなかなかありません。子供は力もないのに親に反発だけし、親は弟子ほど厳しく接することが出来ない。喧嘩ばかりしている親子がどれほど多いか。私自身仕事上では父親にたっぷり反発し、上のつっかえがとれてから初めて自分のやりたいことが出来るようになって楽しくて仕方ありませんでした。


子供が親の仕事に敬意をもってくれることは嬉しいでしょうが、だからといって継いで欲しいか?「継ぎたい」と言ったら考え方が変わるんでしょうか。はて?