充電から再結成のシナリオ


FM番組”Avanti”は聴くのが楽しみな番組の一つです。


先週の放送のテーマは「充電」 ROCK系の雑誌編集長のインタビューがものすっごく面白かったので概要をひとつ。





「充電」ってもともとロック・ミュージシャンが言い出した言葉ですよね。これって実際は詭弁の最たるものなんです。


ミュージシャンって「本当は辞めたくない」「解散の余波が大きくて面倒くさい」「もっとカッコつけたい」人たちです。それが「充電」って休むと、ファンはなんとなく放っておいてくれる。メディアが自宅に一週間も張り付くことがない。便利なんです。そうなると時にはメンバーの一人が抜けるときまで「充電」っていうくらいですからねぇ。


引退にしろ充電にしろ今は再結成の大ブームでしょ。あの火付け役は「セックス・ピストルズ」だったんですよ。ホントはパンクって刹那的なもののはずなんで再結成なんてありえない、あんまり格好よくないことなんですが、見事だったのは記者会見でメンバーが「再結成?金ために決まってんじゃン。お金がないからやるんだよぉ」って発言したんです。これが決まった。ロック好きにはエモーショナルなことでした。なにより再結成したくでもできなかったロック・ミュージシャンに勇気を与えてくれました。「なぁんだ、これでいいのかぁ」って


で、
金のない連中はみんな再結成したんですね。何年か充電すれば再結成できるっていうシナリオができちゃんたんです。


日本でもそうですが、再結成をするとそこで大盛り上がりでしょ。下手をすると活動期間が数年なのに「結成二十周年記念」とか言っちゃって。一回充電したことでもう一回花火があげられるんですね。ミュージシャンを長く続けるためには実は充電はマーケッティング的にも必要なわけで、「ここで2年なり5年なり休んでいただければその後もう10年続けられる」という風に才能のあるミュージシャンが長いスバン活躍できる道なんですね。



ああ、すごく納得。